チューリップはプランターだと球根の植え方が違う?植える時期や育て方
2024/5/16
チューリップの基本情報
科・属 | ユリ科チューリップ属 |
植える時期 | 10~11月(生育気温:15~20℃) |
開花時期 | 3〜5月 |
育てる場所 | 日当たりと水はけのいい場所 |
水やり | 土の表面が乾いたらたっぷり与える |
肥料 | 元肥は不要、花期に液肥を与える |
チューリップとは
Photo by オリーブの葉さん@GreenSnap
チューリップとはユリ科に含まれ、「鬱金香(ウッコンコウ)」というウコンに似たほろ苦い香りにちなんだ和名を持つ花のことです。球根のサイズは3cmほどと大きく、タマネギのような形をしています。ガーデニング初心者でも育てやすい特徴をもち、日当たりや水やりに気を配ることで、色鮮やかな花を楽しめます。
チューリップの育て方
Photo by あずきさん@GreenSnap
日当たり
日当たりのいい場所を好みます。用土
水はけのいい土を好みます。市販の草花用の培養土や球根花用の土で問題ありませんが、さらに少し腐葉土を混ぜてあげるとなおよいです。肥料
肥料は必須ではありません。ただし、つぼみをつけた頃から花が咲いている間に、リン酸やカリを多めに含んだ液体肥料を月2回ほど与えると、たくさん花を咲かせることができるでしょう。水やり
球根を植え付けてから花が咲き終わるまでの間、土が乾いたら水をたっぷり与えましょう。冬の間も水切れしないように注意してください。植え付け
球根の植え付け時期は、10〜11月頃が適期です。地温が10℃以上あると根張りが良く元気に育ちます。なお、植え方については、地植えと鉢植えで方法が異なります(詳細は下記参照)。病気・害虫
モザイク病や斑点病、アブラムシの発生に注意してください。病気になった株は、見つけ次第抜いていきましょう。
増やし方
分球での増やし方が一般的です。花後、球根を掘り上げたときに、大きめの球根と小さめの球根を手で分けておきましょう。チューリップの球根の植え方!地植えと鉢植えで違う?
チューリップの球根の植え付け時期は同じですが、植え方は鉢植えか地植えかによって異なります。
プランター・鉢植えチューリップの植え方
鉢植えの場合は、5号鉢なら3球、標準プランター(幅65cm×奥行き20cm程度)なら15球ほどを目安に植え付けます。
土に球根がすっぽり埋まるくらい深さの穴を掘り、そこへ球根の尖っている先端が上になるように植え付け、土を被せて穴を埋めましょう。
なお、チューリップをプランターや鉢植えにする場合は、浅植えにすることが重要です。球根を浅く植えることで、鉢の中でもしっかり根を張るスペースが保たれ、育ちやすい環境をつくることができます。
球根を植え終えたら、鉢の底から水が流れるくらいの水をあげてください。
花壇・地植えチューリップの植え方
地植えの場合は、球根同士の間隔を15cmほどあけながら植え付けます。
なお、チューリップを花壇や庭に地植えにする場合は、鉢植えとは反対に深植えにすることが重要です。
球根の2〜3倍ほどの深さの穴を掘り、上記と同じように球根を植え付け、土で穴を埋めます。そのあと、たっぷり水を与えておきましょう。
チューリップの冬の育て方(冬越し)
チューリップの冬越しは、水切れさせないことが大切です。この時期に土が乾いてしまうと、花が咲かなくなる可能性もあるため、鉢植えの場合は特に注意が必要です。
霜が降りるような地域では、防寒対策として土にビニールを敷いたり、鉢植えなどの場合は軒下などの霜が当たらない場所へ移動させるのもいいでしょう。
チューリップの育て方についてよくある質問
チューリップの花が終わったらどうする?
チューリップの花が終わったら、球根を掘り上げましょう。球根を植えっぱなしにすると、夏の暑さで弱り、よく年の開花が見込めなくなります。
チューリップの花が咲かない原因は?
掘り上げて分球した球根を植え付けた場合は、翌年に花が咲かないことがあります。分球した球根は大小の差が大きく、小さいほうの球根が花をつけなかったと考えられます。
これを防ぐためにも、小さいほうの球根は、もう1年ほど肥培させて大きく育ててから植え付けるといいでしょう。
チューリップの育て方によって、球根の植え方が違うので注意!
Photo by まきさん@GreenSnap
春の訪れをいちばんに感じられるチューリップ。色鮮やかな花をつけることから、日本でも各地にチューリップ畑が広がっています。環境に合わせやすく育てやすい植物でもあるので、ガーデニング初心者の方にはおすすめです。今回ご紹介したチューリップの育て方を参考に、ぜひ自宅でも楽しんでみてくださいね。
NHK Eテレ「趣味の園芸」講師・GreenSnapオフィシャルアンバサダー
2011年から2021年までNHK Eテレ「趣味の園芸」司会を務め、現在は講師として出演。NHK総合「あさイチ」のグリーン講師も務める。
園芸とフラワーデザイン両方の資格を持ち、両面から楽しさを伝える園芸デザイナー。
ガーデンの監修・制作、テレビ・イベント・講演会等多岐に渡り、植物の魅力を発信している。
公式HP:https://mikamimasashi.site/
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来年も咲かせるためにはチューリップは花が終わった後が重要です!肥料を与え、葉は切らずに自然と枯れるまでしっかり光合成をさせて球根に栄養を蓄えておきましょう。