【ハランの育て方】毒性がある?花の時期、剪定の必要性、人気の種類は?
2024/2/6
ハラン(葉蘭)の基本情報
科・属 | キジカクシ科 / ハラン属 |
分類 | 多年草 |
花言葉 | 「平癒」「強い心」「強い意志」 |
開花時期 | 3月下旬〜5月上旬 |
植え付け時期 | 3〜5月 |
ハラン(葉蘭)とは
Photo by レモン愛花さん@GreenSnap
ハランは、キジカクシ科ハラン属に属する多年草で、日本を含む東アジアが原産地です。耐陰性に優れ、日陰でもよく育つため、庭の下草や室内の観葉植物として人気があります。その他にも、生花やアレンジメントの葉物としてもよく使われています。種類にもよりますが、はは50〜100cmにもなり、深緑色で光沢があるものや斑入りのものなど、美しい葉姿を楽しむことができます。
ハラン(葉蘭)の育て方
日当たり
ハランは半日陰の場所を好みます。地植えでも育てられますが、直射日光は避けるよう木陰になる場所や壁沿いなどの明るい日陰に植えましょう。
水やり
ハランを地植えで育てる場合は、根付いた後なら基本的に水やりは不要です。晴れの日が続いて葉がくったりしているようであれば、晴れた日の午前中にたっぷり水やりしましょう。
鉢植えで育てる場合は、春から秋の間は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬は休眠するので10日に1回など控えめにしてください。
肥料
肥料は植え付けするときに元肥として緩効性肥料を土に規定量まぜてください。そのほか、春から秋の間は2ヶ月に1回、草花用の肥料を与えましょう。
植え付け・植え替え
ハランの植え付け・植え替えは3〜5月に行いましょう。鉢植えで育てる場合、土は草花用培養土を使ってください。地植えする場合は植え付け前に腐葉土を3〜4割庭土に混ぜておくといいです。
切り戻し・剪定
ハランは枯れた葉を取り除く程度で、大きな剪定は必要ありません。あまり大きく広がることもありませんが、大きくなりすぎた場合は掘り起こして株分けなどしてサイズを保ちましょう。
夏越し・冬越し
ハランは暑さに比較的強く、明るい日陰程度の場所なら夏越しは簡単です。一方で、耐寒性がやや低いので、厳しい冬の地域では霜から保護するためにマルチングをするか、室内に取り込みましょう。
病気・害虫
とくに大きな病害虫の心配はありませんが、過湿は根腐れの原因になるので注意してください。
ハラン(葉蘭)についてよくある質問
ハランは花が咲く?時期はいつ?
ハランは開花しますが、花は地面近くに咲き、葉に隠れて目立ちません。開花時期は3月から5月にかけてで、花径は約4cmの紫色の花をつけます。
花を咲かせるコツとしては、適切な水やりとリン酸を含む草花用の肥料を定期的に与えることが重要ですが、ハランはその名の通り花を楽しむ植物ではなく、美しい葉を楽しむ植物なので、無理に開花にエネルギーを使わないようにさせたほうがいいでしょう。
ハランに毒性はありますか?
ハランには人間やペットに有害な毒性は報告されていません。そのため、室内での栽培も安心です。
ハランは料理の飾りにも使われることから毒性を心配される声もありますが、よく洗って飾りに使う分には心配ないでしょう。ただし、食べることは推奨されていないので気をつけてください。
ハラン(葉蘭)の代表的な種類・品種
斑入りハラン
- 葉色: 緑の葉に白い縦縞の斑が入る。
- 草丈: 30cm〜60cm程度。
星斑ハラン
- 葉色: 濃緑色の葉に小さな白い点々が星のように散らばる。
- 草丈: 20cm〜40cm程度。
‘旭’(アサヒ)
- 葉色: 新芽の時に葉の先端が白く、成長すると緑色に変わる。
- 草丈: 40cm〜70cm程度。
‘一文字’(イチモンジ)
- 葉色: 葉全体が濃緑色で、中央に一本の白い線が入る。
- 草丈: 30cm〜50cm程度。
‘星月夜’(ホシヅキヨ)
- 葉色: 濃緑色の葉に、まるで夜空に星が輝くような白い斑点が特徴。
- 草丈: 25cm〜45cm程度。
ハラン(葉蘭)を観葉植物として育てながら花も楽しもう!
ハランは、その美しい葉姿と手間いらずの育てやすさから、多くのガーデナーや観葉植物愛好家に愛されています。日陰に強いので、シェードガーデンを楽しみたいという方にはとくにおすすめなので、気軽に育ててみましょう。