【ローズマリーの育て方】地植えの注意や鉢植えの植え替え時期を解説
2025/1/12
ローズマリーの基本情報
科・属 | シソ科マンネンロウ属 |
植え付け時期 | 4~6月、9~10月 |
開花時期 | 9〜4月 |
収穫時期 | 4〜11月 |
置き場所 | 日当たりと水はけ、風通しのいい場所 |
水やり | 土の表面が乾いて2~3日後を目安に水を与える |
肥料 | 追肥は特に不要 |
ローズマリーとは
Photo by serendipityrumiさん@GreenSnap
ローズマリーとは、地中海原産の常緑低木で葉に爽快感のある強い香りを持つハーブです。品種によって生え方が異なります。
乾燥や強風への耐性があり、やせ地でも良く育つという非常に強健な性質を持っています。春から秋にかけて青紫やピンク色の花を咲かせます。
なお、ローズマリーは種まきではなく、苗から育てるのが一般的です。また、鉢植えでも地植えでも栽培できますが、初心者には鉢植えやプランター栽培がおすすめです。
ローズマリーはどこに置くといい?
ローズマリーは直射日光にも強いため、できるだけ日当たりのいい場所で育てましょう。
ローズマリーの育て方
土
ローズマリーは水はけのいい、アルカリ性の土を好みます。鉢植えの場合は、市販のハーブ用培養土などで問題ありません。
植え付け
ローズマリーの植え付け時期は、4~6月もしくは9~10月頃が 適期です。 草丈10cmほどに成長した苗を選び、根鉢を崩さないようにそっと植え付けましょう。
植え付けたら、株元に土寄せし、軽く手で押さえて土と苗を密着させます。
水やり
植え付け直後は土の表面が乾いたら、たっぷり水やりします。その後は、土が完全に乾燥しきらない程度に水やりしましょう。
肥料・追肥
ローズマリーはやせ地でもよく育つため、特に肥料を必要としません。 市販の培養土に肥料が含まれていない場合のみ、元肥として化成肥料を少し(土1ℓあたり2g程度)すき込んでおくといいでしょう。
収穫
ローズマリーの収穫時期は、4〜11月頃です。ただし、草丈30cm程度になっていれば、通年で収穫することも可能です。必要な分だけ、都度茎を切り落としましょう。
病気・害虫
ローズマリーは風通しのいい環境を保てていれば、病害虫が発生しにくいといわれています。
ローズマリーを地植えするときの注意点
ローズマリーは低木に分類される植物で、年数が経つについれて茎が固くなっていきます。どんどん枝も広がっていくため、ある程度周りにスペースのある場所に植え付けましょう。
また、庭土に植え付ける場合は、日本の土は酸性に傾いていることが多いため、事前に苦土石灰をまく酸度調整を行う方がいいでしょう。根が定着してからの水やりはとくに不要です。
ちなみにローズマリーは移植を嫌うため、地植えの場合は基本的に植え替え不要です。ただし、株の年数が経つほど樹形が乱れやすくなるため、4~5年を目安に挿し木などで株を新たに育てていくと、継続して栽培しやすくなります。
鉢植えローズマリー植え替え時期はいつ?
Photo by 丸眼鏡のらさん@GreenSnap
植え替え時期は、3~5月もしくは10〜11月頃です。
ローズマリーは生育が旺盛で、プランターや鉢植えの場合は根詰まりを起こしやすいため、1~2年ごとに植え替えするのをしましょう。
また、植えてから年数が経つと根の本数自体が少なくなってくるため、根を切らないように注意しながらひと回り大きい鉢に植え替えます。植え替え後の苗は、半日陰で管理し、徐々に日当たりのよい場所に移動させるようにします。
ローズマリーの育て方についてよくある質問
ローズマリーはほったらかしでも大丈夫?
ローズマリーは地植えであればある程度ほったらかしでも育ちます。また、鉢植えの場合も水やりさえしていれば、ほったらかしでもよく育つでしょう。
ただし、生育旺盛で大きくなりすぎたりするので、定期的に剪定をした方がよいほか、鉢植えの場合は根詰まりしないように定期的な植え替えが必要となります。
ローズマリーを室内で育てることもできますか?
ローズマリーは日当たりがよく乾燥している場所であれば、室内に取り込んで育てることもできます。ただし、キッチンやお風呂場など多湿の環境などですと、根腐れを起こして弱ってしまうことがあるので日光の当たりやすい窓辺やデスクへ置いて育てるのがおすすめです。
ローズマリーの茎が茶色くなってきた!原因と対処法は?
ローズマリーは、株が若いうちは緑の葉茎が出てきますが、成長するにつれて茎が木のような性質に変化していきます。これは自然の姿であり、しっかり成長している証拠であるため、特に問題視する必要はありません。
木質化したローズマリーの枝は、定期的に剪定するようにしましょう。
ローズマリーは虫除けにもなるの?
ローズマリーは蚊やハエ、ゴキブリ、ノミ、ダニなどの一部の種類の虫除けになるといわれています。これは、ローズマリーにカンファーと呼ばれる虫除け作用のある成分が含まれていることによります。
ローズマリーの冬越し方法は?
ローズマリーは比較的耐寒性が高いハーブです。そのため、関東より南の地域では、特に冬越し対策は必要ありません。
ただし、鉢植えであれば室内の窓際に移動させる方が無難です。寒冷地ではマルチングなどの対策をしておくといいでしょう。
ローズマリーを鉢植えや地植えで育ててみよう!
Photo by gdnaさん@GreenSnap
ローズマリーは強健な性質で、育てやすいハーブの一種ですが、株が育っていくうちに木質化していき、株の形が変わってしまうという心配もあります。剪定ももちろんですが、ローズマリーを健全に育てるためのポイントとして、できるだけ水はけのよい土を用意し、日当たりのよい場所を選んで育てることを心がけましょう。
株式会社ポタジェガーデン 営業担当
ハーブ専門ポタジェガーデンに約10年仕事をさせてもらい、畑生産、苗生産、出荷から現在営業職を行っております。
現場で培った経験と知識を営業で更に深く掘り下げ、多くの方に伝えられる様に日々努めております。
ローズマリーの使用方法は広く、料理・ハーブティー・虫除け・アロマと収穫後もとても楽しめます。私のおすすめはローズマリーティーです。ぜひおうちでローズマリーを育ててみてくださいね。