sp logo
カート

キーワードで商品を探す

トマトの育て方は水やり頻度が重要?苗を植える時期や連作障害の有無も解説

2023/4/30

トマト・ミニトマトの基本情報

科・属 ナス科ナス属
栽培難易度 ふつう
植える時期 4〜5月(生育適温:25℃)
収穫時期 7〜8月
栽培する場所 日当たりと風通しのよい暖かい場所
水やり 地植えも鉢植えも、乾燥気味を基本とする
芽かき・誘引 5〜8月
摘心・摘果 6〜7月

トマトとは

トマト たくさんPhoto by Blumengartenさん@GreenSnap

トマトは夏を代表する野菜の一つ。栄養価が高く、体の熱を下げてくれる働きがあります

地植えだけでなくプランターでも栽培でき、家庭菜園の初心者からも人気が高い野菜です。大玉トマト、中玉トマト、ミニトマトなど、いろいろなサイズのトマトがありますが、どれも基本的な育て方は同じです。

なお、育苗はやや難易度が高いため、種まきからではなく苗から育てるのが一般的となっています。

トマト・ミニトマトの育て方

日当たり

トマトは日光をたっぷりと浴びることを好みます。直射日光が当たるような場所でも問題ありません。

用土

トマトは水はけのいい、中酸性~中性の土を好みます。

鉢植えの場合は市販の野菜用培養土を用いましょう。地植えの場合は、堆肥や腐葉土を混ぜ込んだ土を使うといいでしょう。

植え付け

トマト苗の植え付け時期は、4〜5月中旬頃です。

本葉が6〜7枚出た頃を目安に定植しましょう。 根鉢と同程度の穴を掘り、苗同士の間隔を50cmほどあけて植えつけます。

水やり

植えつけ後は、葉に水がかからないように株元へ水やりを行います。

基本的にトマトは乾燥を好むため、そこまで水やりを意識的にする必要はありません。ただし、日差しの強い日やしばらく雨が降っていない場合は、適宜水やりをしましょう。

肥料

6〜7月頃になり、一番花の果実が大きくなりはじめたら、追肥を与えます。生育の様子を見ながら1〜2週間に1回程度、化成肥料を均一にまきます。

支柱立て

4月下旬〜5月中旬頃になったら、支柱を立てます。株元から10cm離れた箇所に直っすぐに立てる直立式、もしくは丈夫でクロスさせる合掌式が一般的です。

芽かき・誘引

トマトは主枝を1本にするため、わき芽を取り除きます。これにより、エネルギーが実に集中し、大きく甘いトマトを育てることができます。

植え付け1週間後〜収穫の直前まで、芽かきと誘引を繰り返しましょう。

人工受粉

トマトの場合は受粉は自然に行われます。ただし、実つきが悪い場合は、人工受粉を行うといいでしょう。 花が咲く5月頃になったら、支柱を軽くたたいて花粉を飛散させます。

収穫

トマトの収穫時期は、開花から約40〜60日後の7〜8月頃です。ミニトマトの場合は、収穫時期が普通のトマトよりも1〜2週間ほど早くなります。

病気・害虫

トマトはさまざまな病害虫被害に遭いやすい野菜です。特に梅雨の時期の管理には注意しましょう。詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。

トマト・ミニトマトのプランターでの育て方

トマトやミニトマトはプランターでも育てられます。プランターは直径・深さともに30cm(12号鉢)以上のものを用意し、余分な水が排出されるよう、鉢底に穴が開いているものを選んでください。

土はホームセンターなどで手に入る「野菜の培養土」が便利。プランター栽培では、大玉トマトよりもミニトマトが育てやすいですよ。

トマトやミニトマトは大きく育つので、12号鉢に植えられる苗は1つだけ。プランター栽培でも、種から育てる場合は1つ目の花が咲くまでは育苗ポットで育てます。

プランターは乾燥しやすいので、夏場は毎日2回、朝と夕方にたっぷり水やりしましょう。プランターは地植えよりも肥料切れを起こしやすいです。肥料が切れると実つきが悪くなるので、収穫期には2週間に1回程度の頻度で、野菜用の肥料を規定量与えてください。

トマト・ミニトマトの育て方についてよくある質問

トマト・ミニトマトの水不足のサインは?

トマトやミニトマトの水不足のサインは、土が乾いていて葉がしんなりと垂れ下がっている状態。水やりをすればすぐに、葉がピンと復活します。

プランターは乾燥しやすいので、水切れに注意してください。コンクリートの上やベランダで栽培しているとかなり乾燥するので、広めに敷いた人工芝の上にすのこを置き、その上にプランターを乗せると過度の乾燥を防げます。

トマト・ミニトマトはどんな手入れが必要ですか?

苗を植えたらすぐに、大きめの支柱を苗のすぐ近くに立て、茎をゆるめに固定しましょう。結束バンドや家庭菜園用のクリップを使うと簡単です。わき芽かきは週1~2回の頻度で、こまめに行ってください。

都心やベランダでは虫が少ないので、花が咲いても受粉しにくく、実ができないことがあります。そんなときは人工受粉を行いましょう。人工受粉は指や筆で花の真ん中をちょんちょんとつつくだけ。毎回、咲いている花全てをつつきましょう。

トマト・ミニトマトを甘くするにはどうしたらいい?

トマトやミニトマトを甘くするには、3段目の花が咲く頃から水を控えめにします。それまでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水をやって、丈夫な株に育てておきましょう。

3段目の花が咲いてからは、葉が少ししんなりしてくる頃に水をやるようにすると、甘いトマトになります。

また、トマトの実全体が十分に赤くなった、完熟状態で収穫するのもポイント。完熟してから時間が経つと、腐ったり皮が割れてきたりするので、実が色づいてきたら毎日観察し、ちょうどいいタイミングで収穫しましょう。

トマト・ミニトマトは連作障害を起こしますか?

トマトやミニトマトは連作障害を起こします。地植えの場合は3〜4年空けてから同じ場所に植えてください。

トマトを栽培したあとに植える野菜は、ネギ、ブロッコリー、ミツバ、キャベツなどがおすすめ。とくにネギは、野菜の病気を予防してくれる効果が期待できます。これらは秋から育てられる野菜なので、トマトの収穫が終わってから植えられます。

トマトを栽培したあとには、きゅうりや、トマトと同じナス科の野菜(ナス、じゃがいも、ピーマンなど)を植えないようにしましょう。プランター栽培では、毎年土を入れ替えて、新しい土で育ててください。

トマト・ミニトマトの育て方は水やり頻度が大切!

トマト お花Photo by メタボさん@GreenSnap

トマトやミニトマトは生で手軽に食べることができ、サラダやお弁当の彩りにも便利です。スーパーなどで売られるトマトは、まだ青いうちに収穫して、お店に並ぶまでの間に赤くなるように調整されたものが多いのですが、おうちで育てれば完熟してから収穫できるので味が濃く、とても甘い実を楽しめます。

ぜひトマトやミニトマトをおうちで育てて、とれたて完熟トマトのおいしさを味わってみてくださいね。