さつまいもの植え方と植える時期は?プランターでの育て方を解説
2024/6/19
さつまいもの栽培情報
科・属 | ヒルガオ科サツマイモ属 |
栽培難易度 | かんたん |
植える時期 | 5〜6月(生育適温:20〜30℃) |
収穫時期 | 10~11月 |
栽培場所 | 日当たりと水はけのいい場所 |
土づくり | 土質をあまり選ばない |
肥料 | 6月 ※肥料過多に注意 |
さつまいもとは

Photo by くろっかすさん@GreenSnap
さつまいもとは甘い風味が特徴の野菜です。紫色の皮をつけるイモ類で、料理やお菓子などで利用されることが多いですね。さつまいもはつる性植物なので、つるを伸ばしながらぐんぐん成長します。
つるはそのままにすると横に広がるため、広い場所で育てるとよいです。さつまいもは家庭菜園でも人気があり、畑やプランターなどでも栽培できます。
さつまいもの育て方
栽培場所
高温や乾燥に強い性質を持つため、日当たりと水はけのいい場所で栽培しましょう。イモの肥大には気温20〜30℃ほど保てていることが好ましいです。
土づくり
やせた土地でも育つため、あまり土質を選ばず栽培できます。
畑栽培の場合は、水はけがよくなるように、植え付け前に畝(高さ30cm幅80cmほど)をつくり、全体をマルチングしておくといいでしょう。
苗の植え付け
苗を植える時期は、5〜6月頃が適期です。気温が20℃前後になってきたら、株間を30cmほどあけて植え付けましょう(植え方については下記参照)。
苗は園芸店で購入することもできますが、スーパーなどで売っているさつまいもからも芽出ししてつくることができます。こちらの記事で詳しくご紹介します。
水やり頻度
植え付け直後は、数日間しっかり水やりします。ただし、基本的には乾燥に強いため、根が定着したあとであれば、畑栽培の場合は特に水やり不要です。雨が降らない日が続くようであれば、適宜水やりをしてあげましょう。
肥料・追肥
もし葉っぱだけが黄色くなる現象が多く見られたら、カリ分の多い化成肥料をごく少量土に混ぜてあげるといいでしょう。
つる返し
ツルが横に伸びるため、畝より下の地面に根を張ってしまうことがあります。ツルの途中から根が出てしまうと、株元にいいイモが育ちにくくなります。
それを防ぐためにも、ツルが畝からはみ出してくる7〜8月頃に、畝の下に伸びたツルを持ち上げてつる返しを行います。ツルの途中から出た根がある場合は、根をよく日に当てておきましょう。
収穫
収穫時期は、9〜11月頃が適期です。葉茎が黄色くなりはじめた頃が目安です。
株元から30cmほど茎を残して、それ以外のつるはすべて刈り取ります。その後、手で土を掘り、イモを掘り出していきます。
さつまいもの植え方を詳しく解説
まず、さつまいもの苗の植え方には、「斜め植え」と「垂直植え」「水平植え」の3パターンがあります。
斜め植え | 根が横に伸びる/大きめのイモがたくさんできる |
垂直植え | 根が短くなる /甘みの強い小さめのイモができるが、数は少なめ |
水平植え | 根が横に伸びる /数は一番多くなるが、イモは小さめ |
ここでは最も一般的な「斜め植え」による植え方をご紹介します。
まずは発根を促すために、土へ植え付ける前に苗の根を少し水につけておくといいでしょう。
マルチングに30cmほど株間をあけて穴をあけ、そこから長さ30cmほどの棒を斜め45°くらいになるように土に差し込みます。土の中にあける穴は、マルチングと並行になるようにするといいでしょう。
棒を抜き、苗をその穴へ差し入れ、株元の土を手で軽く抑えつけます。このとき、苗の先端から3〜4節あまりまで植え込むと、株元に根がたくさん出ます。
さつまいものプランターでの育て方注意点
さつまいもは、プランターでも栽培することもできます。プランターは大きくて深さがあるものを用意し、少なくとも深さ30cm以上、容量が20ℓ以上の四角い深鉢のプランターがおすすめです。
なお、プランター栽培の場合は、垂直植えまたは斜め植えの植え方がよいです。垂直植えにする場合は、苗をまっすぐに同じように植え付けます。
2株を一つのプランターに植えるなら、横幅90cm以上の大型プランターを使い、30cm以上の株間で植えます。苗を植え付けたら、葉っぱがしっかりするまでの間は毎日水やりしましょう。
さつまいもの育て方についてよくある質問
さつまいもの苗の選び方は?
市販のさつまいもの苗を購入するときは、葉茎の色が濃く、茎が太いものを選ぶといいでしょう。
さつまいもの苗の株間は狭いとどうなる?
さつまいもの苗の株間を狭くすると、収穫できる実が小さくなります。あまり株を大きくしたくないという方は、株間を30cm以下にしても大丈夫です。
さつまいもに肥料はいらない?
さつまいもは肥料をあまり必要としません。苗が弱ったときを除いて、特に追肥などは不要です。
さつまいものコンパニオンプランツは?
さつまいもはコンパニオンプランツと一緒に育てることで、お互いによい影響を与えながら育ちます。特に赤しそやつるなしインゲン、枝豆はさつまいもと相性が抜群で、生育の促進や害虫の予防効果が期待できるようです。
さつまいもと相性の悪い野菜は?
さつまいもはやせている土地でも育つため、たくさんの肥料が必要な野菜とは相性が悪いです。ブロッコリーやトマト、キャベツなどは、さつまいもと一緒に育てることを避けましょう。
さつまいもを植える前に、相性のよいコンパニオンプランツかどうか確認してから一緒に栽培してくださいね。
さつまいもは袋で栽培することもできる?
さつまいもは袋栽培で育てることもできます。袋栽培とは、プランターの代わりに麻袋や土のう袋に土を入れて野菜を育てる方法のこと。
さつまいもを袋栽培する場合は、土が15ℓ以上入る袋を選び、一袋に一苗を目安に植え付けましょう。
さつまいのプランターでの育て方はかんたん!

Photo by rubyさん@GreenSnap
さつまいもは秋が食べ頃の野菜で、甘い風味なことから人気がありますね。スーパーなどで販売されていますが、実は家庭菜園でも簡単に育てることができます。単体でも育ちますが、コンパニオンプランツを植えることで害虫も予防することができるでしょう。
おうちでさつまいもを育てれば、料理でも大活躍すること間違いなし!興味があれば、ぜひとも家庭菜園でさつまいもを育ててみることをおすすめします。