エゴノキは植えてはいけないって本当?理由や解決方法を解説!
2024/4/11
エゴノキは、その自然にそろう樹形と春に咲く鈴なりの白い花が魅力的な落葉樹です。庭木としても人気で公園や緑地などにもよく用いられ、風情ある景観を作り出します。そんなエゴノキですが「植えてはいけない」と言われることがあります。
今回は、エゴノキを植えてはいけないと言われる理由と、上手に育てるためのポイントを解説します。
エゴノキを植えてはいけないといわれる理由は?

Photo by さやかちゃんさん@GreenSnap
横に広がっていく
エゴノキは横方向に細い枝を伸ばしていく性質があり、放っておくと隣家の敷地にまで侵入してしまう可能性があります。枝が伸びすぎると隣家の壁を傷つけたり、日光を遮ったりと迷惑をかけてしまうかもしれません。
枝が折れやすい
エゴノキの細い枝が多いため、強風や雪害に弱いです。強風で細い枝が折れて飛散し、塀を飛び越えて隣家に迷惑をかけてしまう可能性があります。また、北海道や東北地方などの寒冷地では、雪の重みで枝が折れてしまうこともあります。
果実に毒がある
エゴノキの実の皮には「サポニン」という有毒な成分が含まれています。エゴノミの実には洗浄作用があり、古くは石鹸と同じように洗濯などで用いられたそうですが、誤って摂取すると腹痛や蕁麻疹、溶血作用などの症状を起こします。
万が一、子どもやペットが口にしてしまわないよう注意が必要です。
掃除に手間がかかる
エゴノキは落葉樹なので、秋〜冬にかけて大量の葉が落ちます。また、5〜6月頃の開花時期には花びらが散るため、これらの掃除が欠かせません。放置していると場合によっては、近隣トラブルにもなりかねないため、お庭のお手入れが難しい方にはおすすめできない庭木といえます。
エゴノキを上手に育てる方法
剪定をする
エゴノキを植える際は、定期的な剪定が欠かせません。細い枝や不要な枝を間引いて、樹形を整えることで、トラブルを防ぐことができるでしょう。エゴノキの剪定は、落葉樹なので葉をすべて落とした12〜3月頃が適期です。
子どもやペットに注意する
エゴノキの実には毒があるため、子どもやペットが口にしないよう十分な注意が必要です。落ちた実はこまめに拾うようにし、毒性があることを知らせておきましょう。
エゴノキの性質を知って栽培を楽しもう!

Photo by トミーさん@GreenSnap
エゴノキが植えてはいけないといわれる理由は、折れやすい枝や果実の毒性、落葉樹ゆえの掃除の手間にあるようです。しかし、どの問題も知っていれば、日頃のお手入れで解決できそうですね。
今回紹介したポイントを抑えて、エゴノキの魅力を存分に楽しみましょう。