【彼岸花の育て方】植え方や肥料を与える時期は?花が咲かない原因や増やし方は?
2024/2/28
彼岸花の基本情報
科・属 | ヒガンバナ科/ リコリス属 |
分類 | 多年草 |
植え付け時期 | 6月〜8月 |
開花時期 | 9月〜10月 |
彼岸花とは
Photo by ninjya1192さん@GreenSnap
彼岸花は秋のお彼岸に咲くことからその名がつけられた、ヒガンバナ科リコリス属の球根植物です。赤、白、ピンクなど多彩な色の花を咲かせ、とくに赤い花は日本の秋の風物詩として親しまれています。
花と葉が同時には現れない「葉見ず花見ず」という特徴を持ち、夏は地上部を枯らして休眠し、秋の始めに花を咲かせて、その後に葉だけで越冬します。
彼岸花の育て方
日当たり
彼岸花は日当たりのよい場所を好みますが、直射日光が強すぎると花や葉が傷みやすいため、午前中の柔らかい光が当たる場所に植えるのが理想的です。
植え方
彼岸花の球根は6月から8月に植え付けます。植え方は、球根の先端が土から2~3cm程度出るようにし、株間は15~20cm程度空けてください。
用土
彼岸花は水はけがよく栄養をたっぷり含んだ土を好みます。鉢に植える場合は草花用の培養土を使うようにしましょう。庭に地植えする場合は、庭土に腐葉土を4割ほど混ぜてから1週間後に植えてください。
肥料
彼岸花は開花前の春から夏にかけて花用のリン酸が豊富な肥料を与え、栄養を補給させるといいです。ただし、肥料のやりすぎは植物を痛める原因にもなるので、春の始めのころに1年効果が続く緩効性肥料を与えるのがおすすめです。
水やり
彼岸花は乾燥を好むので、地植えの場合、水やりはとくに不要です。鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えますが、過湿には注意してください。とくに夏の休眠期間中は水やりを控えめにしましょう。
切り戻し・剪定
彼岸花の花が終わった後、枯れた花茎は株元から切り取ってください。開花後に葉が出てきますが、3〜5月ごろに自然に枯れるのでそれまで残し、栄養を球根に蓄えさせます。
夏越し・冬越し
彼岸花は夏に地上部を枯らして球根が休眠させるため、とくに手入れは必要ありません。冬は寒さに強いですが、東北以北の極端に寒い地域では軽く土元にマルチングをして保護しましょう。
病気・害虫
彼岸花はとくに病害虫に強い植物なのであまり心配はいりませんが、湿度が高いと軟腐病にかかることがあります。通気性を良くし、過湿にならないように注意しましょう。
彼岸花の育て方でよくある質問
花が咲かない原因と対策方法は?
彼岸花が花を咲かせない原因には、日照不足、栄養不足、または球根が十分に成熟していないことなどがあげられます。
対策としては、まず彼岸花を日当たりの良い場所に移動させ、適切な肥料を施して栄養状態を改善しましょう。球根が密集している場合は株間15~20cm間隔へと植え直すことで、それぞれの球根が十分に栄養を吸収し成長することができます。
増やし方にはどんな方法がある?やり方は?
彼岸花の増やし方として最も一般的なのは分球です。分球する時期は地上部の葉が枯れた頃を目安にしましょう。
一度土を掘り上げ球根を掘り出したら、自然に分かれやすい部分から手で優しく分けます。分けた球根は新しい植え場所に植え付けるか、乾燥を防ぐために湿らせた新聞紙や布で包んで一時的に保管してください。
彼岸花の育て方まとめ
彼岸花は比較的育てやすい球根植物です。不吉なイメージをもつ方も多い花ではありますが、実際はそんなことなく、洗礼された美しさが魅力の花なので、ぜひ育ててみてください。