かぼちゃの種まき時期はいつ?植え方や摘心などの育て方を徹底解説
2023/7/24
カボチャの栽培情報
科・属 | ウリ科カボチャ属 |
種まき時期 | 4〜5月(発芽温度:20〜25℃) |
苗を植える時期 | 5〜6月 |
収穫時期 | 7〜8月 |
栽培場所 | 暖かく、日当たりと風通しのよい場所。やや酸性の土壌を好む |
水やり | 畑栽培ではほとんど必要ない。プランター栽培は土が乾いたらたっぷり。 |
連作障害 | なし |
カボチャは家庭菜園でも栽培できる?
カボチャは、「冬至に食べると風邪をひかない」といわれる栄養価の高い野菜で、収穫後は冬まで長く保存できます。
つる植物で、畑では地面を這わせて育てるのが一般的ですが、市民農園やプランターなど、省スペースで栽培したい場合は支柱に誘引して育てることもできます。品種が多いので、栽培する場所や好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
カボチャの育て方
Photo by amamaさん@GreenSnap
カボチャの育て方のポイントは、元肥を入れすぎないことです。元肥が多い場合、実がつきません。
1. 種まきは3~4月頃(発芽適温20~25℃)。3号の育苗ポットに培養土を入れ、種を1粒ずつまく。日当たりのよい場所に置き、たっぷり水をやる。
2. 苗を植え付ける1週間前までに、畑の土に元肥を混ぜて耕し、畝をつくってマルチを敷く。
3. 本葉が4~5枚になったら、70cm間隔で苗を植える。
4. 適宜摘心・剪定・人工受粉を行いながら育て、実が大きくなり始めたら化成肥料を追肥する。
5. 完熟したら収穫し、切り口を乾燥させる。
受粉からおおよそ30日くらいで収穫サイズとなり、さらに2~3週間で完熟して収穫ができます。
カボチャのプランターでの育て方
カボチャをプランターで育てるには、75型(幅75cm×奥行22.5cm×高さ18.3cmくらい)以上のプランターを用意してください。75型プランターで小型カボチャ2株を栽培できます。プランター栽培では小型の品種を選び、土は市販の野菜の培養土を使うとよいでしょう。
苗を植える時期や方法は地植えと同じです。苗を植え付けたあと、つるが伸びてきたら、ベランダの柵や太めの支柱にネットを張り、つるを誘引します。プランター栽培は畑栽培と比較して、肥料切れを起こしやすいです。カボチャの花が咲くようになったら、週1回、油かすをプランターの縁に規定量追肥しましょう。
カボチャは葉が大きいため蒸散速度がはやく、プランター栽培では水切れを起こしやすいです。土の表面にマルチングをし、涼しい時間に鉢底から水が出るまでたっぷりと水やりをしましょう。気温が高い晴れの日は、1日2回水やりが必要です。
コンクリートの上やベランダなど、土が乾きやすく、プランターが高温になりやすい環境では、人工芝を敷いた上にすのこを置き、その上にプランターを置くとよいでしょう。
カボチャの育て方についてよくある質問
カボチャはほったらかしでも栽培できる?
カボチャはほったらかしでも栽培できますが、摘心や剪定をした方がおいしい実ができます。摘心や剪定をしないと、さまざまな場所に栄養が分散されてしまうので、1つ1つの実が小さく、味の薄いカボチャになってしまいます。
摘芯や剪定をして、つるや実の数を減らし、少量でもおいしいカボチャを収穫するのがおすすめです。品種によっては、つるが短く、ほったらかしで栽培できるものもありますよ。
カボチャの摘心・整枝の仕方は?
カボチャの種から芽が出て、最初に伸びるつるを「親づる」とよびます。親づるから枝分かれしたつるを「子づる」、さらに子づるから枝分かれしたつるを「孫づる」とよびます。
親づるの摘心は、本葉が6〜7枚になった頃です。本葉を4〜5枚残し、その上のつるを切ります。その後は勢いのいい子づるを4~5本残し、ほかの子づるや孫づるはすべて元から切り取ってください。それぞれのつるの最初にできた実だけを育て、あとの実はすべて取りのぞきましょう。育てる実より先のつるは、整枝や剪定をする必要はありません。
プランター栽培などで支柱に誘引して育てる場合は、親づる1本または子づる2本だけを育てるようにし、そのほかのつるは元から切ると、コンパクトに育てられます。
カボチャは受粉させないといけない?
カボチャの受粉は虫まかせでも大丈夫ですが、都心やベランダなど、虫の少ない場所で育てている場合は、人工受粉をすると確実です。人工受粉は、雄花を摘み取り、雌花の中心のめしべにおしべを触れさせます。
雌花の下には小さな実がついているので、雄花と雌花を見分けるのは簡単でしょう。なるべく同じ日に咲いた雄花と雌花を使い、朝9時頃までに済ませます。
カボチャを種まきから栽培してみよう!
Photo by Digitalis(ジギー)さん@GreenSnap
保存できる期間が長く、栄養豊富なカボチャは、煮物や揚げ物、汁物、お菓子など、さまざまな料理に使えて、彩りがいいのも嬉しいですよね。品種がたくさんあるので、味や形の違うカボチャをいくつか育てて、食べ比べるのも楽しいですよ。
場所に余裕があれば、ハロウィンに使う飾り用のカボチャを育ててみるのもおすすめです。ぜひ自宅でカボチャを栽培し、自家製カボチャを味わってみてくださいね。