【ニューサイランの育て方】日陰でも育つ?花は咲く?人気の種類は?
2024/2/6
ニューサイランの基本情報
科・属 | キジカクシ科 / フォルミウム属 |
分類 | 多年草 |
植え付け時期 | 4〜5月、9〜10月 |
置き場所 | 日当たりと風通しの良い場所 |
肥料 | 元肥・追肥が必要 |
ニューサイランとは?
Photo by ケンタさん@GreenSnap
ニューサイランは、フォルミウム属に属する多年草で、ニュージーランド原産の植物です。
斑入り品種や、銅葉、シルバーなどの葉色が多彩で、日本では庭のカラーリーフや寄せ植えのアクセントとして人気です。また生花やフラワーアレンジメントなどの葉物としてもよく使われています。長くてすらっとした葉を扇状に広げ、草丈は品種にもよりますが60〜150cmにもなります。夏には葉の間から長い花茎を伸ばして、暗めの赤色や黄色の花を咲かせます。
ニューサイランの育て方
日当たり・栽培環境
ニューサイランは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。ただし、とくに斑入り品種は真夏の直射日光で葉焼けしやすいため、常緑樹の足元など明るい日陰になる様な場所に植えるといいでしょう。
水やり
ニューサイランを地植えで育てている場合は基本的に水やりは不要ですが、夏に日照りの日が続くときは水やりをしましょう。鉢植えの場合は春から夏の間、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。過湿には弱いので水やりしすぎには注意しましょう。
肥料
植え付けのときには元肥として緩効性肥料を土に混ぜ込んでおくといいです。春から秋の生育期は、追肥として液体肥料を定期的に与えると良いでしょう。草花用のリン酸の配合が多めのものだと、花付きもよくなります。
植え付け
ニューサイランの植え付け時期は春から秋の間です。ただし、梅雨時期は避けましょう。水はけのいい土を好むので、地植えする場合は庭土に腐葉土を3〜4割混ぜておくといいです。鉢植えの場合は、水はけのよい草花用培養土を使用してください。
ニューサイランについてよくある質問
ニューサイランって花は咲くの?
ニューサイランは夏に長い花茎を伸ばし、その先に赤や黄色の花穂をつけます。しかし、花が咲くのは成長が十分に進んだ株で、良い条件下で育てられた場合に限られるためとても珍しいです。
花を咲かせるためには、十分な日照、適切な水やり、そして栄養が必要です。鉢植えで育てる場合は、根詰まりを避けるために定期的な植え替えも大切です。
ニューサイランを花壇や庭に地植えでも大丈夫?耐寒性はある?
地植えにも適していますが、耐寒性は品種によって異なります。とはいえ、関東以西であればほとんどのニューサイランは地植えでも冬越しできるでしょう。関東以北の寒い地域は耐寒性が高いテナックスなどの品種がおすすめです。
ニューサイランが大きくなりすぎたらどうすればいい?
ニューサイランが大きくなりすぎた場合は、株分けを行うことである程度サイズを調整することができます。株分けをするなら4〜5月か9〜10月の時期に行いましょう。掘り起こして土を落とし根元を確認すると、分けやすい部分が見つかります。多少根が切れてもこの時期なら大丈夫なので、手で割いて株を増やすこともできますよ。
ニューサイランの種類・品種
フォルミウム・テナックス (Phormium tenax)
- 葉色: 深緑色で光沢があり、非常に強靭。
- 花の色: 赤や黄色の花穂をつける。
- 草丈: 2〜3mにもなる大型の品種。
- 栽培適温: 耐寒性が強く、-10℃まで耐えることができる。
フォルミウム・クッキアナム (Phormium cookianum)
- 葉色: より柔らかく、下垂性のある葉を持つ。
- 花の色: 黄緑色の花をつける。
- 草丈: 1.5m程度に成長する。
- 栽培適温: やや耐寒性があり、温暖な気候を好む。
フォルミウム 'レインボーチーフ' (Phormium 'Rainbow Chief')
- 葉色: 暗赤色から銅色に変化する斑入りの葉。
- 草丈: 1.5〜2m程度。
- 栽培適温: 一般的なニューサイランと同様、温暖な気候を好む。
フォルミウム 'レインボーメイデン' (Phormium 'Rainbow Maiden')
- 葉色: ピンク、クリーム色、緑の斑入り。
- 草丈: 1〜1.5m程度。
- 栽培適温: 他のニューサイランと同じく、耐寒性と耐暑性を持つ。
フォルミウム 'レインボーサンライズ' (Phormium 'Rainbow Sunrise')
- 葉色: 明るい黄色と緑の斑入り。
- 草丈: 1m程度に成長する比較的小型の品種。
- 栽培適温: 他の品種と同様に、温暖な気候を好み、一定の耐寒性がある。
ニューサイランは日陰でも育つので初心者向き!
ニューサイランは初心者でも育てやすく、庭のカラーリーフとしてもおすすめです。花を咲かすとなると肥料なども気をつけなければなりませんが、カラーリーフとして楽しむならほとんど手間もかからないので、花壇などに取り入れてみましょう。