【プルメリアの育て方】鉢植えでしか冬越しできない?挿し木で増やせる?
2024/6/4
プルメリアの基本情報
科・属 | キョウチクトウ科プルメリア属 |
分類 | 常緑性または落葉性低木、高木 |
植え付け時期 | 4〜6月 |
開花時期 | 6~10月 |
剪定時期 | 9〜10月 |
置き場所 | 日当たりのよい場所 |
肥料 | 元肥:不要/追肥:必要 |
プルメリアは鉢植えで育てるのがおすすめ!
Photo by Kaiさん@GreenSnap
プルメリアは、キョウチクトウ科インドソケイ属の花木です。樹高は4〜10cmほどで、熱帯アメリカを原産とし、ハワイを象徴する花のひとつです。開花時期は6〜10月と長く、白やピンク、赤、黄色の鮮やかな花を咲かせ、甘くフローラルな香りが特徴です。
プルメリアは乾燥につよいですが、過湿や寒さには弱い性質のため、日本では鉢植えで育てます。
鉢植えプルメリアの育て方
日当たり
プルメリアは、一年を通して日当たりのよい場所で育てます。とくに生育期にあたる春〜秋は日照不足にならないようにしましょう。
また、風が強いと葉が痛むので、強い風の当たらない場所に置くようにしてください。
水やり
水やりは、土の表面が白くなって完全に乾いたらたっぷり水やりをします。冬の水やりは控えめに、頻度をさらに減らして行いましょう。
プルメリアは乾燥には強いですが、過湿には弱く、水やりの頻度が多いと根腐れの原因となるので注意してください。
植え付け
プルメリアの植え付けは4〜6月が適期です。耐寒性がなく冬は室内で育てるため、鉢植えで育てるようにしましょう。
用土
プルメリアは、水はけの良い土を好みます。鉢植えであれば、観葉植物用培養土を使うといいでしょう。
肥料
肥料は、春〜秋にかけてリン酸を多く含んだ肥料を定期的に追肥します。施肥は規定量を守り、やりすぎや肥料焼けに注意してください。
切り戻し・剪定
プルメリアの剪定は9〜10月が適期で、株元30〜50cmほどの位置で切り戻しをします。または、冬に徒長した枝や枯れ込んだ枝先がある場合は、春に適度な位置で切り戻します。
プルメリアの剪定はほとんど必要ありませんが、大きくなりすぎたり、冬に状態が悪くなった場合に剪定をしましょう。ただし、プルメリアは剪定をすると、次の開花まで2〜3年ほどかかるので注意してください。
また、樹液に毒性があり、触れるとかゆみやかぶれたりするので、触れないようにしてください。
病気・害虫
プルメリアを育てる上で、病気の被害はあまりみられません。
害虫は、カイガラムシやアブラムシに注意し、見つけ次第すぐに駆除しましょう。カイガラムシは葉や茎に、アブラムシはつぼみに発生しやすいです。
プルメリアの夏越し・冬越し
プルメリアは暑さに強いため、夏越しは必要ありません。
一方で寒さは弱く、気温が10℃以下になると休眠してしまいます。冬越しは、外気温が15℃を下回る前に日当たりのよい室内へ移動させて管理しましょう。
くり返しになりますが、日本のような環境でプルメリアを冬越しさせたい場合は、必ず鉢植えで育ててください。
プルメリアの育て方についてよくある質問
プルメリアの花が咲かない原因は?
プルメリアは日光不足になると、花がうまく咲かなくなります。成長期の春〜秋にかけては、しっかり日光が当たる場所で管理しましょう。ただし、真夏の直射日光は葉焼けの原因となるので、うまく調整してください。
プルメリアは挿し木で増やせる?
プルメリアは挿し木で増やすことができ、4〜6月が適期です。
葉のついた枝を15〜20cmほどの長さでカットし、葉は上半分を残して、ほかは取ります。一晩挿し穂の切り口を水につけてから、土に挿し、明るい日陰で管理します。土が乾いたら水やりをして、1ヶ月ほどで発根します。
プルメリアを挿し木してから開花までどれくらいかかる?
プリメリアを挿し木する場合、開花までは最低でも5年ほどかかるといわれています(※環境に左右されます)。樹高1m、枝の数6〜7本までに成長していれば、その年に開花する可能性があります。
プルメリアの植え替え時期はいつ?
プルメリアの植え替え時期は、4〜6月が適期です。2年に1回、一回り大きな鉢に植え替えます。
鉢植えは年月が経つにつれて、土の水はけが悪くなり栄養も枯渇していきます。そのため、植え替えで用土を入れ替えて成長を促し、根腐れを防ぎましょう。
鉢植えプルメリアは室内で冬越しさせよう!
Photo by GreenManiaさん@GreenSnap
プルメリアの育て方は多肉植物と似ており、日当たりや水のやりすぎ、寒さに注意するとよいです。冬は休眠に入りますが、できるだけ日当たりのよい室内で管理することで、翌シーズンのたくさん鮮やかな花を楽しむことができますよ。ぜひこの記事を参考にプルメリアを育ててみてくださいね。
NHK Eテレ「趣味の園芸」講師・GreenSnapオフィシャルアンバサダー
2011年から2021年までNHK Eテレ「趣味の園芸」司会を務め、現在は講師として出演。NHK総合「あさイチ」のグリーン講師も務める。
園芸とフラワーデザイン両方の資格を持ち、両面から楽しさを伝える園芸デザイナー。
ガーデンの監修・制作、テレビ・イベント・講演会等多岐に渡り、植物の魅力を発信している。
公式HP:https://mikamimasashi.site/
YouTube:https://www.youtube.com/c/mikami-engei
Twitter :https://twitter.com/engeiouji@engeiouji
Instagram:https://www.instagram.com/engeiouji/
プルメリアは根腐れに気をつけましょう!乾燥には強いので、鉢の土が全体乾いてから、やる時はたっぷりと。メリハリをつけてくださいね。土がずっと古い水のまま湿っていると、根腐れ起こしやすくなります。特に冬場は水の吸収が弱まるので水やりの頻度を減らしてくださいね。