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【梅の育て方】剪定の時期や剪定の仕方などを解説

2023/12/13

梅の基本情報

科・属 バラ科サクラ属(アンズ属)
植え付け時期 11〜2月
剪定時期 6〜7月上旬、12〜1月
収穫時期 5〜7月
置き場所 日当たりと風通しのよい場所
肥料 元肥・追肥:必要

梅とは

梅Photo by かずくんさん@GreenSnap

梅は、バラ科サクラ属の果樹で、アンズとは近縁種のため開花時期の重なる地域では自然交配による雑種が多くあります。本来は温暖な地域の果樹ですが、アンズ性の梅はより耐寒性が強く寒冷地でも栽培できます

また、古くから冬から春の風物詩としても親しまれてきた花木のひとつでもあり、季節の花としても人気です。花の鑑賞に向いた「花ウメ」、食用の「実ウメ」に分けられ、花ウメはさらに「野梅系」「緋梅系」「豊後系」の3つに分類されます。

一般的に、梅が育つためには年の平均気温が7℃以上が必要とされ、実梅は、開花時に−4℃以下になると実をつけません。そのため寒冷地では、開花の遅い「白加賀」や「豊後」がおすすめです。

梅の育て方

日当たり

梅は、日当たりと風通しのよい場所を好みます。風通しも悪く、湿気のこもりやすい日陰では、うまく育たない場合があります。冬になって寒風が当たってしまうと株が弱ってしまうので、強い風の当たらないところに植え付けましょう。

植え付け

梅の植え付けは、11〜2月の落葉している頃が適期です。ただし、寒さが厳しいときの植え付けは避け、芽がついてきている場合は、花後に植え付けをしましょう。

梅は、水はけのよい土壌を好みます。植え付け場所が決まったら、根鉢よりも一回り大きく、高さは根鉢の上面と地面が同じ高さになるように植え穴を掘ります。植え付けが終わったら水をたっぷりとやり、株が倒れそうな場合は、支柱を立てるとよいでしょう。

用土

梅は水はけがよく、保水性のある有機質が豊富な土を好みます。鉢植えの場合は、赤玉土7:腐葉土3ほどの配合土を使うとよいです。

肥料

庭植えの場合は、植え付けのときに元肥として有機肥料を混ぜておきます。地植えの梅には、油かすなどの有機肥料を12〜1月に寒肥として与えます。鉢植えの梅には、花後の4〜5月頃にお礼肥として有機肥料を与えてください。

水やり

地植えの場合は、植え付けから2年は土の表面が乾いたらたっぷり水をあげます。2年経ったものは基本的に必要ありませんが、雨の降らない日が続いたら水やりをしましょう。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水やりをします。

剪定・整枝

梅の剪定は6〜7月上旬、12〜1月が適期で、年に2回ほど剪定をするとよいです。梅の花芽は短い枝につける特徴があり、また枝が伸びすぎて枯れてしまうこともあるため定期的な剪定が欠かせません。

夏の剪定は、不要な枝を切って風通しや日当たりをよくする「間引き剪定」をしていきます。7月下旬〜8月頃に花芽をつけるので、その前の6〜7月上旬に行うようにしましょう。

冬の剪定は、樹形を整えて実つきよくするために「切り戻し剪定」をします。枝の付け根で切り落とさずに、枝の半分〜1/3ほどを残して剪定をしていきます。 鉢植えでコンパクトに育てたい場合は、花後の春時期に剪定するとよいです。

受粉

梅の果実を収穫するためには、受粉樹として別の品種を植え受粉させる必要があります。受粉樹は開花時期が同じで花粉が多く、不親和性の少ない品種を選びましょう。

受粉樹の花粉を毛ばたきなどにつけて、着果させたい梅の花が咲いたら3日以内にひとつひとつ擦り付けて、人工授粉を行います。

収穫

梅の木は、植え付けてから3〜4年ほどで結実するようになります。品種によって差はありますが、5〜7月頃に収穫ができます。品種によって、梅干し向きや梅酒向きなどがあるので確認しておきましょう。

夏越し・冬越し

夏越しと冬越しの作業は基本的に必要ありません。

病気・害虫

病気は、黒星病やウメ潰瘍病に注意してください。どちらも果実に黒い斑点ができますが、ウメ潰瘍病は果肉にまで達します。

梅には害虫がつきやすく、とくにアブラムシに注意が必要です。そのままにしておくと、アブラムシの排泄物によってすす病が発生するので、見つけたらすぐに木酢液や薬剤を散布してください。

植え替え

梅の植え替えは、12〜2月が適期で、毎年または2年に1回は植え替えを行います。素焼き鉢など通気性のよい鉢がおすすめです。植え替えたあとは日陰で1週間ほどは管理して様子を見てください。

梅の育て方まとめ

梅Photo by マッシーさん@GreenSnap

梅は品種も豊富で、耐寒性と耐暑性ともに優れ、とても丈夫で育てやすい初心者にもおすすめの果樹です。白や桃色の花は可愛らしく観賞用としても愛され、花木としても楽しむことができますよ。

今回の記事を参考にぜひ梅を育ててみてくださいね。