タイムの育て方|種まきの時期、剪定・挿し木で増やす方法を解説!
2024/6/3
タイムの基本情報
科・属 | シソ科イブキジャコウソウ属 |
栽培難易度 | ふつう |
種まき時期 | 4~5月、9~10月 |
植え付け時期 | 4~5月、9月~10月 |
収穫時期 | 4〜10月 |
置き場所 | 日当たりと風通しのよい場所 |
肥料 | 元肥・追肥:必要 |
タイムとはどんなハーブ?
Photo by めぐみさん@GreenSnap
タイムは、シソ科イブキジャコウソウ属の常緑性低木で、独特の清涼感ある香りがありハーブとして利用されます。タイムの開花時期は4〜6月頃で、白やピンク色の小さな花を咲かせます。
タイムには立性とほふく性の2種類があり、立性の品種は草丈が30cmほどになり、コモンタイムが代表的です。ほふく性の品種は、草丈10cmほどで這うように成長し、グランドカバーにも利用されます。
タイムの育て方
日当たり
タイムは日当たりと風通しのよい場所で育てます。日陰でも育てられますが、日当たりがいい方が葉色がよくなります。ただし、夏の直射日光や西日といった強い日差しにあたり、高温になると株が痛むことがあるため注意します。
種まき・植え付け
タイムは種から育てることもできますが、苗から育てる方が簡単です。
種まきの適期は4〜5月、9〜10月で、発芽温度は15〜25℃です。タイムの種は細かいので、土はあまり被せずに押さえるようにして種まきをします。順調に育てば、2週間程度で発芽します。
苗から育てる場合も、植え付けの時期は同じです。タイムは地植えにすると増えすぎることがあるので、プランターや鉢植えで栽培するのがおすすめです。
用土
タイムは過湿を嫌うため、水はけのよい土を好みます。鉢植えの場合は、市販のハーブ用の培養土が使えます。
地植えの場合は、植え付けの2週間ほど前に苦土石灰を土に混ぜて耕し、土壌を酸性から中性になるよう調整しておきましょう。
肥料
肥料は、元肥として緩効性肥料を与えます。追肥は、4〜6月と9〜10月に固形肥料を定期的に与えます。
水やり
タイムは乾燥気味を好みます。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。冬は控えめにし、土が乾いて数日後に水やりします。地植えの場合は、基本的に水やりの必要はありません。
剪定・挿し木
タイムの剪定と挿し木の方法は以下の通りです。剪定時期・方法
タイムは春から夏にかけて、定期的に剪定を行います。剪定することで、より多くの新芽が出て収穫量を増やすことができるほか、株が茂りすぎて蒸れるのを防げます。年に3〜4回は剪定し、特に梅雨や本格的な夏が来る前には剪定して刈り込んでおくのがおすすめです。
- 梅雨前:古い枝の3分の1ほど剪定する。
- 花が咲いた後:花穂を取り除く。
- 秋の終わり:冬越しのために全体の3分の1を剪定する。これで翌年の生育が良くなる。
タイムの挿し木
タイムは挿し木にして増やすこともできます。挿し木の方法は以下の通りです。
- 健康な新しい枝から5〜8cm程度の穂を選び、切り取ります。切り口は斜めにします。
- 下半分の葉を取り除きます。
- 挿し木用の土を入れた鉢に、鉛筆などで穴を開け、そこに穂を差し込みます。
- 土を軽く押さえ、十分に水をやります。
- 風通しがよく気温が安定した場所に置き、土が乾いたら水をやります。6〜8週間で根が出ます。
収穫
タイムは春〜秋にかけて収穫ができ、葉が十分に成長したら、茎の付け根から切り取ります。花が咲くと葉の香りが弱くなるので、茎葉を収穫するときは花が咲く前に刈り取るのがおすすめです。
病気・害虫
タイムは病気や害虫に強く、被害はあまりありません。
タイムの育て方まとめ
Photo by ERImothさん@GreenSnap
タイムは、病気や害虫に強く丈夫で育てやすく初心者にもおすすめです。品種によって香りや花の付け方、用途が違うのでお気に入りの品種を探してみましょう。ぜひこの記事を参考にタイムを育てましょう。