ひまわりの育て方|プランター栽培のコツは?種まき時期や植え方解説
2024/11/20
ひまわりの基本情報
科・属 | キク科ひまわり属 |
種まき時期 | 5〜6月頃 |
苗を植える時期 | 5〜7月頃 |
育てる場所 | 日当たりと風通しのよい場所 |
水やり | 庭植えの場合は不要。鉢植えの場合はこまめに水やりする(夏場は2回) |
肥料 | 6月、7月、8月(2週間に1回程度) |
ひまわりの特徴
Photo by あみさん@GreenSnap
ひまわりは、大輪で黄色い花が元気な気持ちにしてくれる一年草です。太陽に向かって花を咲かせることから別名「向日葵」や「太陽の花」とも呼ばれます。
7〜8月中旬に黄色やオレンジ色の花を咲かせ、草丈は3mを超えるものから30cmほどの小さいものまで、さまざまな品種があります。
ひまわりは苗から育てることもできますが、種まきからからでも栽培しやすい花です。
ひまわりの種まき時期
ひまわりの種まき時期は5〜6月頃が適期(温暖地であれば4月中旬~6月下旬、暖地であれば4月初旬~6月頃を目安)です。平均気温が20℃~25℃前後になる時期を選んでまきましょう。
ひまわりは種まきから約1週間ほどで芽が出て、そこから約2か月程度で開花します。
種まき方法
種まきの方法は直まきといって、地面やプランターにそのまま種まきします。
地植え用の草丈120cm以上の品種は30〜40cm間隔、花壇やプランター用草丈60cm以下の品種は15〜20cm間隔で種まきしましょう。ひまわりは嫌光性のため、土は1cmほどしっかりかぶせて、水やりをすると1週間から10日ほどで発芽します。
ひまわりの種の発芽率は元々悪くありませんが、より発芽率を高めたいという場合は、種まきの前に一晩種を水に浸してください。こうすることで、種がしっかり水分を含み、発芽しやすくなります。
ひまわり苗の植え方
ひまわりの苗を植える時期は5〜7月頃です。初夏の頃になると苗が出回り始めます。
苗を植える間隔は、草丈120cm以上の品種は40cm間隔、草丈60cm以下の品種は15〜20cm間隔にしましょう。
ひまわりの育て方
Photo by ピッピさん@GreenSnap
日当たり
ひまわりは日当たりを好む草花で、とくに開花前は日当たりがいい方向に花を向けるよう東から西へと傾き動くのも特徴です。
そのくらい日当たりのいい場所を求めるので、建物や塀などの陰になるような場所ではなく、できれば一日中日当たりのいい場所で育てましょう。
水やり頻度
水やりはプランター栽培・地植え栽培ともに、種や苗を植えた生育直後はとくに土が乾燥しないよう、雨の日以外は毎日与えましょう。
地植えの場合は生育が安定してきたら毎日水やりする必要はありませんが、数日雨がふらずぐったりしていたら朝の涼しい時間帯に水やりしてください。
土づくり
プランターでひまわりを植え付ける用土は、市販の草花用の培養土を使用するとやりやすいでしょう。
ひまわりを地植えするときは、株元に雨水が溜まらないように少し畝を立て、植え付け場所を地面より少し高くしておくと水はけがよくなります。
土には1㎡あたり堆肥と腐葉土をそれぞれ2〜3kg、元肥として化成肥料を100g程度を混ぜ込み、根を張りやすいよう、深さ40cm程度までをよく耕します。 日中の日当たり、水はけともによい場所を選んで植え付けましょう。地植えの場合は水やりは特に必要ありません。
肥料・追肥
プランターへの植え付けの際に元肥として「マグァンプK」などの緩効性肥料をあらかじめ土に混ぜておくと、大きな花を咲かせやすくなります。
支柱・誘引
つぼみがつく頃になると地上部全体が重くなることや、また台風の時期と被り強風であおられることもあるので、支柱を立てて誘引しておきましょう。
ひまわりのプランター栽培のコツ
草丈が2~3mにも伸び、大きな花を咲かせるのが特徴のひまわりですが、近年の品種改良により、コンパクトに栽培できるものも増えており、プランターでの栽培もかんたんです。
ただし、プランターの大きさに応じたサイズにしか成長しないこともあります。
そのため、自然のままの大きさの花をきれいに咲かせたい場合は、「ミニひまわり」と呼ばれる草丈30cm以下の品種がおすすめです。それ以上大きい品種だと、株間がある程度必要なのであまり本数を植えないことが重要です。
標準的な幅650タイプのプランターなら、4本を2列で8本ほど植えられるでしょう。また、ひまわりは根を下に深く伸ばすため、深型のプランターに植えることも枯らさないコツのひとつです。
ひまわりの育て方についてよくある質問
ひまわりの花が終わったらどうする?
ひまわりは、花が咲き終わったら、つぼみのすぐ上から切り取ります。花が咲き終わったひまわりをそのままにしておくと、種をつけるためのエネルギーがそこにまわってしまうので、次の花もきれいに咲かせたい場合は、すぐに切り落とします。
ひまわりの種の取り方は?
次の年の栽培にむけてひまわりの種を採取したい場合は、咲き終わった花をそのままにしておきます。そうすると中心部分から徐々に種がつくられていきます。
ひまわりの花が枯れる原因は?
ひまわりの花が枯れてきたら水切れ、または肥料不足が考えられます。
生育途中に何度か水切れしてしまった場合は下葉が緑から黄葉になっていき、最終的には褐色になり次第に枯れていきます。
プランターの場合は特に土が乾きやすく、水切れしやすいというデメリットがあります。土の表面が乾いていたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりしましょう。
また、ひまわりは土中の養分を吸い上げる力が強い植物です。土の中の栄養分が不足した場合も水切れの時と同じように、生育途中で葉色が悪くなるなど肥料不足の症状が現れることがあります。
鉢植えの場合は2週間に1回の割合で既定の割合で薄めた液体肥料もしくは、化成肥料を与えましょう。
ひまわりを種まきから栽培してみよう!
Photo by cosmoskさん@GreenSnap
ひまわりは、花が咲いたあとの管理や肥料の状態によって、大きな花を咲かせたり、その年にいくつも花を咲かせたりすることができます。
また1本の花からたくさん種が取れるので、次の年にも積極的に栽培されたい方は、花を残して種も育ててみましょう。
NHK Eテレ「趣味の園芸」講師・GreenSnapオフィシャルアンバサダー
2011年から2021年までNHK Eテレ「趣味の園芸」司会を務め、現在は講師として出演。NHK総合「あさイチ」のグリーン講師も務める。
園芸とフラワーデザイン両方の資格を持ち、両面から楽しさを伝える園芸デザイナー。
ガーデンの監修・制作、テレビ・イベント・講演会等多岐に渡り、植物の魅力を発信している。
公式HP:https://mikamimasashi.site/
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ひまわりは一度植え付けたら、できるだけ移植せずに育てましょう!根が傷つくと弱りやすいのでもし植え替える時には優しくおこなってくださいね。