ほうれん草を植える時期は?間引きのタイミングや育て方を徹底解説
2024/6/7
ほうれん草の基本情報
科・属 | アカザ科/ほうれん草属 |
栽培難易度 | かんたん |
植える時期 | 3〜4月、9〜10月 |
収穫時期 | 4月〜6月、10月〜12月 |
栽培場所 | 日当たりと風通しの良い場所 |
肥料 | 肥料:元肥:必要 / 追肥:不要 |
ほうれん草は初心者でも栽培しやすい野菜です
Photo by さくらこさん@GreenSnap
ほうれん草は、鉄分などの栄養価が高い緑黄色野菜として知られています。グリーンの葉や茎はシャキシャキとした歯ごたえがあり、洋風や和風などさまざまな料理で活躍します。
初心者の方でも育てやすい野菜として知られるため、家庭菜園にもおすすめです。また、プランターでも簡単に収穫できます。
ほうれん草の育て方
栽培場所・日当たり
ほうれん草は日当たりを好む植物です。日陰では生育が悪くなるので、日が良く当たる場所を選びましょう。庭植えの場合は、南向きで日陰になりにくい場所がおすすめです。鉢植えの場合は、日中は直射日光が当たる明るい場所に置きます。
植える時期
ほうれん草は種まきから育てるのが一般的です。
なお、ほうれん草の種まき時期は、種類によって異なります。西洋種なら春まき、東洋種は秋まきがおすすめです。
種は10cm間隔に筋まきし、土を1cmほどかけてしっかり水をやりましょう。発芽までに1週間ほどかかります。
用土
ほうれん草はさほど土質を選びませんが、水はけと保水力のよい土を好み、酸性の土を嫌います。
プランター栽培の場合は、市販の野菜用培養土を使えば問題ありません。土が固くなりすぎないよう、腐葉土などを混ぜるといいでしょう。
水やり
ほうれん草は乾燥に弱いので、土が乾いたらたっぷりと水をやりましょう。特に生育初期は、こまめな水やりが大切です。
肥料
ほうれん草は元肥を施すと良いでしょう。堆肥や有機質の肥料を施し、土づくりをしっかりと行いましょう。生育期間中の追肥は不要です。
間引き
ほうれん草栽培では、定期的に間引き作業が必要になります。
まず、種まき後に本葉が2枚ほど生えたら、生育の悪い株を株間3cm程度になるように間引きます。
次に、草丈が5cmほどに育ったら、株間5cm前後に間引きます。最後に、草丈が8cmほどに育ったら、株間10cm前後に間引きます。
ほうれん草を間引くときは、ほかの株が一緒に抜けないよう、残す方の株元を抑えながらそっと手で引き抜きます。間引いたあとは、土を軽く混ぜてならします。
収穫
ほうれん草の収穫時期は、5月または10〜12月頃です。収穫が遅れると、苦みが増すので、葉が大きくなり過ぎる前に収穫しましょう。
病気・害虫
ほうれん草でよく見られる病気に、黒斑病、立枯病などがあります。害虫では、アブラムシ、ハスモンヨトウなどに注意が必要です。発生した場合は、農薬の散布などで対処しましょう。
また、病気を防ぐために水はけのいい場所で育て、高温多湿を避けるようにしましょう。
ほうれん草をプランター栽培するときの注意点
ほうれん草栽培では、小型(45cm以上)や中型タイプ(60cm以上)のプランターを使うのがおすすめです。プランターの深さは、16cm以上がよいでしょう。
種まきする場合は、ポット苗などではなくプランターに直播きします。
また、ほうれん草は連作障害が発生するため、1〜2年は同じ場所で育てられません。プランター栽培の場合は新しい土で、地植えの場合は違う場所で育てましょう。
ほうれん草の育て方についてよくある質問
ほうれん草の育て方でよくある失敗例は?
ほうれん草は育てやすい野菜ですが、もちろん失敗することもあります。失敗する要因はいくつもありますが、特に以下のような原因があるようです。
- 気温が高い
- 肥料不足
- 水不足
- 病害虫
ほうれん草の生育温度は15〜20℃ですが、25℃以上になると株の生育が悪くなってうまく育ちません。
ほうれん草の葉が黄色い!枯れる原因は?
、株が弱ったり葉が黄色いときは肥料不足のサインです。よく観察し、そういった状況なら肥料を与えましょう。そのほか、水不足や病害虫などにも注意しましょう。
ほうれん草を間引きしないとどうなる?
ほうれん草は間引きしないと、土の中が混み合い、栄養が行き渡らなくなるため、一つ一つの株の生育が悪くなります。大ぶりで味のいいほうれん草を収穫するためにも、必ず間引きはしておきましょう。
ほうれん草の育て方は初心者にも簡単!
Photo by Mariboさん@GreenSnap
ほうれん草は、洋食や和食などさまざまな料理で活躍する野菜で、鉄分やビタミン類などの栄養価も豊富です。畑で育てるイメージが強いかもしませんが、プランターでも栽培できるため、ベランダなどの限られた場所でも気軽に育てられますね。
興味があれば、ぜひご自宅でほうれん草を育ててみてはいかがでしょうか。