【ラムズイヤーの育て方】挿し木や株分けの方法は?冬越しは可能?
2024/3/27
ラムズイヤーの基本情報
科・属 | シソ科スタキス属 |
分類 | 多年草 |
植え付け時期 | 3月上旬〜5月下旬、9月中旬〜10月下旬 |
開花時期 | 5月中旬〜7月 |
置き場所 | 日当たりと風通しのいい場所 |
肥料 | 元肥・追肥が必要 |
ラムズイヤーとは?

Photo by soraさん@GreenSnap
ラムズイヤーは、オーストラリアを除く温帯・亜熱帯が原産のシソ科スタキス属の多年草です。柔らかい白い毛で覆われた葉が特徴的で、その手触りから「羊の耳(lamb's ear)」の名前が付けられました。
夏の高温多湿に弱い性質がありますが、日当たりと風通しのいい環境を整えれば、地面を這うようにマット状に広がってゆきます。
置き場所・日当たり
ラムズイヤーは日光を好む植物ですが、夏の強い直射日光は避けるべきです。庭植えの場合は木陰のある場所、鉢植えなら夏場は半日陰となる涼しい場所に置きましょう。
風通しが悪いと蒸れて根腐れを起こしやすくなるので注意が必要です。一方、冬は耐寒性が高く、ほとんどの地域で露地で越冬できます。
用土
ラムズイヤーは水はけと通気性のいい土を好みます。市販のハーブ用培養土や草花用培養土で問題ありません。
自作する場合は赤玉土6、腐葉土3、軽石1の割合で配合するとよいでしょう。元肥も一緒に混ぜ込んでおきます。
肥料
ラムズイヤーは、庭植えの場合、元肥として植え付けの際に緩効性肥料を混ぜていれば追肥は不要です。鉢植えなら3月下旬から5月まで、液体の化成肥料を与えます。
水やり
ラムズイヤーは、地植えの場合は水やりはほとんど必要ありません。鉢植えの場合は水やりを控えめにして乾燥気味に育て、土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
切り戻し・剪定
ラムズイヤーは加湿に弱いため、通気性を保つために3〜5月、9月〜10月の間に剪定を行いましょう。混み合った部分を間引くように、株の根本からカットするか、全体の1/3程度を切り戻します。
夏越し・冬越し
ラムズイヤーは夏場の高温多湿に注意が必要です。休眠期の冬は地上部が枯れますが、株元をマルチングや敷き藁で保温すれば越冬できます。
病気・害虫
ラムズイヤーは過湿により根腐れを起こしやすいので、水はけと通気性を確保することが重要です。株が蒸れるとアブラムシが発生しやすくなるので注意しましょう。
植え付け・植え替え
ラムズイヤーは、春(3〜5月)と秋(9月中旬〜10月)に植え付け、植え替えができます。鉢植えの場合、2〜3年に1度を目安に植え替えを行います。庭植えでも株が密集してきたら株分けを兼ねて植え替えするといいでしょう。
増やし方
ラムズイヤーは剪定後の茎を挿し木にしたり、株分けで増やすことが出来ます。挿し木は、5〜10cmにカットした茎を用いて行います。30分ほど水に挿した後、挿し木用の土に植えて直射日光の当たらない明るい日陰で管理しましょう。
株分けで増やす場合は、春(3〜5月)と秋(9月中旬〜10月)に、ラムズイヤーを根本から掘り上げ、地下茎が分かれる部分でハサミなどを用いて切り分けます。その後は普通に植え付ければOKです。
ラムズイヤーの育て方まとめ
ラムズイヤーは手触りの優しい毛で覆われたシルバーリーフが人気の植物です。夏場の強い日光と高温多湿には注意が必要ですが、半日陰の風通しのいい環境なら初心者でも育てやすく、春から夏にかけては開花を楽しめます。
湿気がこもらないように剪定を行うなど、適度に普段のお手入れを守り、風通しのいい場所で管理すれば翌年も愛らしい花を咲かせてくれますよ。