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食虫植物の種類図鑑|人気品種やそれぞれの特徴は?

2024/5/30

食虫植物と聞くと、虫を捕まえて食べる不思議な植物でハエトリソウをイメージする方が多いのではないでしょうか。とても珍しい生態をもつ食虫植物ですが、じつはさまざま種類があり、捕食の方法も多岐に渡ります。今回は、食虫植物の種類とその捕虫方法の違い、人気の品種などを解説していきます。

食虫植物はどんな植物?

食虫植物

Photo by ヤマトさん@GreenSnap

食虫植物とは、虫を捕らえ捕食する植物の総称で、捕虫葉と呼ばれる独特な形状をした葉を持っています。通常の植物と同様に光合成も行いますが、食虫にすることによって栄養が不足している環境に適応しています。

食虫植物にはどんな種類がある?

食虫植物の多くはジャングルや湿原などに生息しており、世界中に600種以上分布しています。日本でもコウシンソウなど21種類ほどが確認されています。また、食虫植物の捕食方法は大きく4つのタイプに分類され、それぞれの捕食方法に適応した独特の形態を持っています。

落とし穴式

落とし穴式の食虫植物は、袋状の捕虫葉を持ちます。虫は葉から出る甘い匂いに誘われて袋の中に落ち、消化液によって分解されます。

挟み込み式

挟み込み式の食虫植物は、二枚貝のような形をした捕虫葉を持ちます。虫が葉に触れると、素早く葉を閉じて虫を挟み込み消化します。

粘り付け式

粘着式の食虫植物は、葉の表面に粘着性の分泌物を出す腺毛を持ちます。虫がこの分泌液に引っかかり捕縛したあと、虫を葉の内側に巻き込み消化します。

吸い込み式

吸い込み式の食虫植物は、小さな袋状の捕虫葉を葉や茎、根茎に持ち、水中や地中のプランクトンや微生物などを捕食します。

食虫植物の種類

ハエトリソウ(ディオネア)

ハエトリソウ

Photo by ずもごぬすさん@GreenSnap

ハエトリソウは挟み込み式の代表的な食虫植物です。捕虫葉の内側に感覚毛があり、虫が触れると最速0.5秒よいう早さで葉を閉じて捕らえます。捕らえた虫は消化液によってじわじわ溶かされ、約10日で消化されます。

ウツボカズラ(ネペンテス)

ウツボカズラ

Photo by イングリッシュガーデンさん@GreenSnap

ウツボカズラは落とし穴式を代表する食虫植物で、最も人気があります。東南アジアを中心に150種以上が分布しており、ツボ型の捕虫袋を形成し、虫を誘引する蜜を分泌します。袋の内部には消化液が溜まっており、落ちた昆虫はそこで消化されます。

サラセニア

サラセニア

Photo by bukkieさん@GreenSnap

サラセニアも落とし穴式の食虫植物です。北米に多く生息しており、筒状の捕虫葉を形成します。葉の内部には下向きの毛があり、落ちた虫が這い出せない構造になっています。

モウセンゴケ(ドロセラ)

センモウゴケ

Photo by 山彦蝶さん@GreenSnap

モウセンゴケは粘着式の食虫植物で、世界中で200種以上、日本でも数種類が確認されています。葉の表面に輝く粘液を出す腺毛を持ち、虫が粘液に引っかかると葉が丸まって捕らえます。

ミミカキグサ

ミミトリグサ

Photo by mikanさん@GreenSnap

ミミカキグサは吸い込み式の食虫植物で、水中に小さな袋状の捕虫葉を持ちます。捕虫用の中に虫が入るとフタを閉じて捕らえます。ウサギゴケと寄せ植えにされることが多いです。

ムシトリスミレ

ムシトリスミレ

Photo by 陸奥さん@GreenSnap

ムシトリスミレは粘着式の食虫植物で、スミレに似た花を咲かせます。地表に広がった葉や花茎の表面に粘液を分泌する腺毛があります。小さな虫を粘液で捕えると、葉を巻き込むような動きをします。

世界中の高山地帯に分布しており、日本では北海道から四国まで生息しています。

食虫植物のお気に入り品種を見つけよう

食虫植物は捕食方法の違いによって、ユニークで多様な形態を持っています。ジャングルのような神秘的な雰囲気を持つウツボカズラ、可愛らしい花を咲かせるハエトリソウやミミカキグサなど、それぞれに魅力があります。育てやすさもそれぞれ異なりますが、みなさんも自分好みの食虫植物を見つけて、不思議な生態を観察してみてくださいね。