【サクラソウの育て方】花が終わったら?こぼれ種でも育つ?
2024/1/25
サクラソウの基本情報
科・属 | サクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属) |
分類 | 多年草 |
種まき時期 | 10〜2月 |
開花時期 | 4〜5月 |
置き場所 | 風通しのよい明るい日陰 |
肥料 | 元肥・追肥:必要 |
サクラソウとは
Photo by ともちゃんさん@GreenSnap
サクラソウとは、サクラソウ科サクラソウ属の多年草で、桜によく似た花を咲かせる春を代表する草花のひとつです。江戸時代から園芸植物として栽培され、現在では300品種以上確認されており、ピンクや白、紫、複色の花を咲かせます。
一般的に、日本原産の品種をサクラソウと呼び、アジアやヨーロッパを原産とする西洋サクラソウは、プリムラという名で呼ばれることが多いです。
サクラソウの育て方
日当たり
サクラソウは、開花時期までの2〜5月頃は日当たりのよい場所で、夏は明るい半日陰に移して涼しい場所で育てます。
また、雨に当たると花が傷んだり茎が折れることがあるので、雨の当たらない場所で育てるとよいです。
水やり
サクラソウは乾燥に弱いため、土の表面が乾き始めたらたっぷり水やりをします。とくに芽がでて開花するまでは水切れしないように注意してください。
庭植えの場合は、基本的に必要ありませんが、土が乾燥しているようであれば水やりをします。
サクラソウの水やりのタイミングがわかりづらいときには、周辺に植えてある草花がしおれているか目安にするとよいです。
種まき
サクラソウの種まきは、3月頃が適期です。花後の6月頃に種をつけるので採取し、湿った土の中に入れて冷蔵庫で保存します。3月になったら湿らせた用土に種をまき、土が乾かないように半日陰で管理します。
発芽後は、日当たりと風通しのよい場所で育てて、本葉が2〜3枚になったら植え替えしてください。
植え付け
サクラソウの植え付けは、10〜2月が適期です。芽先を上に向けて2〜3cmほど土を被せて植え付けてください。鉢植えの場合は、4号鉢に3株、5号鉢に4株を目安に植え付けます。
用土
サクラソウは水はけと水もちのよい土を好み、市販の草花専用培養土が使えます。また赤玉土小粒、鹿沼土小粒、軽石小粒を等量配合した土も使え、水もちが悪いようであれば腐葉土を加えて調整ができます。
肥料
サクラソウの肥料は、元肥としてリン酸とカリウムが多めの緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。また、芽がでて開花する3〜4月頃に、2週間に1回規定量より薄めた液体肥料を与えます。
切り戻し・剪定
サクラソウの切り戻しや剪定の必要はありません。ただし、花が終わったら花がらを手で摘み取るようにしましょう。また、花後5〜7月にかけて株元に土を2cmほどかけて「増し土」をすることで、翌年芽の発育がよくなります。
夏越し・冬越し
サクラソウは高温多湿に少し弱いため、夏は風通しのよい明るい日陰に移動させて育てます。地植えの場合も、直射日光に当たらないように遮光ネットなどを用いて管理しましょう。
一方で、サクラソウは寒さに強いため、とくに冬越しの作業は必要ありません。休眠期に入るため水やりの回数は少なくするとよいでしょう。
病気・害虫
病気は、灰色かび病に注意します。灰色かび病は、葉や花に灰色のカビができて枯れてしまう病気で、高温多湿の環境で発生しやすいです。発生すると復活させることは難しいため処分して、病気が広がらないように土壌を消毒しましょう。
害虫は、ヨトウムシやアブラムシ、ネコブセンチュウに注意します。ヨトウムシやアブラムシを見つけたら駆除しましょう。ネコブセンチュウは、根の部分に寄生しコブ状になります。寄生された部分を取り除いて新しい土に植え替えをしてください。
サクラソウの育て方についてよくある質問
サクラソウはこぼれ種でも増える?
品種にもよりますが、植え付けて2〜3年ほど経ったサクラソウは、こぼれ種で増えるようになります。こぼれ種とは、自然と落ちた種から発芽することをいいます。
花後に小さな芽がたくさん出てきたときは、雑草と思ってすぐに抜き取らずに、葉の形をよく見てサクラソウか判断しましょう。
サクラソウの花が終わったらどうする?
サクラソウの花が終わったら、増し土が必要です。増し土とは、株元に土を盛り、根茎を乾燥から守る作業のことをいいます。こうすることで、翌年の花つきをよくすることができます。
サクラソウの植え替え時期や頻度は?
サクラソウの植え替えは10〜2月が適期で、鉢植えは1年に1回、地植えは3年に1回植え替えをします。根についた土を軽く落としながら根を広げて浅めに植え、芽先が2cmほど出るくらいまでさらに土を被せてください。
冬が植え替えの適期ですが、寒さが厳しい期間は避けましょう。
サクラソウの育て方まとめ
Photo by サリーちゃんのパパさん@GreenSnap
サクラソウを育てる上では乾燥しすぎず、多湿にならないよう水やりが大切です。トレニアやインパチェンスなどを近くで一緒に育てると、水やりの目安になるので慣れていない初心者におすすめですよ。
ぜひこの記事を参考にサクラソウを育ててみてくださいね。