【ポインセチアの育て方】初心者もわかる水やり頻度や室内管理のコツ
2024/8/16
ポインセチアの基本情報
科・属 | トウダイグサ科トウダイグサ属 |
タイプ | 常緑低木 |
栽培温度 | 20〜30℃(耐寒温度:15℃) |
置き場所 | 日当たりのよい室内 |
水やり | 春から秋は表土が乾いたら、冬は控えめ |
肥料 | 5、7、9月 |
ポインセチアは鉢花として育てるのが一般的
ポインセチアは、毎年12月が近づくと出回り始める真っ赤な葉と緑のコントラストが美しい鉢花です。観葉植物としてはもちろん切り花や花束の花材としても活躍します。
ポインセチアの真っ赤な葉は花びらのように見えますが、実は苞(ほう)と呼ばれる部分。苞の真ん中にまとまった小さな部分が花です。苞が真っ赤に色付くのがちょうどクリスマスごろに当たるため、クリスマスの定番の鉢花とされています。
そんなポインセチアは寒さに弱いため、鉢のまま室内で育てるのが一般的です。
ポインセチアの育て方
日当たり・置き場所
ポインセチアは日当たりの良い場所を好みます。
冬の寒さには弱いので、室内の明るい窓際に置きましょう。春から秋にかけては、15℃以上であれば屋外でも育てられます。
用土
ポインセチアは水はけと水もちがよく、有機質に富んだ土を好みます。
市販の観葉植物用土をそのまま用いても問題ありませんが、赤玉土や腐葉土を混ぜるとなおいいです。また、水はけを良くするために、鉢底石も入れましょう。
水やり
水やりは土の表面が乾いてから、たっぷりと与えます。過度な水やりは根腐れの原因になるので注意が必要です。
肥料
ポインセチアには、成長期である春から秋にかけて、2ヶ月に1回の頻度で緩効性の化成肥料を与えます。
病害虫
ポインセチアは病害虫に強い方です。ただし、乾燥や過湿でカイガラムシやハダニが発生することがあるため、見つけたら早めに駆除しましょう。
葉に霧吹きをして湿度を保つと、害虫を防ぐことができます。
増やし方
ポインセチアの増やし方は、挿し木が一般的です。挿し木の方法については、こちらの記事を参考にしてください。
ポインセチアの冬の育て方注意点
ポインセチアはクリスマスシーズンに出回るので寒さに強いと思いがちですが、実は寒さにとても弱く繊細です。
冬は10℃以上の気温が必要になるので、窓辺や玄関などを避けた日当たりのいい室内の暖かい場所で管理しましょう。温度が低いと苞が大きくならないこともあります。
冬はポインセチアの休眠期に当たるため、水やり頻度も控えめにし、肥料はストップします。
ポインセチアの育て方でよくある質問
ポインセチアの寿命はどれくらい?
ポインセチアは10〜3月頃まで赤い葉を楽しむことができます。また、鉢花であれば、繰り返し5年ほど育てることができるといわれています。
5年以上経過して枯れてきた場合は、ポインセチアが寿命を迎えた可能性があります。
ポインセチアを室内で育てているのに元気がない原因は?
室内であっても夜は冷えるので、段ボールなどで覆って冷気から守ると元気に育ちます。また、窓際周辺は気温が下がりやすいので注意が必要です。
ポインセチアの葉が黒くなっり、葉が丸まってシワシワになる原因は?
ポインセチアの葉が枯れるのは、寒さに当たったことが原因です。ポインセチアはメキシコが原産の亜熱帯〜熱帯の植物。寒さに当たると葉が萎れ出し、あっという間に葉が黒くなって枯れてしまいます。
冬場の水やりは控えめにするのがポイントですが、暖房の効いた部屋に置いていると乾燥で水切れを起こすことも。冬場は土が乾いた3〜4日後にたっぷり水やりをしましょう。
ポインセチアの下葉が黄色くなった原因は?
買ってきたばかりのポインセチアの下葉が黄色くなるのは、急激な環境の変化が原因です。植物は、環境の変化に適応するため、葉を落として体力を守ることがあります。黄色くなった下葉は落とし、ラッピングを外して、日当たりがよく暖かい場所で管理しましょう。
ポインセチアの花が終わったら、植え替えや切り戻し作業は必要ですか?
冬を終えて、3月〜5月になり下葉が完全に落ちたポインセチアは、切り戻して植え替えましょう。ポインセチアの樹液には軽い毒性があるので、触るとかぶれる場合があります。手袋をして作業してくださいね。
剪定方法については、こちらの記事を参考にしてください。
ポインセチアの葉が赤くならない原因は?
鉢花で出回るポインセチアは、「短日処理」という方法を施して、人工的に日照時間を短くして葉を赤く調整します。
短日処理の方法は、こちらの記事を参考にしてください。
ポインセチアはどれくらいの頻度で植え替えが必要?
ポインセチアは1年に1回、一回り大きな鉢に植え替えるといいでしょう。なお、植え替え時期は、春が適期です。
ポインセチアの育て方は初心者にはややむずかしい
クリスマスのホリデーシーズンを彩るポインセチア。冬中美しい姿を楽しむには、冬の寒さを避けてあたたかい場所で管理するのがポイントです。
ワンシーズンだけ楽しむ方も多いかもしれませんが、シーズンが終わればぜひ切り戻し、夏場も楽しんでみてくださいね。ただし、夏の管理や短日処理などやや手間がかかるため、初心者にはやや栽培難易度が高いかもしれません。
ぜひ育て方ポイントを抑えて、くり返し花を咲かせることにチャレンジしてみてくださいね。