【プルーンの育て方】剪定の時期や収穫の目安なども合わせて紹介
2024/7/17
プルーンの基本情報
科・属 | バラ科サクラ属(スモモ属) |
植え付け時期 | 11〜3月 |
剪定時期 | 12〜2月 |
収穫時期 | 7〜9月 |
置き場所 | 日当たりのよい場所 |
肥料 | 元肥:必要/追肥:必要 |
プルーンとは

Photo by M.Hさん@GreenSnap
プルーンはバラ科サクラ属の落葉中高木で、ヨーロッパ原産の果樹で、鉢植えでも育てることができます。樹高は2m以上に生長し、4月頃にさくらや梅に似た白い花を咲かせます。夏には楕円形できれいな紫色をした果実をつけ、甘酸っぱく柔らかい食感が特徴です。ドライフルーツに加工されているのが一般的ですが、生食でもおいしく、お菓子や料理にも利用されます。
また、品種によって自家結実性のものと自家不結実性のものがあり、ドライフルーツに加工する場合も品種によって向き不向きがあります。
プルーンの育て方
日当たり
プルーンは日光を好み、日当たりと風通しのよい場所で育てます。耐暑性と耐寒性ともに優れていますが、雨を嫌い湿気に弱い特徴があります。
植え付け
プルーンの植え付けは、11〜3月が適期です。植え付けの際に、高さ50〜60cmほどの高さで切り戻し剪定をしておきます。鉢植えの場合は、7〜8号の鉢を用意してください。地植えの場合は、直径50〜100cm深さ50cmほどの植え穴を掘って植え付けます。いずれも植え付けた後は、たっぷりと水やりをしてください。
用土
プルーンは湿気を嫌うため、水はけのよい土壌を好みます。鉢植えの場合は、赤玉土8:腐葉土2の配合土が使えます。地植えの場合は、植え穴を掘った土に堆肥や腐葉土を混ぜ込みます。
肥料
プルーンの肥料は、元肥として植え付け時に緩効性肥料を土に混ぜておきます。追肥は、地植えの場合は2月と10月に、鉢植えの場合は2月と5月、10月に有機肥料または緩効性化成肥料を与えます。
水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。地植えの場合は、基本的に水やりの必要はありませんが、雨が降らずひどく乾燥していたら水やりをしてください。
剪定・整枝
プルーンの剪定は、休眠期の12〜2月が適期です。短い枝にたくさん実をつける性質があるので、長い枝を間引いたり、20〜30cmほどに切り詰めます。また、枯れた枝や傷んだ枝など不要な枝を間引き剪定します。
このほか、コンパクトに育てたい場合は、6月に長く伸びた新梢を先端から1/3ほどの長さで切り戻しましょう
受粉・摘果
プルーンの実つきが悪い場合は、人工授粉をした方が確実です。4月頃に花が咲いたら、開花から3日以内に人工授粉をしましょう。
また、5月〜6月上旬頃に果実が親指ほどのサイズになったら摘果をしてください。1本の枝に対して果実が5〜10個になるよう摘み取ります。
収穫
プルーンの収穫時期は7〜9月で、果実を触って柔らかくなってきた頃が収穫の目安です。房ごと枝から切り取るようにして収穫してください。プルーンの実は裂果しやすいため、収穫の適期を見逃さないように注意しましょう。
夏越し・冬越し
プルーンは耐暑性と耐寒性ともに優れており、夏越しや冬越しの作業は必要ありません。ただし、限界があるため生育の最低気温−18℃を下回る、最高気温38℃を超える場合は枯死してしまうことがあります。
病気・害虫
病気は灰星病や黒斑病、胴枯病などに注意します。通気性が悪いと病気にかかりやすいため、枝葉が込み合輪ないよう剪定をしましょう。
害虫は、カイガラムシやシンクイムシ、コスカシバなどに注意します。発見したらすぐに駆除して、必要があれば薬剤を散布して防除しましょう。
植え替え
プルーンの植え替えは11〜3月が適期です。2〜3年に1回、ひと回り大きい鉢に植え替えます。
プルーンの育て方まとめ
Photo by サナさん@GreenSnap
プルーンはとても丈夫で、剪定も簡単であまり手間がかからないため、果樹を育てたことがない方にもおすすめです。ただし、品種によって結実性や果実のサイズ、味などが変わるので事前に調べておきましょう。今回の記事を参考に、ぜひプルーンを育ててみてくださいね。