【あやめと菖蒲の違い】かんたんに見分けるポイントを徹底解説
2024/4/2
初夏の風物詩として親しまれているあやめと菖蒲。どちらも美しい花を咲かせ、私たちを魅了しますが、このふたつの植物は同じものなのでしょうか。
ここでは、あやめと菖蒲の違いについて、わかりやすく解説していきます。
すぐ分かる!あやめと菖蒲の違いはココ
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Photo by のりさん@GreenSnap
あやめとしょうぶは、古くは同じ植物とされていたため、実は同じ漢字(「菖蒲」)を使う植物です。しかし、あやめはアヤメ属、菖蒲はショウブ属に分類されています。
見た目もよく似ていますが、よく観察すると、花や葉の形状、色、開花時期などに違いがあります。以下で、その違いを詳しく見ていきましょう。
花の形状を見る
あやめは、花びらの根元に網目状の模様があるのが特徴です。一方、しょうぶの花には、黄色い筋が入るのが特徴です。
ややこしいですが、ここで紹介するしょうぶは「花菖蒲(はなしょうぶ)」を指します。端午の節句で飾るしょうぶは、花菖蒲とは別物で、花も小さく地味なのが特徴です。
葉の形状を見る
あやめの葉は、細長く剣状で、葉脈が目立ちません。葉の幅は1cm程度と狭く、株全体がすっきりとした印象です。
一方、しょうぶの葉の幅は2~3cmと広く、株全体がボリューム感のある印象です。また、しょうぶの葉は、基部が赤みを帯びているのが特徴です。
生育環境を見る
あやめは畑や草原などの乾燥した場所に多く群生し、日当たりと水はけのよい場所を好みます。
一方、菖蒲は湿地や水辺に自生する植物で、多湿を好みます。
開花時期を見る
あやめの開花時期は、5月上旬です。品種によって多少の差はありますが、初夏の風物詩として親しまれています。
一方、菖蒲の開花時期は、5月上旬~7月上旬と、あやめよりも少し遅めです。菖蒲湯に入る習慣があるように、菖蒲は夏至の頃に咲く花として知られています。
あやめと菖蒲を簡単に見分けよう!
あやめと菖蒲の違いは、花や葉の形状、色、生育環境、開花時期など、よく観察すると見分けることができます。
特に、花びらの網目模様の有無や、葉の太さと色が、見分けるポイントになります。園芸店で苗を選ぶ際や、花菖蒲園を訪れた際は、これらの特徴を思い出して、あやめと菖蒲を見分けてみてください。