【花かんざしの育て方】剪定や夏越しの方法を解説
2023/12/1
花かんざしの基本情報
科・属 | キク科ローダンテ属 |
分類 | 多年草 |
植え付け時期 | 3月 |
開花時期 | 3〜5月 |
置き場所 | 雨が当たらない日当たりと風通しのよい場所 |
肥料 | 必要ない |
花かんざしとは
Photo by まあみさん@GreenSnap
花かんざしは、キク科ローダンテ属の多年草で学名は「ローダンテ・アンテモイデス」、蕾がかんざしに似ていることから名付けられました。
ドライフラワーの花材として知られており、草丈15〜25cmほどで、2cmほどの白い花を各枝先に1輪ずつつけるのが特徴です。一輪ずつといってもよく枝分かれするため次々と花を咲かせ5月頃まで楽しませてくれます。
また「ハナカンザシ」という植物があり、よく混同されやすいですが別々の植物です。ハナカンザシは一年草で草丈40〜60cm、花は3cmほどとひと回り大きく、花色も白、赤、ピンクなどがあります。
花かんざしの育て方
日当たり
花かんざしは、日光と乾燥した環境を好むので、日当たりと風通しがよく、雨の当たらない場所で育てます。また、15℃くらいの涼しい気温の時期によく成長します。
水やり
花かんざしは多湿に弱いので、水やりの頻度には注意しましょう。土が乾いたらたっぷりと水をやります。花に水をかけると変色したり枯れてしまうので、じょうろなどで株元からそっと満遍なく水やりをしてください。
植え付け
花かんざしの植え付けの適期は3月です。寒さに強く12月下旬頃から苗が流通しますが、気温が10℃以上の時期になってから植え付けることでよく生育します。用土
花かんざしは水はけのよい土を好み、山野草用の土がおすすめです。アルカリ性の土壌を好みますが、中性でも問題ありません。
寄せ植えをする場合は、草花用培養土を使用してもよいでしょう。
肥料
花かんざしは、ほとんど肥料を必要ありません。もし生育が悪いようであれば、花期に薄めの液体肥料を週に1回ほど追肥するとよいでしょう。
切り戻し・剪定
花かんざしの咲き終わった花はすぐに切り取るようにします。また茎や葉が混み合ってきたら、蒸れを防ぐために透かし剪定や切り戻し剪定をしましょう。
夏越し
花かんざしは多湿に弱く、日本での夏越しは難しいとされ、大抵は一年草として扱われます。
夏越しをさせる場合は、とにかく蒸れに注意します。山野草用の土に植え替えて、直射日光の当たらない風通しのよい場所で水やりをできるだけ減らして管理します。また蒸れを防ぐために梅雨入り前までに、株の1/3ほどの高さに切り戻し剪定をするとよいでしょう。
病気・害虫
多湿になると灰色カビ病<がでやすくなるため、できるだけ日当たりと風通しのよい場所で群れに注意して育ててください。
またアブラムシが発生した場合は、軍手などでこすり落とすかオルトランやスプレー式殺虫剤を散布してください。
植え替え
夏越しさせるために、5月頃の梅雨入り前には山野草の土に植え替えておきます。花かんざしの根は細く強くないので、あまり崩さないようにしてひと回り大きい鉢に植え替えます。
花かんざしの育て方まとめ
花かんざしは寒さには強い反面、多湿にとても弱いですが、そこに注意すればとても育てやすくて、寄せ植えやドライフラワーといった楽しみ方もあります。ぜひこの記事を参考に花かんざしを育ててみてくださいね。