【ししとうの育て方】プランター栽培の注意点、わき芽かきのコツは?
2024/8/5
ししとうの基本情報
科・属 | ナス科トウガラシ属 |
タイプ | 一年草 |
植える時期 | 5月中旬〜6月下旬 |
栽培場所 | 日当たりのいい場所を好む(栽培適温:25〜30℃) |
水やり | 鉢植えの場合はこまめに水やりする、地植えの場合は不要 |
肥料 | 3月、6月、10月、11月 |
収穫時期 | 5月中旬〜6月上旬 |
ししとうはプランターでも栽培可!
Photo by pipiさん@GreenSnap
シシトウとは、とうがらしの中でも辛くない「甘味種」として分類されたものを指します。青唐辛子に見た目がよく似てますが、異なる種類です。
地植え、プランター栽培どちらでも可能で、5月上旬頃から苗の植え付け、7月から10月頃まで収穫可能です。シシトウはビタミン、カリウムなどの栄養も豊富なので、料理もしやすい野菜です。
シシトウの育て方は、苗植えからが一般的で、地植えにすると根がひろく張り、収穫量も多くなります。
ししとうの育て方
日当たり
シシトウは高温と乾燥を好むので、日当たりのいい場所で栽培しましょう。
用土
シシトウは水はけがよく、栄養を豊富に含む酸性の土を好みます。市販の野菜用土で問題ありません。
植え付け
シシトウの苗の植え付けは4月~6月頃です。
株間50〜70cmほど確保して、1列植えにします。根鉢ほどの大きさの植え穴を掘り、その穴にたっぷり水やりをしてから植えつけましょう。苗は深植えになり過ぎないように注意してください。
植え付けたら、株元に軽く土寄せし、手で土を抑えて株と密着させます。
※地植えにする際は、幅100cm以上高さ20cm程度の高めの畝をたてておくといいでしょう。
水やり
シシトウは水やりの頻度に神経質になる必要はありません。土が乾燥していたら、都度あげるようにしましょう。
肥料
トウガラシ類は、シシトウ・トウガラシは肥料好きなので、植え付け前に堆肥と十分な元肥をいれて耕します。
また、植え付けの2週間後から収穫直前までのあいだ、2週間おきに追肥してください。化成肥料を株周りにドーナツ状になるようにまき(もしくは地植えの場合は畝の溝にまき)、手で土と軽く混ぜ合わせて、土寄せします。
収穫が始まってからは、月に1回のペースで、1㎡あたり400gの化成肥料を目安に追肥しますしょう。
支柱
シシトウは一度にたくさんの実がなるため、株を安定させるためにも、苗を植え付けたら随時支柱を立てます。株元から4〜5cm離れた場所に、60cm程度の支柱をたて、支柱と苗を麻紐などでゆるく八の字に結んで固定しましょう。
枝数が増えてきて、必要であれば、支柱を2本追加してクロスさせ、3本仕立てにしてもいいです。
収穫
シシトウの収穫時期は、6〜10月頃と長めです。
一番果は3cmほどの小さな状態で、早めに収穫してください。それ以降は、6cmほどになった頃が収穫のタイミングです。収穫するときは、ヘタの上をハサミで切り落としましょう。
ししとうをプランター栽培するときの注意点
シシトウをプランターで育てる場合は、深さは最低20cm以上、容量は土が15ℓ以上入るものを用意し、株間は30cm以上あけて植えつけましょう。
またプランター栽培は、地植えに比べて水切れを起こしやすくなるため、少しだけ意識してあげるといいでしょう。
水やりをするときは、なるべく午前中の涼しい時間帯にします。
ししとうの育て方についてよくある質問
ししとうは種まきからも栽培できる?
シシトウは、種まきからでも栽培可能です。ただし、種まきから収穫まで約4か月ほどもかかることから苗植えと同じように7月頃から収穫を始めるには、遅くとも3月頃には種まきを済ませる必要があります。
また発芽適温を20℃~35℃に設定しないと発芽が遅れたりすることから、手間や時間がかかるので、初心者の方にはシシトウの苗から栽培されることをおすすめします。
ししとうの収穫量を増やす"わき芽かき"のコツは?
シシトウの株の健全な成長を促し、収穫量をふやすために「わき芽かき」という作業が必要になります。
シシトウの枝は、一番太い主枝があり、そこから一番最初に花が咲いた部分から二股に分かれていきます。その分かれた部分からさらに成長するとまた花が咲いて二股に分かれ、枝が2本になっていきます。さらにそこから芽が生えてどんどん枝分かれし、細い枝が増えていきます。枝が増えていくにつれ、生長を阻害させてしまうのですべて摘んでしまいます。
わき芽かきのコツは、
この3点を意識しておこないましょう。
ししとうが赤くなる!赤いししとうを食べても大丈夫?
ししとうは収穫が遅れると、完熟して赤くなります(※品種による)。赤くなったししとうは、唐辛子にも見えますが、辛味はありません。食べても問題ありませんが、実は固くなっています。収穫したししとうが辛いのはなぜ?見分け方はある?
ししとうは成長途中で、水不足などのストレスを受けると辛くなるといわれています。辛いものは実が曲がっていることが多いです。ししとうのコンパニオンプランツは?
シシトウと一緒に植えるとお互いの生育がよくなったり、害虫を寄せつけないような効果がある野菜があります。シシトウのコンパニオンプランツとして、エダマメやインゲンマメ、レタスなどのキク科の野菜、バジルやシソ、パセリなどの香草、ホウレンソウやニラなど、いくつかあるようです。
例えば、エダマメやレタスはお互いの生育をよくする、バジルやシソなどには害虫を寄せつけない効果などがあります。
ししとうのわき芽をとってたくさん収穫しよう!
Photo by ri3さん@GreenSnap
唐辛子の甘味種として、万願寺トウガラシなど国内には主に4つの品種が出回っています。時々、食べると辛いシシトウもありますが、基本的には調理もしやすく食べやすい野菜の一つです。
マンションや集合住宅でのプランター栽培は、台の上にプランターを置くなど日照時間を長くする工夫をするとより、生育がよくなりますよ。