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【長ネギの育て方】種まき時期や植え方、収穫時期などを解説

2024/1/11

長ネギの栽培情報

科・属 ユリ科ネギ属
栽培難易度 むずかしい
種まき時期 3〜4月(生育適温:20℃)
植え付け時期 7〜8月
収穫時期 12〜3月
栽培する場所 日当たりと水はけのいい場所
水やり 基本的に不要
肥料 種まき直後から1ヶ月ごとに追肥が必要

ネギとは

ネギの育て方 栽培

Photo by ブチ子さん@GreenSnap

ネギは中国原産のユリ科の野菜で、その特有の辛味や風味は日本料理において欠かせないものとなっています。

ネギは大きく「根深ネギ」「葉ネギ」に分けられます。

根深ネギとは根本が白い一般的な長ネギのこと、葉ネギとは緑の部分が多い細めのネギのことをいいます。

根深ネギは栽培期間が比較的長いため、難易度はやや高めといわれていますが、一方で葉ネギは栽培期間が短く、育てやすいといわれています。

家庭菜園初心者の方やプランター栽培の方は、葉ネギから挑戦してみることをおすすめします。根深ネギを育てる場合は、種まきからではなく苗植えからの方が簡単です。

長ネギの育て方

ここでは一般的な根深ネギの育て方について、ご紹介していきます。

栽培場所

日当たりと水はけのいい場所で栽培します。30℃を超えるような環境でもある程度はきちんと育つことができ、寒さにも強いです。

用土

ネギは弱酸性〜中性の土を好みますが、さほど土質を選びません。

植え付けの2週間前に苦土石灰を100g/㎡混ぜ、よく土を耕します。植え付けの1週間前になったら、さらに堆肥3kg/㎡と化成肥料150g/㎡を加えて、再び土を耕しましょう。

土ができたら幅70〜80cm、高さ15cmの畝をつくり、表面を平らにならしておきます。棒などを使って、畝の表面に深さ1cmほどの溝を15〜20cm間隔でつくります。

種まき

ネギの種まき時期は、3月中旬〜4月下旬頃です。

種は5mmほどの間隔で、筋まきにします。 種をまいたら土を薄く被せて手で抑え、土と種を密着させます。種まき直後はしっかり水やりしましょう。

水やり

ネギは多湿に弱いため、水やりのしすぎには注意が必要です。畑栽培の場合は、基本的に自然に降る雨のみでも問題ありません。

ただし、種まきのあと発芽するまでは、土を乾燥させないように適宜水やりをおこないます。 夏で土が乾燥しすぎている場合は、朝もしくは夕方に水やりをします。冬は特に水やりは不要です。

間引き

草丈が7cmほどになったら1.5cm間隔に間引き、草丈が10cmほどになったら3cm間隔まで間引きます。

肥料・追肥

ネギは種まきの1ヶ月後から、1〜2ヶ月に1度の頻度で追肥が必要です。

その都度20〜30g/㎡の化成肥料を、株横の土にばらまき、軽く土を混ぜ合わせて株元に寄せておきます。

苗の植え方

苗の草丈が30cmほどまで成長したら、定植します。植え付け時期の目安は、7〜8月頃です。

土に深さ15cm、幅15cmほどの溝をつくり、その脇に掘り出した土を盛ります。 その溝の端(土が盛られた側)に苗を5cm間隔で植え、根が少し隠れる程度に土を被せ、さらに上からわらをしきます。

溝横に盛りあげた土で苗を支えるイメージです。

土寄せ

ネギの土寄せは、8〜9月頃と9〜10月頃、11月頃の3回ほど行います。

1回目は植え付け後1ヶ月経過時です。盛り上がってる側と反対の土を、わらの上から葉茎の分岐箇所あたりまで被せます。このとき、土に20g/㎡ほどの化成肥料を混ぜて追肥しておきましょう。

2回目はその1ヶ月後です。同様の手順で土寄せと追肥を行い、最初に盛り上げた土と同じ高さになるように調整します。

3回目はその1ヶ月後です。この時期の土寄せは、ネギの白い部分を形成するのに重要となります。これまでと同様に追肥を行い、両側の土を株元によせます。

収穫時期

ネギの収穫時期は、12〜3月頃です。株横の溝を掘り、横から手で根を引っこ抜くように収穫します。

ネギのプランターでの育て方

プランターでネギを育てる際は、深さ20cm幅80cm以上の大きさのものを選びましょう。

プランターと株数の割合は、横幅30~40㎝の小型のプランターであれば、3〜4株、それ以上大きいものですと、もう少し株数を増やすことができます。

長ネギの育て方についてよくある質問

長ネギの種まきから発芽までの日数はどれくらい?

ネギは種まきから1週間から10日ほどで発芽します。

長ネギがかかりやすい病気は?

ネギにも特有の病気があります。代表的なものに「さび病」がありますが、これはネギの葉の表面が黒や灰色、黄色の斑点状のものが発生する病気です。

放っておくとほかのネギにも次々と伝染していくので注意が必要です。このさび病は、5〜6月もしくは10〜12月頃に発生しやすいとされています。早めの薬剤散布で予防しましょう。

長ネギは植えっぱなしでも栽培できるの?

ネギは多年草に属しているため、ネギの根が生きている限りは半永久的に同じ場所で生育させることができます。

しかし、何年も同じ場所で植えっぱなしにしていると、連作障害を起こして株が弱ったり、枯れてしまったりすることがあります。

長ネギの花(ネギ坊主)が咲いたらどうする?

ネギの花 葱坊主 とう立ち

Photo by みなっくまさん@GreenSnap

ネギの収穫時期をすぎて、そのまま放っておくと茎先に丸い花を咲かせることがあります。これをとう立ちといい、その花はネギ坊主と呼ばれます。

葱坊主は収穫して食べることも可能ですが、そのまま放置すると黒い種ができます。種を乾燥させて取り出せば、種まきに使用することもできます。

長ネギの育て方まとめ

ネギの育て方で大切なことは、水やりの頻度や定期的な植え替えなど。収穫の際も、根元を少し残して葉を切ることで、継続的な収穫が期待できます。身近な薬味として、あるとうれしいネギ。気軽に育てられる葉野菜なので、ぜひ栽培してみましょう。