鈴蘭の毒性はどれくらい危険?死亡例や致死量についても詳しく解説
2024/9/26
白くて小さなつぼ型の花を咲かせるかわいい鈴蘭ですが、少し植えるのには注意が必要だといわれています。この記事では、鈴蘭がもつという毒の成分や症状を含めた危険性のほか、室内に飾る時の注意点などをご紹介します。
鈴蘭には毒があるって本当?
Photo by tomoさん@GreenSnap
結論、鈴蘭にはコンバラトキシンやコンバロシドといわれる多くの有毒物質が含まれています。
これら有毒物質は、人やペットが体内に摂取すると、嘔吐や頭痛、めまい、血圧低下、心臓麻痺などを引き起こす危険性があります。
鈴蘭の毒による死亡例もあるので注意!
この鈴蘭の毒は、時に死に至るほどの猛毒であるため、おうちで栽培するには注意が必要です。
日本国内では、山菜の「行者ニンニク」と間違えて食べてしまうケースがあったり、欧米諸国では、秋になると鈴蘭の茎に実のらせる赤い果実を子どもたちが誤って口にしてしまう事件が毎年のように発生しています。
過去には、鈴蘭を挿した花瓶の水を子供が飲んでしまい、実際に死亡したという事故も発生しています。花瓶の水をこぼして、ペットがなめてしまうケースも考えられるため、鈴蘭を切り花として楽しむのは控えた方が安心でしょう。
鈴蘭のどこに毒性があるの?
鈴蘭の毒は、花や葉、根、茎など株全体に含まれています。特にコンバラトキシンは、とくに花の部分に多く含まれます。
鈴蘭の毒の致死量はどれくらい?
鈴蘭がもつ毒の致死量は、0.3㎎/kgと青酸カリよりもはるかに強い毒性をもっていますが、口に入りさえしなければ問題はありませんし、鈴蘭の花の匂いをかぐだけなら問題ありません。
しかし、匂いをかいで花粉を吸い込むこともあるので、鈴蘭の花を鼻や口には近づけないようにしましょう。
毒性のある鈴蘭とほかの植物を一緒に植えても大丈夫?
鈴蘭の毒は、土壌にまで毒が及ぶことはなく、近くにほかの植物があっても根が毒を吸い上げることはないといわれています。
しかし、絶対安全ということはないため、もし心配であれば、鉢植えにして少し離して管理する方がいいでしょう。
また、鈴蘭の葉や茎を切ったあと、同じハサミを使って葉野菜や果実など収穫すると危険なので注意してください。鈴蘭を切ったあとのハサミは流水でよく洗い流すか、花用と果実や野菜の収穫用でハサミを使い分けるなどの注意が必要です。
また、植え替え作業などをするときも、必ずゴム手袋などをはめて、直接触れないようにしましょう。
鈴蘭は毒は触るだけでも危険なのでご注意を!
Photo by SAKURAさん@GreenSnap
鈴蘭には毒がありますが、触ったり誤って口に入れたりしなければ、問題ありません。ただ、たった1度だけ、それも少量の摂取でも死亡事例があるほど猛毒なので、常に細心の注意を払いながら扱いましょう。