【パイナップルの育て方】生え方や実がなるまでの年数も解説
2024/6/13
パイナップルの基本情報
科・属 | パイナップル科アナナス属 |
植える時期 | 5〜8月頃 |
栽培場所 | 直射日光が長時間当たる場所 |
水やり | 地植え、鉢植えともに土が乾きすぎない程度に水やりする |
肥料 | 春〜秋の生長期の間、月に1回程度 |
収穫時期 | 8〜9月頃 |
パイナップルの生え方(実のなり方)は?
Photo by ハナコさん@GreenSnap
パイナップルとは熱帯アメリカ原産の多年草で、硬くて細長い葉っぱが放射状に伸び、果実は黄色で松ぼっくりに似ています。
株の中央から茎が伸び、その先端に紫がかった小さな花をまとめて咲かせます。パイナップルはその茎の先端に実がなります。
甘い香りを放つようになったら付け根から切り取り収穫ができます。熱帯性の植物なので、栽培には高温と十分な直射日光を必要とします。
パイナップルの育て方
パイナップルの育て方は、温度管理が重要となってきます。また実の収穫までに2~3年かかることもあり、地道な作業と管理が必要です。
パイナップルは苗で購入も可能ですが、お店で売られているパイナップルの果実のクラウン(葉)の部分を土に挿すことで、成長させることもでき、収穫までの時間短縮にもなります。
植える時期は、5~8月頃です。クラウン部分は、片手で果実を押さえながら、もう片方の手で捻るように回転させて抜き取り、切り口をしっかりと乾かしてから土に挿します。葉っぱは取り除き、ぐらつかないように支柱や紐を利用してしっかりと土に埋めて育てましょう。
土は、通常の培養土を使えまが、観葉植物用の土に鹿沼土を2割ほど混ぜることで、排水性がよい土をつくることができます。鉢植えの場合は、4~5号サイズの鉢に鹿沼土などを入れ、植え付け後はたっぷりと水やりをします。
肥料は、春から秋にかけての成長期に1か月半に1回ぐらいの割合で、油かすと骨粉を6:4の割合で混ぜたものを土の上にまきます。冬は生育がにぶるので施肥は必要ありません。
パイナップルの置き場所ですが、基本的に日当たりがよく、暖かい場所を選んで置きましょう。ただし、真夏に強い直射日光に当たりすぎると葉焼けを起こすので、日が当たりすぎる場合は、寒冷紗などで遮光するなど環境に合わせて対策をしましょう。
パイナップルの冬の育て方(冬越し)
収穫までに2~3年かかるパイナップルの栽培では、冬を乗り越える必要があります。パイナップルの耐寒温度は5℃程度なので、沖縄のような一年を通して温暖な地域以外では、鉢植えで管理しましょう。冬場は基本的に、10~13℃の気温を保ちながら、水やりの回数を減らすようにして育てなければなりません。
やむを得ず冬場の気温が5℃以下の地域で、地植えで育てている場合は、霜対策に敷き藁などでマルチングをします。また、株上にはビニールを被せるとよいでしょう。
パイナップルの育て方についてよくある質問
パイナップルの実がなるまで何年かかる?
パイナップルの実は、高さ1mほど育った花茎の頭に実をつけるというユニークな姿をしています。大きな実がなるまで、植えてから約3年かかります。
パイナップルはどのくらい収穫できる?
1本の株に対して果実は1年に1個、また同じ木で収穫できるのは2回までとされています。
パイナップルの増やし方は?
パイナップルの苗は、成長ごとに子株が増えていきますが、増えた子株は、株分けをして、春から夏頃に植え替えをおこないましょう。
パイナップルは鉢植えでも栽培できる?
パイナップルの植え付けの鉢のサイズは、直径15〜20㎝程度(5〜7号)のものを選びましょう。通常は、露地栽培をされますが、植木鉢でも育てることができます。
パイナップルは鉢植えでも栽培できる!
Photo by あっちゃんさん@GreenSnap
パイナップルは、水はけのよい土に十分な日当たりと、夏場30℃を超える高温の環境により、甘くて大きな実をつけます。果実が大きくなる頃は、長時間の日当たりもくないので気をつけましょう。
また、パイナップルは果実を食べたあと、葉の部分から育てて観賞用としても楽しむことができますよ。この記事を参考に、ぜひパイナップルを育ててみてくださいね。