【柚子の育て方】鉢植えにできる?植え付け方など育て方の基本を徹底解説!
2024/7/11
柚子の基本情報
科・属 | ミカン科ミカン属 |
植え付け時期 | 2月下旬〜4月 |
剪定時期 | 3〜4月 |
収穫時期 | 10〜12月 |
置き場所 | 日当たりのと風通しのよい場所 |
肥料 | 元肥:必要/追肥:必要 |
柚子とは

Photo by Okavangoさん@GreenSnap
柚子はミカン科ミカン属の常緑小高木で、樹高は3〜10mまで生長し、5月ごろに白い小さな花を咲かせます。秋〜冬にかけて香りのよい黄色い実をつけ、果実は酸味が強く生食には向きませんが、調味料、お菓子、化粧品などに利用されます。
柚子は地植えにすると大きく育ちますが、鉢植えにすることでコンパクトにベランダなど限られたスペースで育てることができます。品種は、トゲのあるものとないもので分けることができ、初心者の方はトゲなし品種の方が育てやすいといわれています。トゲなし品種といっても、トゲが全くない訳ではなく若木のうちはトゲがあり、成長するにつれてトゲは少なくなっていきます。
柚子の育て方
日当たり
柚子は日光を好むので、日当たりのよい場所で育てましょう。日当たりのよい方が花つきがよくなるため、実の数も多くなります。
また、柚子は耐寒温度−7℃までと柑橘果樹のなかでも耐寒性が強く、東北地方の南部まで栽培することができます。
植え付け
柚子の植え付けは、2月下旬〜4月が適期です。できるだけ根鉢を崩さずに植え付け、たっぷりと水やりをします。接木苗の場合は、接いだ部分が地上に出るようにしてください。
用土
柚子は水はけと水もちのよい土を好みます。市販の果樹用培養土や赤玉土7:腐葉土3の配合土が使えます。地植えの場合は、土に腐葉土を混ぜて水はけをよくします。
肥料
柚子の肥料は、元肥として植え付け時に油かすや緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。追肥は、3月と6〜7月、10月に油かすなどの有機肥料や速効性化成肥料を与えます。
水やり
柚子はある程度の乾燥に耐えることができますが、水を好むため切らさないようにしましょう。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。地植えでは、基本的には降水で十分ですが、雨が降らない日が続く場合は水やりをしてください。
剪定・整枝
柚子の剪定は、3月〜4月が適期です。柚子は収穫後12〜2月に花芽をつけるため、この芽を切り落とさないように注意してください。樹齢1〜5年の柚子の若木は基本的に剪定の必要はありません。
摘果
柚子は自家結実性があるため、1本で実をつけることができます。植え付けから2年間は、実を摘果することで株の生長を促し、3年目以降の実つきがよくなります。
収穫
柚子の収穫時期は10〜12月で、ハサミを使って切りとります。柚子の果実が緑〜黄色に変化し、少し緑色が残っている状態が収穫の目安です。霜に当たると苦味が増すことがあるため、霜が降りる前に収穫するようにしましょう。また、柚子の枝にはトゲがあるので注意し、軍手などしておくと良いです。
夏越し・冬越し
夏越しはとくに必要ありません。
冬越しは、若木や鉢植えにしているものは寒さの影響を受けやすいため、株元に敷きわらや腐葉土でマルチングし強い風の当たらない場所に移動させましょう。
病気・害虫
柚子は比較的病気に強いですが、黒点病に注意します。薬剤を使って予防しておくと効果的です。
害虫は、アオムシやハダニ、カミキリムシに注意します。日頃からよく観察し、見つけ次第すぐに駆除しましょう。
植え替え
柚子の植え替えは2月下旬〜4月が適期です。根詰まりしないよう2年に1回、ひと回り大きい鉢に植え替えをします。植え替えの際に、根鉢を軽く崩して痛んだ根を取り除いておきましょう。
柚子の育て方についてよくある質問
柚子の木に実がなるまでどれくらいかかる?
1年生の接ぎ木苗であれば、植えてから3年ほどで実をつけ始めます。種から育てた実生苗の場合は一般的に10年以上かかります。
柚子の育て方まとめ
柚子は種まきからだと実をつけ収穫できるまでとても長い年月がかかるため、接木苗を購入して栽培を始めましょう。また、柚子は病気にかかりにくく慣れていない人でも育てやすい果樹ですよ。ぜひこの記事を参考に柚子栽培をスタートしてみでくださいね。