セージの育て方｜剪定や挿し木での増やし方は？地植えの注意点は？

セージはシソ科サルビア属に属する多年草で、地中海沿岸地方が原産のハーブです。開花期は品種によって異なりますが5〜7月、9〜11月頃で、ピンクや紫、白などの花を咲かせます。清涼感のある強い香りが特徴で、抗酸化作用、抗菌作用を持っており、料理に使ったり、ハーブティーとしても利用されます。和名は「ヤクヨウサルビア」といい、薬用や食用の品種をセージと呼び、観賞用をサルビアと呼びます。

セージの基本情報

科・属	シソ科サルビア属
栽培難易度	ふつう
種まき時期	3～4月、9～10月
植え付け時期	4～5月、9～10月
収穫時期	4〜10月
置き場所	日当たりと風通しのよい場所
肥料	元肥・追肥：必要

セージは地植えより、プランター栽培がおすすめ！

Photo by manaさん@GreenSnap

 セージは非常に生育旺盛なハーブです。地植えにすると増えすぎてしまい、近くに植えた他の植物の生長を阻害することもあるため、プランターや植木鉢で育てるのがおすすめ。

地植えにしたい場合は、根止めなどを用いて増えすぎないように注意しましょう。

セージの育て方

日当たり

セージは日当たりと風通しのよい場所で育てます。直射日光を避け柔らかい日当たりで育てると、葉がより柔らかくなります。夏は日差しが強すぎるため、よしずや遮光ネットで半日陰をつくるとよいです。

一方で、寒さには強く−10℃ほどまで耐えることができます。霜よけや対策をすると生育によいです。

種まき

セージの種まきは3〜4月、9〜10月が適期で、発芽適温は20℃前後です。しかし、発芽率が低いため、苗から育てることが一般的です。

種を等間隔に1〜数粒ずつまいて（点まき）、土をうすく被せて発芽するまで乾燥させないように管理します。また、水で種が流れないように、霧吹きなどを使って水やりをしましょう。

植え付け

セージの植え付けは4〜5月、9〜10月が適期です。地植えの場合は、水はけをよくするために高畝にするとよいでしょう。

用土

セージは水はけと水もちのよい土を好みます。鉢植えの場合は、ハーブ用培養土が適しています。地植えの場合は、植え付けの2週間前に土壌を苦土石灰で中和し、水はけが悪いようであれば、腐葉土や赤玉土を混ぜ込んでおきましょう。

肥料

肥料は、植え付け時に元肥として緩効性肥料を与えます。また、芽が出て花の咲き終わる4〜6月と秋の9月に追肥します。セージは葉を収穫するので、窒素多めの肥料がおすすめです。

水やり頻度

水やりは、土の表面が乾いてからたっぷりと水やりをします。セージは乾燥に強く、過湿が苦手ですが、夏は水切れしやすいので注意しましょう。

収穫

セージは、春から秋にかけて葉を収穫できます。花が咲くと香りが弱くなるので、開花前の収穫がおすすめです。

病気・害虫

セージは病気や害虫に強く、あまり被害はみられません。ただし、葉が茂って風通しが悪くなると、灰色かび病や、アブラムシやハダニが発生することがあります。

植え替え

セージの植え替えは4〜5月、9〜10月が適期で、1〜2年に1回行います。植え替えの際は、軽く根鉢を崩して、一回り大きい鉢に植え替えてください。

セージは剪定が必要？切り戻し時期はいつ？

セージは長期間収穫できるハーブであるため、湿気の多い梅雨の時期や真夏に風通しを良くする方が生育が良くなります。そのため、適宜茂りすぎた葉を剪定してあげるといいでしょう。

セージの剪定時期は春〜秋です。生長すると1mを超えるほど大きくなるため、必要に応じて剪定で背丈を調整しましょう。

なお、セージの剪定方法には、切り戻しと摘心のふたつの方法があります。切り戻しは、伸びすぎた茎葉を整理すること。摘心は枝数を増やすことが目的です。

摘心は葉の先端を摘んできましょう。一方、切り戻しは伸びすぎた枝や、痛んだ枝葉を整えるように剪定していきます。

セージの挿し木による増やし方

セージの挿し木は以下の手順で行います

1. 5〜10cmの新しい枝を切り取り、下の葉を取り除いて挿し穂をつくります。
2. 挿し穂の切り口を斜めに切ります。
3. 鉢に挿し木用の土を入れ、挿し穂を2〜3cm深さに挿します。
4. 土を軽く押さえ、十分に水をやります。
5. 日陰で管理し、土が乾いたら水をやります。2週間ほどで根が出ます。

セージをプランターで栽培しよう！

Photo by ぴーのたんさん@GreenSnap

セージは、とても丈夫で病害虫の被害も少なく、初心者でも育てやすい植物です。爽やかな香りが特徴で料理に利用されますが、虫除けとして利用されることもありますよ。

ぜひこの記事を参考にセージを育てて、新鮮なハーブを収穫してくださいね。