【ヒヤシンスの水栽培】球根が出回る時期やベストな置き場所を解説
2024/9/19
細長い葉の中から、ベル状の美しい花を咲かせるヒヤシンスは、室内で水栽培を用いてインテリアのように育てる方法も人気です。水中で美しく根を広げ、ゆっくりと穂状の花を広げていく姿を観察してみませんか。
今回は、ヒヤシンスの水栽培の方法について詳しくご紹介します。
ヒヤシンスは水栽培で育てやすい!
Photo by norimmekkoさん@GreenSnap
ヒヤシンスは、球根の下部だけ水につけて育てる水栽培でも栽培できます。水栽培では、通常土に隠れている根の生長が見られるため、日々育っていく姿を見ながら、初心者さんでも室内で簡単に育てることができます。
最近では、おしゃれな水栽培用の容器もたくさん販売されているので美しいインテリアグリーンとしても早春のお部屋を彩ってくれますよ。
ヒヤシンスには一重咲き、八重咲きなどさまざまな品種があり、花色も豊富なため、ぜひ自分好みの品種を選んで育て始めてみてくださいね。
ヒヤシンスの水栽培はいつから始める?球根の出回る時期は?
ヒヤシンスの球根が出回る時期は9〜11月頃ですが、水栽培自体は11〜12月頃に始めるのが一般的です。
ヒヤシンスは一定期間寒さに当たらないと花を咲かせない性質を持つため、室内で育てる場合はまず1ヶ月ほど低温処理をしてから水栽培をはじめます。
例えば、9月に市販の球根を購入したら、1〜2ヶ月間低温保存し、11月頃に水栽培をスタートします。
ちなみに、鉢植えで売られている球根は低温処理が済んでいるものがほとんどですので、そのまま水栽培をはじめてOKです。
ヒヤシンスの水栽培で必要なものは?
ヒヤシンスの水栽培には、水栽培用の容器が必要です。一般的に販売されている水栽培用の容器は、「ヒヤシンスポット」と呼ばれ、球根の下部が少しだけ水に浸かるように作られています。
この容器はペットボトルで手作りすることもできます。ペットボトルの注ぎ口側の部分をカットし、キャップを外して反対側にパコっとはめるだけで完成です。注ぎ口側をカットする際は、ヒヤシンスの球根が入る広さになるように注意してくださいね。
また、切り口で手を切ってしまわないように、切り口をビニールテープなどで保護すると安心です。
ヒヤシンスの水栽培をはじめよう!
STEP1:球根の低温処理
ヒヤシンスの球根を紙袋や封筒に入れ、1〜2ヶ月ほど冷蔵庫で保管します。
しっかり寒さに当たった球根は、暖かい場所に移すと一気に生長してしっかりと花を咲かせますが、寒さに当てなかった球根はうまく花が咲かなかったり、花が咲くまでに時間がかかりすぎる場合があります。
STEP2:水を入れてスタート
ヒヤシンスの球根が用意できたら、水を入れた容器にセットしましょう。水の量は、球根の下部にほんの少し触れる程度で大丈夫です。
最初の水を入れっぱなしにせず、1週間に1回程度の頻度で必ず新鮮な水に交換します。同じ水を使い続けると、雑菌がわいて球根が腐ったり、カビが生えたりする原因になってしまいます。
ヒヤシンスを水栽培するなら、容器はどこに置くといい?
ヒヤシンスの球根を容器に設置したら、日のあたる15℃以上の場所で管理しましょう。ベストポジションは、暖房の効いていない、明るい部屋の窓辺です。
暖房が効きすぎている部屋を置き場所に選ぶのは避けましょう。また、日照時間が足りないと、太陽を求めてヒョロヒョロと縦に弱々しく生長する「徒長」の原因となってしまいます。
半日以上は太陽の光が当たる場所で管理するのが良いでしょう。
ヒヤシンスの水栽培の花が終わったらどうする?
水栽培で育てたヒヤシンスは、花が咲き終わったあとは栄養を使い果たしてしまうので、処分するのが一般的です。ただし、適切に処理すれば、来年も楽しんでいただくことができます。
水耕栽培の球根を再び育てる場合は、咲き終わった花をなるべく根本からカットし、球根と葉に切り分けます。球根が隠れるくらい土に植え、しっかりと肥料を与えて栄養を蓄えれば、来年も楽しんでいただけます。
ヒヤシンスの水栽培で失敗する原因は?
ヒヤシンスの水栽培で失敗する原因で最も多いのは、水がカビていたり腐ったことによるものです。そのため、水替えはできるだけこまめに行うといいでしょう。
ヒヤシンスの水栽培を楽しもう!
ヒヤシンスの水栽培は、透明な容器に球根が浮かび、水中で美しく根を広げます。根の透明感と上品な花の色彩が、まるで水中の舞踏会のよう。
クリーンな水の中で咲く花の美しさが、新たな魅力を生み出します。育てやすさと美しさを兼ね備えた水栽培でヒヤシンスを育てて、お部屋に春の訪れを感じてみてくださいね。