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【千両の育て方】実をつける方法や植え替え時期を解説

2023/12/1

千両の基本情報

科・属 センリョウ科センリョウ属
分類 常緑性小低木
植え付け時期 4〜5月、9〜10月
開花時期 5〜6月
剪定時期 3月
置き場所 強い風の当たらない明るい日陰や半日陰
肥料 大きくしたいときに緩効性肥料を少なめに追肥する

千両とは

千両Photo by 遠州小町さん@GreenSnap

千両(センリョウ)は、センリョウ科センリョウ属の常緑性小低木です。日本の関東より西の地域や中国、マレーシアなど東アジアの温暖な地域に自生しており、寒さにはやや弱い性質があります。

千両の葉は、縁がギザギザで鋸歯のようになっており、葉が2枚向かい合うように生えるのが特徴です。また実は枝先の葉の上につけます。似ている植物に「万両(マンリョウ)」がありますが、万両は葉が互い違いに生え、実を葉の下につけるという違いがあります。

千両の育て方

日当たり

千両は、落葉樹や常緑樹林の周りに自生しており、直射日光や西日といった強い日差しを避けた明るい日陰で場所で育てるのが適しています。暑さには強く関東より西の地域では地植えでもよく育ちます。厳しい寒さの続く地域では鉢植えで育てて、冬は室内に取り込んで育ててください。

土づくり

千両には極端に乾燥せず、腐植質を含んだ水はけと保水性のよい土壌が適しています。

地植えの場合は、植え穴を掘った土に腐葉土を2〜3割腐葉土を混ぜます。鉢植えの場合は、「赤玉土8:腐葉土2」の割合で配合した用土を使います。

種まき・植え付け

千両は苗から育てるのが一般的で、植え付け適期は4〜5月と9〜10月です。地植えの場合は、根鉢の2倍ほどの深さの穴を掘って植えつけます。株が倒れてしまいそうなときは、支柱を立てて支えてあげてください。

一方で、冬に熟した実を採取して種まきをすることができます。種まきの適期は12〜3月です。採取した実の果肉を取り除き、種を取り出します。乾燥しないうちに種をまいて、土が乾燥しないように管理すると春頃に発芽するでしょう。

水やり

地植えの千両には、植え付けしてしばらくは土が乾いたら水やりをしますが、極端に乾燥しなければ基本的に必要ありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをして、乾燥に注意します。実つきをよくするために、夏と冬に乾燥させないことがポイントです。

肥料

地植えと鉢植えどちらの場合も、肥料はほとんど必要ありません。株を大きくしたい場合は、5〜6月に窒素が少なめの緩効性化成肥料を与えます。油かすといった窒素の多い肥料を施すと葉や茎の成長が続き、花が咲きにくく実つきも悪くなるので注意してください。

剪定・切り戻し

千両に剪定はほとんど必要ありませんが、枝が混み合って風通しの悪そうな部分があれば間引き剪定をしましょう。

また千両は地下茎を伸ばして新しい枝を出していき、3年以上経った枝は変色して、実や花をつけなくなります。実をつけなかった古い枝を見つけたら、地表からカットしてください。

夏越し・冬越し

千両は、夏越しや冬越しにあたって特別な作業はありません。千両は寒さに弱いので、寒冷地では鉢植えの千両を気温5℃以上の室内に移して育ててください。

病気・害虫

千両は病気や害虫の被害はほとんどみられませんが、立ち枯れ病になることがあります。立ち枯れ病になると根や茎が黒く変色し、腐って枯れてしまいます。立ち枯れ病を発見したときは、土壌から伝わって伝染するので株を捨てて、病気の発生した場所にや土に新しい植物を植えないようにしてください。

植え替え

千両の植え替えは2年に1回ほど、植え付け時期と同じ4〜5月頃、または9〜10月頃に行います。小さく育てたい場合は、地下茎を1/3や半分ほど切り落として、同じ大きさの鉢に植え替えるのがおすすめです。

植え替えの際は、必ず新しい土を使うようにしてください。

千両の増やし方

千両は「挿し木」や「株分け」「種まき」で増やすことができます。

挿し木

挿し木の適期は3〜4月です。枝を切って長さ2〜3節ほどの挿し穂をつくります。挿し木用土に挿し穂をさして、風の当たらない日陰で水切れしないように管理します。3ヶ月ほどで発根するので、植え替えます。

株分け

株分けの適期は4〜5月です。地下茎を掘り起こして2〜3つに分けて、それぞれを植えつけます。

千両を育てて赤い実を楽しもう

千両は、冬に見られる赤い実が美しく、観賞用やお正月の縁起物として古くから親しまれてきました。また育て方もあまり手間がかからず、初心者の方でも安心して楽しむことができますよ。ぜひこの記事を参考に千両を育ててみてくださいね。