【スカビオサの育て方】種まきや株分けの方法は?
2024/2/14
スカビオサの基本情報
科・属 | スイカズラ科スカビオサ属(マツムシソウ属) |
分類 | 多年草、一年草、二年草 |
植え付け時期 | 3〜4月、9〜10月 |
開花時期 | 5〜10月 |
置き場所 | 日当たりと風通しのよい場所 |
肥料 | 元肥・追肥:必要 |
スカビオサとは
Photo by プクプクさん@GreenSnap
スカビオサは、スイカズラ科スカビオサ属の多年草で、日本の気候では夏越しが難しく一年草や二年草として扱われることもあります。また、和名ではマツムシソウとも呼ばれ、俳句の秋の季語として詠まれます。
アフリカやヨーロッパが原産で日本に1種、世界には約80種あり、青や紫の優しい色合いの花を咲かせます。花の大きさは3〜7cmで、小さい花が無数に集まり、放射状に花びらが広がっています。
スカビオサの育て方
日当たり
スカビオサは日当たりと風通しのよい涼しい環境を好みます。梅雨〜夏が終わるまでは高温多湿に注意し、雨の当たらない日陰で管理します。
水やり
鉢植えの場合は、土の表面がしっかり乾いてからたっぷり水やりをします。スカビオサは乾燥に強いですが、生育期の4〜10月頃に水切れをすると花つきが悪くなるため、地植えの場合も土が乾いたら水やりをしましょう。
一方で、スカビオサは加湿が苦手なため、葉に水がかからないように水やりをします。また夏には朝や夜の涼しい時間帯に水やりをするとよいです。
植え付け
スカビオサの植え付けは3〜4月、または9〜10月が適期です。草丈が80cm以上になる高性種は、株間を30cmほど開けて植え付けます。一年草の場合は、寄せ植えにしても大丈夫です。
用土
スカビオサは水はけのよい土を好み、市販の山野草の培養土が使えます。水はけが悪いと感じたら、鹿沼土や腐葉土を混ぜて水はけをよくします。
また、スカビオサはアルカリ性の土を好むため、地植えの場合は植え付けの2週間前に苦土石灰を土に混ぜて耕し、酸度調整しておきます。そして、1週間前に掘り起こした土に腐葉土を混ぜて、水はけをよくしておきます。
肥料
スカビオサの肥料は、元肥として植え付け時に緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。追肥は、生育期3〜10月の間、月に一回ほど緩効性化成肥料を施します。夏の7〜9月頃と休眠期の冬は、肥料を与える必要はありません。
支柱・仕立て
高性種の場合は、成長に応じて支柱を立てて育てるようにします。
切り戻し・剪定
花後に種を採取しない場合は、花茎を葉の付け根で切り、花がらを摘み取ります。
夏越し・冬越し
スカビオサは、高温多湿に弱いため、梅雨〜夏は雨に当たらない涼しい日陰で管理します。地植えの場合は、敷きわらや腐葉土で株元を覆ってマルチングするとよいです。
冬は、耐寒性があるため問題ありませんが、土の中が凍ったり霜に当たると枯れることがあるので、マルチングをするか軒下に移動させましょう。
病気・害虫
病気は、灰色カビ病に注意します。多湿で発生しやすく伝染する病気なので、症状に気がついたらすぐに対処しましょう。
害虫は、アブラムシに注意し、発見しだい駆除します。
植え替え
スカビオサの植え替えの適期は3〜4月で、1〜2年に一度、一回り大きな鉢に植え替えます。地植えの場合も3年に一度、株分けもかねて植え替えをするとよいです。
スカビオサの育て方についてよくある質問
スカビオサの増やし方は?
スカビオサは種まきや株分けで増やすことができます。
種まき
種まきの適期は3〜4月、または9〜10月で、発芽適温は15〜20℃です。清潔なバーミキュライトなどの土を育苗ポットに入れて、種をまきます。日陰で土が乾燥しないように管理し、1〜2週間で発芽します。
スカビオサの種は、長く保存ができないため、入手したらすぐに種まきをしましょう。
株分け
スカビオサの株分けは3〜4月が適期で、3年に1回植え替えと一緒に行います。根を傷つけずに掘り起こし、芽が3つほど残るようにして株元から分けます。株を分けたらそれぞれを植えましょう。
スカビオサの育て方まとめ
Photo by ケントさん@GreenSnap
スカビオサは基本的に病害虫に強く丈夫ですが、高温多湿が苦手なため、夏の水やりの時間や置き場所に気をつけて育てましょう。四季咲き性の品種は長く花を楽しめ、セイヨウマツムシソウやコーカサスマツムシソウは切り花に人気ですよ。
ぜひこの記事を参考にスカビオサを育ててみてくださいね。