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紫陽花の色は土のpHが決め手!花色を変える方法や白い紫陽花を解説

2024/10/8

梅雨の花の定番アジサイといえば、青やピンク、紫の花を思い起こす方も多いのではないでしょうか。そんななか、気に入った花色の紫陽花を購入して、植木鉢や庭に植えたら花色が変わってしまったという経験はありませんか?

この記事では、紫陽花の色が土のpHによって変わる仕組みと、色を変えるコツを分かりやすくお伝えします。

紫陽花の花色はどうして変わる?

紫陽花の花色は、花に含まれる赤色の色素「アントシアニン」が、根から吸収した「アルミニウム」と結合することで青色に変化します。アルミニウムの吸収のしやすさは土のpHによって変わるため、紫陽花の花色は土のpHによってコントロールすることができます

紫陽花の花色を変える「土のpH」とは?

アジサイPhoto by すえちゃんさん@GreenSnap

ph(ペーハ)とは酸性度のことで、pH7を中性とし、それよりも低ければ酸性、高ければアルカリ性となります。日本の土壌のほとんどは弱酸性で、だいたいpH5~6くらいになっています。

先述したように、紫陽花はアルミニウムを吸収すると青色に変わります。アルミニウムは酸性土壌では水に溶けやすく、アルカリ性土壌では水に溶けにくい性質があります。水に溶けないと紫陽花には吸収されないので、この性質を利用して、紫陽花の花色を変えることができるのです。

紫陽花の花色を変える方法

色を青くするなら「酸性」

紫陽花の花色は酸性土壌に植えることで青色にすることできます。

地植えの場合は、特別なことをしなくても土壌が弱酸性であることが多いため、そのまま植えれば大丈夫です。うまく青色にならない場合は、鹿沼土やピートモスを混ぜて調整してください。

鉢植えの場合は、市販の青アジサイ用土を使うと便利です。自分で土をブレンドする場合は、赤玉土などのアルミニウムが含まれる土と、ピートモス・パーライト・腐葉土などを混ぜて植えてください。

色をピンクにするなら「中〜アルカリ性」

紫陽花の花色は中〜アルカリ性の土壌に植えることでピンク色にすることができます。

地植えの場合は、紫陽花を植え付ける前に苦土石灰や牡蠣殻を土に混ぜ込み、中性からアルカリ性の土壌になるよう調整します。しかし日本では、土壌をアルカリ性に調整しても雨が降ると酸性に戻ってしまいます。そのため、ブロック塀やコンクリートの近くに植えるのがおすすめです。雨でコンクリートから石灰分が流れ出るので、土壌のアルカリ性を保つことができ、ピンク色の花が咲きやすくなります。

鉢植えでは、市販の赤アジサイ用土を使って植え付けるとよいでしょう。ピンク色を咲かせたい場合は、鉢植えの方が簡単です。

また、紫陽花は基本的に弱酸性の土壌を好む植物なので、土壌をアルカリ性にしすぎると紫陽花が弱ってしまいます。様子を見ながらpH調整をしましょう。

土のpHで紫陽花の花の色を白にすることもできる?

アジサイ 白Photo by ふかちゃんさん@GreenSnap

アナベルなどの白い紫陽花は、花に色素がありません。そのため、土壌pHに関係なく白い花が咲きます。

青やピンクの紫陽花の花は、アントシアニンという色素を持っているため、白い花になることはありません。しかし、日当たりが悪いなどの理由でうまく発色せず、白っぽい色になることがあります。

紫陽花の花の色をきれいに保つコツ

紫陽花の花色をきれいに保つには、しっかりと太陽の光に当てることが大切です。とくに、花芽がつくられる夏~秋にはたくさん光合成をさせて、花芽を充実させましょう。

花を咲かせるためには、肥料も必要です。青色の花を咲かせたいときは、油かすを単体で使います。ピンク色の花を咲かせたいときは、骨粉や魚粉、油かすが混ざった有機肥料を与えてください。

紫陽花の花色には何色がある?

紫陽花の花色は、赤〜ピンク色と青〜紫色が一般的です。そのほか、色素の持っていない品種は、白や緑色をしているものもあります。

土のpHを調整して紫陽花の花の色変化を楽しもう

紫陽花の青色を咲かせたいなら地植え、ピンク色を咲かせたいなら鉢植えが簡単です。紫陽花の花色が変わる仕組みを理解して、花色の変化も楽しんでみてください。

品種によっては土壌pHを変えても花色が変化しないものもあるので、買った色をずっと楽しみたい場合は、そのような品種を探してみましょう。