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【イワヒバとは】盆栽としての育て方や石付け方法などを紹介!種類や寿命は?

2024/2/8

イワヒバの基本情報

科・属 イワヒバ科/イワヒバ属
分類 常緑低木
耐陰性 高い
耐寒性 やや高い(耐寒温度:-5度)

イワヒバとは

イワヒバ

Photo by waterさん@GreenSnap

イワヒバは、岩場や木の幹に自生する常緑のシダ植物で、独特の風貌から盆栽としても人気があります。

小さな葉が密集して生え、野趣に富んだ自然の美を盆栽で表現することができるため、日本の伝統的な庭園文化において重宝されています。最近では海外人気も高いそうですよ。

イワヒバ盆栽の育て方

置き場所・日当たり

イワヒバは明るい半日陰を好むため、直射日光を避けつつも光が届く場所に置くことが理想的です。イワヒバは日当たり加減で葉色が変わりやすく、日差しが強すぎればだんだん黄色く葉焼けのような状態になるので注意しましょう。

室内で育てる場合は、窓ガラス越しの日光に当てますが、真夏はレースカーテン越しになるよう遮光してください。

水やり

イワヒバは乾燥に弱いので、土が乾いたらたっぷりと水を与え、常に湿度を保つようにすることが大切です。

とはいえ、水やりのしすぎも根腐れの原因になるので、必ず土が乾いてから水やりしましょう。水やりするときは土だけでなく、葉全体にかかるようにしてください。冬は水やりを控えめにしますが、その代わりに葉水をよくしてあげると葉の乾燥防止になります。

肥料

イワヒバは基本的にそれほど肥料を必要としませんが、大株のイワヒバには肥料を与えたほうがいい場合もあります。与えるときは春から夏にかけて。液体肥料を規定量よりもかなり薄めて水やりのかわりに2週に1回与えましょう。

植え替え・土

イワヒバは湿度を好みますが、土には水はけの良さが求められます。また、どちらかというと酸性土を好むので、観葉植物用の土に鹿沼土を3割ほど混ぜて使うのがおすすめです。土壌酸度を保つためにも、1〜2年に1回は植え替えをしましょう。

夏越し・冬越し

夏は高温多湿に注意しましょう。冬は冬眠する性質があるのでそこまで慎重にならずとも、冬越しできますが、霜が降りる地域の場合は室内に取り込むほうが安心です。

病気・害虫

イワヒバは特に病害虫の被害が少ないですが、湿度が高すぎると根腐れのリスクがあるため注意してください。

イワヒバについてよくある質問

石付け方法を教えて!

石付けとは、根を石に巻き付けるようにして着生させる方法です。シダ植物のイワヒバはその名の通り、岩場で自生する植物なので土なしでも育ちます。

石付けするときは、できれば石に穴や窪みをあけて、濡らした水苔でイワヒバの根をつつみワイヤーなどで固定するだけです。ほぼ同じ方法で流木などにも着生させることができますよ。

寿命はどのくらい?成長速度は?

イワヒバは成長速度がかなり遅いので、ゆっくりと大きくなっていくものの、品種にもよりますが20cm前後にしかなりません。一方で寿命は長く、数十年から100年くらいとする意見もあるので、大切に長く育てましょう。

イワヒバの種類

紫金欄

「紫金欄」は、市場に広く流通しているイワヒバの代表的な品種のひとつです。葉の先に金色の斑紋があるのが特徴で、秋には紅葉して赤紫色に色づく美しさがあります。四季ごとの変化を楽しめるイワヒバで、株のサイズは大きめで立葉性を持ちます。

金華山

「金華山」は、1860年ごろからその名で知られ、深いグリーンの葉に黄色味を帯びた白の斑が入ります。初秋には鮮やかな紅色に紅葉し、年間を通じてさまざまな魅力を持つ品種です。生育が早く、丈夫で育てやすい特性があります。

御所錦

「御所錦」は秋ごろになると葉の先がだんだんとオレンジ色に紅葉していくのが特徴です。なお、初夏には葉に白色のぼかしが入るので、爽やかな見た目も楽しめます。

イワヒバの盆栽を育ててみよう!

イワヒバはその美しさと育てやすさから、盆栽愛好家にとって魅力的な選択肢です。基本的なケアを守りながら、この美しいシダ植物の盆栽を楽しんでみてはいかがでしょうか。