紫陽花の花や葉っぱには毒がある?どこを触ると危険なの?
2024/5/10
梅雨のジメジメした季節をすてきな花で彩ってくれる紫陽花は、観光地に植えられていることも多く、家の庭や鉢植えで育てている方もいる、身近なお花です。しかしこの紫陽花、じつは「毒がある」といわれているのを知っていますか?この記事では、紫陽花の毒について解説していきます。
紫陽花の花や葉っぱには毒がある?
Photo by くぅさん@GreenSnap
紫陽花には毒があるといわれており、実際に紫陽花の葉を食べて中毒を起こしたという事例があります。しかし、紫陽花の毒には解明されていない部分が多く、アジサイの毒の成分や毒がある部位も明らかになっていません。
また、紫陽花の品種や個体によって、含まれている毒の成分や量にかなりの差があるとされています。
主な紫陽花の毒の成分と症状
まだ解明されてはいませんが、紫陽花には以下の毒の成分が含まれている可能性があります。
紫陽花を口にすると、およそ30~40分後に嘔吐・めまい・顔面紅潮などの症状が現れるといわれています。近年では、飲食店で料理の飾りとして添えられていた紫陽花の葉を食べたことによる食中毒の事例が何件かありますが、いずれも重症にはならず、2~3日以内に全員回復したようです。
もし飲食店で紫陽花の花や葉がお皿に飾られていても、絶対に口にしないでください。
紫陽花のどこを触ると毒が付着して危険なの?
紫陽花の毒は、葉や根、つぼみに多く含まれていると考えられていますが、先ほど述べたように、まだ詳しいことは明らかになっていません。
実際の食中毒の事例から考えると、紫陽花には毒があるけれど、猛毒ではなさそうです。そのため、紫陽花のお手入れで花や葉を触る程度なら、そこまで神経質になる必要はありませんが、「毒がある」ということは頭に入れておきましょう。
紫陽花のお手入れをしたあとは、剪定した枝や花がらを放置せずにすぐ片付け、手をよく洗ってください。手に傷があるときは、念のため手袋をしてお手入れをすると安心です。
紫陽花の毒を口にしないよう、子供や犬猫は要注意!
紫陽花の毒の多くは解明されていませんが、毒があることはわかっています。そのため、お子さんやペットがいるご家庭で紫陽花を育てている場合は、紫陽花に近づかないようにしておくと安心です。庭植えなら柵で囲う、鉢植えなら手の届かない場所に置くなど、安全に花を楽しめるように工夫してみましょう。
出かけた先で紫陽花を見るときも、お子さんやペットが触ったり口に入れたりしないように、注意してください。ときどき、紫陽花が水に浮かんでいるのを見ますが、紫陽花の花が浮かんでいる水も飲まないように注意し、少し離れて目で見て楽しみましょう。