クロガネモチの剪定方法を解説!時期や仕立て方は?
2024/4/3
クロガネモチは、常緑の美しい葉を持ち、秋になれば小さな赤い実をつけることから人気の庭木です。クロガネモチは生長しやすいため、適切に剪定をすることで、コンパクトな樹形を保ち、美しい姿を維持することができます。
でも、いつ、どのように剪定すればよいのか迷ってしまいますよね。ここでは、クロガネモチの剪定について、時期や方法、よくある質問などをわかりやすく解説していきます。
Photo by ぽんさん@GreenSnap
クロガネモチは剪定が必要?
クロガネモチは、他の庭木と比べると生育旺盛のため、放っておくと育ちすぎて背丈が高くなりすぎたり、枝葉が伸び放題になってしまします。
適切な剪定をすることで、樹形と高さを整えるだけでなく、風通しや日当たりを良くして病害虫の発生を防ぐことができます。また、花芽を残しつつ不要な枝を取り除くことで、より多くの花を咲かせることも可能です。
クロガネモチの剪定時期
クロガネモチの剪定に最適な時期は、6月〜9月頃です。この時期なら、剪定をしても新しい芽を出す力が十分にあるので、樹形を大きく変えるような強剪定も可能です。
赤い実を鑑賞したい場合は、実つきを確認しながら剪定できる9月ごろがおすすめです。この時期に剪定を行えば、実なりのいい枝を残して剪定ができます。
一方、クロガネモチは寒さに弱いため、冬場に剪定すると枯れてしまうリスクが高くなるので注意しましょう。
クロガネモチの剪定の仕方
クロガネモチの剪定には、大きく分けて2つの方法があります。ひとつは、混み合った枝を間引く「間引き剪定」、もうひとつは、樹形を大きく変える「強剪定」です。
基本的な道具は、剪定バサミと剪定ノコギリ、あとは脚立や手袋などです。高い位置の枝を切るには、高枝切りバサミや高枝ノコギリがあると便利でしょう。剪定した枝葉は、その場に放置せず、ゴミ袋に入れて燃えるゴミとして処分しましょう。
間引き剪定
クロガネモチの間引き剪定は、毎年行う基本です。混み合った枝を間引くことで、風通しと日当たりを良くします。
まず、古い枝や細い枝、内側に向かって伸びている枝を中心に、全体の1/3程度を切り取ります。枝は根元から5mm程度残して切るのがコツです。
切った後の樹形のバランスを見ながら、少しずつ調整していきましょう。間引き剪定は、見た目を整えるだけでなく、病気の予防にもつながります。
強剪定
クロガネモチの強剪定は、樹形が大きくなりすぎた時や、古い枝ばかりになってしまった時に行う剪定です。
基本的には間引き剪定と同じ要領ですが、切り取る枝の量が多くなります。目安としては、全体の半分程度まで切り詰めます。太い主幹から伸びた枝も、思い切って短く切ってしまいましょう。
強剪定をすると一時的に見栄えが悪くなりますが、その後、勢いよく新しい枝が伸びてきます。樹形を一新するチャンスだと思って、ガンガン切っていきましょう。
クロガネモチを剪定して上手に育てよう!
クロガネモチは、剪定次第でその年の花つきも変わってくる庭木です。基本は6月から9月の間に、間引き剪定を行いつつ、数年に1回程度の強剪定で樹形を整えるのが良いでしょう。
切る位置や量に迷ったら、少しずつ切りながら、様子を見るのがおすすめです。うまくいかないこともあるかもしれませんが、失敗を恐れずにチャレンジしてみてくださいね。