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シェフレラとカポックの違いを分かりやすく解説!実は違う植物って本当?

2024/4/1

シェフレラとカポックは、どちらも観葉植物として人気がありますが、実は混同されがちな存在でもあります。日本では、シェフレラのことをカポックと呼ぶため、違いがわかりにくいのです。

でも、実はこの2つの植物は実は全く異なる植物であり、はっきりとした違いがあります。ここでは、シェフレラとカポックの違いやそれぞれの特徴について、わかりやすく解説していきましょう。

シェフレラとカポックの違い

シェフレラ(カポック)

Photo by うさこさん@GreenSnap

シェフレラとカポックは、日本では同じ流通名で呼ばれますが、実は属性が異なる全く別の植物なんです。では、ふたつの植物の違いはなんなのでしょうか。以下で、その違いを詳しく見ていきましょう。

違い1:学名が異なる

シェフレラの学名は、Schefflera(シェフレラ属)です。一方、カポックの学名は、Ceiba pentandra(セイバ属)。つまり、シェフレラとカポックでは、属が異なるのです。シェフレラ属には200種以上の植物がありますが、カポックが属するセイバ属の植物は10種程度と少ないです。

日本にカポックが輸入されてきた際、カポックがシェフレラによく似ていたことから、同じ品種だと勘違いされて、どちらもシェフレラと呼ばれるようになっていまいました。

カポックは、正式にはアオイ科セイバ属である「パンヤノキ」を指します。日本では、「シェフレラ・アルボリコラ(ホンコンカポック)」が「カポック」と呼ばれます。

違い2:原産地が異なる

シェフレラの原産地は、南太平洋の島々。一方、カポックの原産地は、主に熱帯アメリカや熱帯アフリカです。シェフレラは比較的新しく園芸に取り入れられた植物で、1970年代以降に人気が出てきました。

カポックは古くから知られた植物で、果実から取れる綿毛を使って産業にするために栽培されてきた歴史があります。

違い3:品種の数が異なる

シェフレラは園芸品種が多く、葉の形や色、斑入りの模様など、様々なタイプがあります。代表的な品種に、ホンコンカポックやアンガス・ティフォリア、ゴールド・カペラなどがあります。

一方、カポックは園芸品種が少なく、ほとんどが原種のまま流通しています。観葉植物としてのカポックの需要は、シェフレラほど高くないのが現状です。

違い4:葉の形が異なる

シェフレラの葉は、長い柄の先に5~11枚の小葉が放射状に広がってつくのが特徴です。葉の形はハート型や卵型、掌状などバリエーションがあります。

一方、カポックの葉は1箇所から5~9枚の小葉が葉柄の先端から放射状に伸びます。どちらも掌状ですが、カポックの方が小さな葉の枚数が少なく、より幅広の形をしています。

違い5:樹形が異なる

一般的に流通するシェフレラの樹形は、株立ちで横に広がるタイプが多いです。シェフレラ・アクチノフィラのように直立するものもありますが、全体的にコンパクトな印象です。

一方、カポックは1本の幹が真っすぐ伸び、木の上部で枝が広がります。高さは20mにもなる高木です。観葉植物として流通するものは、株仕立てで小さく育てられたものがほとんどです。

シェフレラとカポックを簡単に見分けよう!

シェフレラとカポックの違いは、葉の形や樹形など、よく観察すれば見分けることができます。特に、葉に注目すると良いでしょう。シェフレラは小葉が多く、よりすらりとした印象の葉を持ちます。

一方、カポックの葉は小葉が少なく、より幅広でずっしりとした印象です。樹形の違いは、成長してからでないと分かりにくいかもしれません。でも、このような特徴を覚えておくと、店頭で選ぶ際の参考になるはずです。どちらも魅力的な植物ですから、ぜひ両方を育ててみてくださいね。