【里芋を大きく育てる方法】育て方やよくある失敗を解説
2024/7/4
里芋の基本情報
科・属 | サトイモ科サトイモ属 |
栽培難易度 | かんたん |
植え付け時期 | 4~5月上旬 |
収穫時期 | 10月~11月中旬 |
生育適温 | 25~30℃ |
置き場所 | 日当たりと風通しのよい場所 |
肥料 | 元肥:必要/追肥:必要 |
里芋とは

Photo by atsuさん@GreenSnap
里芋はサトイモ科サトイモ属の多年草で、東南アジアが原産の根菜です。地上部は、茎の先端に大きな葉をつけ、高さ1〜1.5mほどになります。地中では地下茎の一部が肥大した塊茎と呼ばれる部分ができ、親芋から子芋、そして孫芋までつけます。
里芋は芋の部分である塊茎とズイキと呼ばれる葉柄が食用に使われ、芋はぬめりのある食感と独特の風味が特徴で、和食の素材として親しまれています。
里芋の育て方
日当たり
里芋は日当たりと風通しのよい場所を好みます。半日陰でも育ちますが、日当たりのよい場所よりも生育が悪くなるでしょう。また、里芋の生育適温は25〜30℃と高いので、マルチングをして地熱を高めることで生育がよくなります。
植え付け
里芋の植え付けは、4月~5月上旬が適期です。種芋は形がよいものを選び、植え付けの1ヶ月ほど前に芽出しをしておきましょう。
地植えの場合は、幅70〜80cm高さ10cmほどの畝に深さ10〜15cmほどの溝を掘り、そこに種芋をに芽をうえに向けて植え付けます。株間は45cmほどあけてください。
プランター栽培の場合は、深さ30cm以上横幅65cmほどのプランターに30cm間隔をあけて、2株植え付けることができます。
用土
里芋は、水もちがよく粘土質の土壌を好みます。プランター栽培の場合は、市販の野菜用培養土が使えます。
地植えの場合は、植え付けの2週間前に苦土石灰をまき耕し、1週間前に堆肥と元肥を土に混ぜて耕して土づくりをしておきます。
肥料
里芋の肥料は、土づくりの際に元肥として化成肥料を土に混ぜておきます。
追肥は、5月下旬〜6月中旬に本葉が3枚ほどになった頃と1回目の追肥から1ヶ月後の6月下旬〜7月中旬頃に2回行います。追肥の方法は、化成肥料を1株あたり10〜20g株元に撒き、土の表面を軽く耕して混ぜ込み土寄せをしましょう。
また、2回目の追肥後2〜3週間ほど経ったら再度土寄せをしておきます。
水やり
地植えの場合は、基本的に水やりの必要はありませんが、夏の乾燥のしやすい時期には水切れを起こさないように観察し、必要があれば水やりをしてください。
プランター栽培の場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。葉が大きくなるほど蒸散が増え水が必要となるので朝夕2回、夏は1日3回を目安に水やりをするとよいです。
収穫
里芋の収穫は、10月上旬〜11月中旬頃が適期です。葉が黄色く枯れ始めたら収穫のサインです。収穫の方法は、まず地上部分を刈り取り、株元から30cmほど離れた場所から掘り始めて芋を傷つけないように掘り上げます。
病気・害虫
里芋は病害虫に強く、被害はほとんどみられません。ただし、アブラムシやセスジスズメなどの害虫、根腐れ病やモザイク病などが発生することがあるので、発見次第すぐに対処しましょう。
また、里芋は連作障害を起こす作物のため、次の植え付けまで3〜4年あけるようにしてください。
里芋の育て方についてよくある質問

Photo by 花田満さん@GreenSnap
里芋栽培でよくある失敗
里芋栽培でよくある失敗は、深植えです。種芋を深く植えすぎると、地上に芽を出すことができず、腐ってしまいます。種芋の芽から地表まで深さ10cmを目安に植え付けをしてください。
このほか、水はけが悪く球根が腐ってしまったり、水切れをして生育不良を起こすことがあります。植え付け前に堆肥を混ぜて水はけと水もちのよい土づくりをし、植え付け後はマルチングや敷きわらをしておくとよいです。
.里芋を大きく育てる方法は?
里芋を大きく育てるには、生育段階に合わせて土寄せを行いましょう。土寄せとは株元に土を盛ることで、里芋の場合は追肥をしたタイミングに行います。土寄せをすることで、新たに芋が太るスペースができ、肥料効果も高まるので芋の生育が促されます。
また、敷きわらやマルチングをして土壌の保温と保湿をすることで、さらに肥大を促すことができます。
里芋の育て方まとめ
里芋栽培は、栽培期間が長くスペースも必要なことから中級者向けとされていますが、病害虫の被害も少なくコツをつかめば育てやすいですよ。この記事を参考に、ぜひ大きい里芋を育ててみてくださいね。