【ぶどうの育て方】苗木の植え付け時期や植え替え時期は?
2023/6/22
ぶどうの基本情報
科・属 | ブドウ科ブドウ属 |
タイプ | つる性落葉低木 |
種まき時期 | 4月中旬 |
栽培場所 | 日当たりと水はけのよい場所 |
水やり | 鉢植えでは土の表面が乾いてから水をたくさん与える。 夏場は朝夕の2回以上、冬場は週に1~2回ほど |
肥料 | 3、6、10、11月 |
収穫時期 | 5月中旬〜6月上旬 |
ぶどう栽培は初心者にはむずかしい?
Photo by atsuさん@GreenSnap
ブドウは、丸い粒がたくさん集まって房状になる食用の果実で、生食したりワインに加工されます。乾燥に強い性質があり、栽培には水はけのよい土壌が適しています。
鉢植えでも栽培できますが、着色不良や病害などのトラブルが起きやすいため、初心者には難易度が高い果樹でもあります。
ぶどうの栽培方法(地植え)
ブドウは、苗木を購入し地植えで育てる方法が一般的です。
栽培場所
日当たりと風通しのよい場所であれば、土質はとくに選ぶ必要はありません。また、ブドウは水はけがよく、弱酸性から弱アルカリ性の土壌での栽培が適しており、日本国内での土壌でも育ちやすい性質があります。さらに排水性と保水性を兼ね備えた土質を好みます。
自分で配合して土を作る場合は、赤玉土と腐葉土7:3程度で混ぜたものを使用するとよいでしょう。また元肥として緩効性肥料を土に混ぜ込んでおくとそのあとの生育がよくなります。
植え付け
植え付け時期は11~2月頃が適期です。それ以外の時期に植え付けても構いませんが、3〜6月、9~10月に植え付ける場合には、根を崩さず乾燥させないように気をつけましょう。
水やり
地植えの場合、根づいたあとはほとんど水やりしなくても問題ありません。根づくまでの期間は、土が乾いた段階で水やりします。
肥料
ぶどうを健康に育てるためには、適した肥料と与えることが重要で、窒素の割合には注意しましょう。ブドウは、窒素の割合が多いと、枝葉だけが徒長して、実がつかなかったり、品質の低下につながったりします。また肥料の与え過ぎで、株全体が軟弱になったりします。地植えの場合は、収穫後のお礼肥だけで十分な場合もあります。最近では、ブドウ専用肥料も販売されています。
収穫
ブドウの収穫時期は、品種によって違いはありますが、開花から100日程度経った頃が目安です。時期としては8月~10月が一般的です。収穫の目安として、ブドウの実の目に見える変化としては、房先の果粒が熟している、ブドウのついているところが茶色っぽくなれば採り頃です。
冬越し
ブドウは最低気温が−5℃以上であれば、屋外で冬越しができます。
ぶどうの栽培方法(鉢植え)
ブドウは、プランターで栽培することも可能です。ブドウのプランター栽培は、市販の果樹や花木用の土を用いて植えると便利です。また鉢植えでは、オベリスクやフェンスなどの支柱を用いて伸びた枝を誘引するとコンパクトに育てることができます。
鉢植えの場合も、土が乾いたら、水やりをしましょう。地植えではさほど気にしなくてもよい施肥についてですが、鉢植えでは、新梢の伸長期~収穫期まで定期的に肥料を与えるようにするとよいでしょう。
ぶどうの育て方についてよくある質問
ぶどう栽培の初心者におすすめの品種は?
アメリカオハイオ州デラウエアで発見された品種で、日本国内でもジベレリンという薬品につけて作られる小粒の種なしブドウとしてよく知られています。病害虫に強く、ブドウの中でもとくに育てやすいので、ブドウ栽培の経験がない初心者にもおすすめできる品種です。収穫時期は7月~9月頃です。
こちらもアメリカ産の育てやすい品種で、甘みも強く初心者向きの品種です。夏場は、緑のカーテンとしても活用でき、無農薬でも甘い実が収穫できます。
緑の実が特徴で、皮は少々厚いですが、香り高く、肉質がしまった糖度の高いブドウです。いくつかの品種を掛け合わせて作られた欧米の雑種で、樹勢が強健で耐寒性も強いので、日本の寒冷地でも多く栽培されています。自家受粉が可能なので、1本でも結実します。庭植え、鉢植えどちらでも栽培ができます。
ぶどうの実がならない原因は?
ブドウの実がならない原因として、窒素肥料の与え過ぎや樹勢が強いとき、また短く切り詰める強い剪定をした場合に花が咲かない、もしくは花が咲いても実があまりならない場合があります。とくに、大粒系の品種には強く切り詰める剪定をした場合に、このような傾向が起こることが考えられます。
ぶどうの植え替え時期はいつ?
鉢植えブドウの植え替え時期は、植え付けと同様の11〜2月頃が適期です。
ぶどうの栽培におすすめの仕立て方は?
ブドウは、地植えもしくはプランター栽培では仕立て方が異なってきます。庭植えの場合は、「棚仕立て」に、鉢植えの場合は、オベリスクなどを鉢に差し込み、オベリスクに枝をらせん状に誘引します。
ぶどうを自宅で栽培してみよう!
Photo by Mr.Fixさん@GreenSnap
近年、初心者にも栽培しやすいブドウの品種が増え、初めて育てる方も栽培に取り組みやすくなりました。自宅でブドウを育ててみて、お盆~秋にかけてブドウ狩りを楽しんでみるのはいかがでしょうか。