【サルビアの育て方】種まきや切り戻しの時期と方法は?冬越しのコツは?
2024/3/6
サルビアの基本情報
科・属 | シソ科/アキノタムラソウ属 |
分類 | 非耐寒性多年草(一年草扱い) |
植え付け時期 | 5月〜6月 |
開花時期 | 6月〜11月 |
置き場所 | 日当たりと風通しの良い場所 |
肥料 | 元肥・追肥が必要 |
サルビアとは
Photo by きよしさん@GreenSnap
サルビアはその鮮やかな花色と長い開花期間で知られる植物です。初夏から秋にかけて開花するサルビアは、夏のガーデニングには欠かせない存在で花色も豊富なため、寄せ植えや花壇の彩にぴったりです。
本来は多年草として毎年花を咲かせる植物ですが、日本の気候では冬越しが難しいため一年草扱いとなっています。
サルビアの育て方
置き場所・日当たり
サルビアは、日光をたっぷりと浴びる場所を好みます。そのため、日当たりが良く、風通しの良い場所に植えることが大切です。ただし、真夏の強い日差しは避け、午前中の柔らかな光を浴びせることが理想的です。
種まき
サルビアの発芽温度は20〜25度なので、種まき時期は4〜5月頃が適期です。なお、サルビアは好光性の種子なので、発芽には日光が必要です。
サルビアの種まきは、ポットなどで育苗してもいいですが、プランターや花壇などに直接まく「直まき」という方法でも問題ありません。気温が不安定な場合はポットにまいて温度管理するのが安心です。
- 容器の準備: 容器に鉢底ネットは鉢底石をいれ、草花用培養土を8〜9割いれます。
- 種まき: 種同士が重ならないように2~3cmの間隔をあけて直まきする。
- 覆土: 種の上からフルイなどで種が隠れるくらい薄く土をかぶせます。
- 水やり: 霧吹きで優しく水を与え、種と土が乾かないようにし、明るい日陰で管理します。
- 発芽: 種まきから約7~14日で発芽がします。発芽したらより明るい場所に移動してください。
- 間引き: 本葉2〜4枚になったら、健康で強い苗のみを残し、株間は約25cm程度になるよう間引きします。ポットまきの場合は1株になるよう間引きしてください。
苗の植え方
サルビアを苗から育てる場合、園芸店に流通しはじめる4〜6月中に植えましょう。種まきで苗を育てている場合は、本葉7〜8枚を目安に植え付けてください。
苗を植える際は株間を25cm程度空け、根鉢を崩さないように優しく植え付けしたら、たっぷりと水やりをしましょう。
用土
サルビアを育てる土は、市販の草花用培養土がおすすめです。花壇に植える場合は、庭土に3〜4割ほど腐葉土を混ぜておきましょう。
水やり
サルビアの水やりは、鉢植えで育てている場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。ただし、過湿を嫌うので水やりのしすぎには注意しましょう。花壇などで地植えにして育てている場合は、根付いてしまえば基本的に水やり不要です。
肥料
サルビアの肥料は、草花用のリン酸が含まれる肥料を用意しましょう。与える時期は春から秋まで、2ヶ月に1回を目安に与えるか、製品表示の頻度にしたがって与えてください。
植え替え
宿根草のサルビアや冬越しして2年目のサルビアは、鉢植えで育てている場合なら春ごろに植え替えをしましょう。この時期に植え替えをしておくと根詰まり防止にもなり、花つきや花持ちもよくなります。
切り戻し剪定
サルビアは8〜9月ごろに草丈が半分になるように切り戻しをすることで、秋ごろに再びよく開花するようになります。そのほか、開花中はこまめに終わった花がらを摘んであげると次の花が咲きやすいです。
なお、宿根サルビアや冬越しに成功したサルビアは、4月ごろに古い枝や枯れた部分を切り戻すことで、初夏からの開花に勢いがつきます。
病気・害虫
サルビアは比較的病害虫の被害が少ないですが、アブラムシやハダニの発生には注意が必要です。被害を見つけたら、早めに適切な対策を行いましょう。
サルビアの冬越し方法
サルビアを冬越しさせるには、温度は最低でも5℃以上を保つようにすることが大切です。鉢植えなら室内にしまい、寒冷地で地植えしている場合は掘り上げて鉢に移すのがおすすめです。
地植えのまま冬越しさせたい場合は、株元に腐葉土を厚めに盛るなどのマルチングを施したり、冬期間中は霜よけのために不織布をかぶせるなどの保護策が有効です。
冬の間は、水やりを控えめにし、土の表面が乾いたら少量を与える程度にします。過湿は根腐れの原因となるため、とくに注意が必要です。春の暖かい日が続くようになったら、徐々に屋外に慣らしていき、春の終わり頃には再び庭やバルコニーに出してあげると良いでしょう。
サルビアについてよくある質問
花が終わったらどうする?
サルビアの花が終わったら、その後は花穂を摘み取るようにしてください。これは、植物が種子を作るエネルギーを節約し、さらに次の花を咲かせるためにも必要です。また、摘花することで植物の見栄えが良くなり、病気や害虫のリスクも減少します。
植えっぱなしで毎年咲く?
サルビアは基本的に冬に枯れてしまう一年草として扱われますが、宿根サルビアやブルーサルビア(コモンセージ)などの寒さに強い品種であれば冬越しも比較的しやすいため、毎年咲かせることもできます。
サルビアを育ててみよう!
サルビアは比較的簡単な栽培方法で、ガーデニング初心者にもおすすめの植物です。適切な日当たりと水やりを心がけ、定期的な肥料や切り戻しを行うことで、長期間にわたり美しい花を楽しむことができるので、夏のガーデニングに取り入れてみましょう。