【ローダンセマムの育て方】植え替えの時期や剪定の方法を紹介
2023/12/21
ローダンセマムの基本情報
科・属 | キク科ローダンセマム属 |
分類 | 多年草 |
植え付け時期 | 2〜4月、9〜10月 |
開花時期 | 3〜6月 |
置き場所 | 日当たりと風通しのよい場所 |
肥料 | 元肥:不要/追肥:必要 |
ローダンセマムとは
Photo by ぽむさん@GreenSnap
ローダンセマムはキク科ローダンセマム属の多年草で、原産の北アフリカでは山脈の岩場に自生し、高温多湿が苦手で暖地では1年草として扱われます。一方で寒さにはとても強く、−10℃ほどまで耐えることができます。
開花時期は3〜6月頃と長く、マーガレットに似た白やピンク色の小さな花を咲かせ、草丈も10〜30cmほどと小ぶりなため寄せ植えにも人気です。また特徴として、葉は切れ込みが入ったように細く分かれており、産毛が生えています。
ローダンセマムの育て方
日当たり
ローダンセマムは、日当たりと風通しのよい場所を好みます。しかし、夏は軒下のような雨の当たらない半日陰に移動させて、強い日差しを避けるようにしましょう。
また梅雨時期も、蒸れを防止するために雨の当たらない場所で管理します。
水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをします。夏は休眠期に入り、水やりをほとんど必要としないため、梅雨〜初夏にかけて徐々に頻度を減らしていきます。休眠期になったら、週に1回ほど地面を湿らせる程度に水やりをします。
地植えの場合は、植え付け時以外は、基本的に必要ありません。
種まき・植え付け
ローダンセマムの植え付けは、2〜4月、9〜10月が適期です。秋に植え付けると、春の開花までに株が大きく育ち、春に植え付けると株は小さく開花します。
用土
ローダンセマムは水はけのよい土を好み、酸性の土壌は向いていません。鉢植えの場合は、市販の草花専用培養土が使えます。地植えの場合は、植え付けの1週間ほど前に苦土石灰を土に混ぜ込み、中和しておきましょう。
肥料
肥料は、3〜5月と10〜11月に緩効性化成肥料、または規定の2倍薄めた液肥を追肥します。花つきをよくするために、リン酸を多く含んだ肥料がおすすめです。
切り戻し・剪定
ローダンセマムの剪定は6〜7月の梅雨前、夏を見越して風通しをよくするために、地上から3〜5cmほど残して切り戻しをします。また、夏越しのあと9〜10月頃に切り戻すことで、枝分かれが進みぎっしりとした株に育ちます。
そのほか3〜6月の開花時期は、花がらをこまめに切り取るようにしましょう。
夏越し・冬越し
ローダンセマムは高温多湿が苦手で、夏は休眠します。鉢植えの場合は、雨の当たらない涼しい半日陰に移動して管理します。地植えで日差しの強い場所に植え付けている場合は、鉢上げして、涼しい場所に移した方がよいでしょう。
一方で、耐寒性はとても強いため、基本的に必要ありません。霜に当たってしまうと葉が傷んでしまうこともありますが、春になるとまた新しい葉が出てくるでしょう。
病気・害虫
病気は、立ち枯れ病に注意します。5〜9月の夏にかけて高温多湿になり、風通しが悪いと発生しやすいです。梅雨前に剪定をして予防しましょう。
害虫は、生育期の10〜6月頃、アブラムシに注意します。新芽やつぼみにつきやすいので、見つけ次第駆除しましょう。
植え替え
植え替えは、3〜5月頃と9〜11月頃が適期で、数年に1回植え替えをします。また、ローダンセマムは株が古くなると立ち枯れしやすいため、さし芽で増やしておくとよいでしょう。
ローダンセマムの育て方まとめ
ローダンセマムを翌年も楽しむには夏の管理がに注意が必要ですが、初心者でも比較的簡単に育てることができますよ。ぜひこの記事を参考に、ローダンセマムを多年草として育ててみてくださいね。