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【豆苗の育て方】何回まで再生できる?育ちすぎても収穫できる?

2024/5/15

アドバイザー園芸デザイナー 三上真史

豆苗の栽培情報

科・属 マメ科エンドウ属
栽培難易度 ふつう
種まき時期 3〜5月、9〜10月(生育気温:15~25℃)
収穫時期 5〜6月、11〜4月
栽培場所 日当たりのいい明るい場所
土づくり 中性を好む、水耕栽培も可能
肥料 不要

豆苗とは

豆苗 栽培 育て方

Photo by トモちゃんさん@GreenSnap

豆苗とは、元々は中国原産の緑黄色野菜の一種で、えんどう豆の若い葉と茎をある程度の大きさになった時点で摘み取って食べることが一般的です。

見た目はカイワレなどに似ていて、調理もしやすく、栄養バランスもよいのが特徴です。収穫できる期間も短いだけでなく、摘み取った後からまた再生して伸びるので、気軽に栽培に挑戦していただけます。

豆苗の育て方

豆苗を土で育てる方法を解説します(水耕栽培については下記参照)。

日当たり

豆苗は多湿を嫌うため、日当たりと風通しのいい場所で育てましょう。

土づくり

豆苗は酸性の土を嫌うため、地植えの場合はあらかじめ石灰を土に混ぜて酸度調整しておきましょう。プランターで栽培する場合は、市販の野菜用の培養土でも問題ありません。

種まき

豆苗は春まき、秋まきで栽培することが可能です。種まきする際は、植え穴を1cmほど、種同士の間隔を30〜45cmほどあけて、点まきします。その後はたっぷり水やりしてあげましょう。

支柱・誘引

株を大きくしたい場合は、支柱を立て、つるを上の方へ巻きつけ、誘引してあげるといいでしょう。

収穫

豆苗の収穫時期は、5〜6月頃もしくは11〜4月頃です。だいたい茎の高さが20〜30cmほどの高さになったら収穫のタイミングでしょう。

収穫するときは、清潔なハサミなどで、根本を3~5㎝ほど残して刈り取ります。また、豆苗はわき芽の部分からまた豆苗の茎が伸びて育つため、このわき芽を残してカットすることが重要です。このわき芽を残してカットすることで再生栽培を楽しむことができます。

豆苗を育てるときの注意点

豆苗の生育気温は15〜20℃ほどですが、ある程度の低温に耐えることもできます。とはいえ、秋まきの場合、早くに育ちすぎると冬の寒さで傷んでしまうため、秋まきの場合は時期に注意しましょう。初心者の方は、春まきで栽培することをおすすめします。

豆苗の育て方についてよくある質問

豆苗の種まきから発芽までの日数はどれくらい?

豆苗は、順調に育つと種まきから7〜10日ほどで収穫することができます。水耕栽培なら、水に浸けておき、水を毎日取り替えるだけなのでとても簡単です。

豆苗の水耕栽培のやり方は?

【用意するもの】

  • 種(ホームセンターや園芸店で水耕栽培用の種として購入できる)
  • 容器
  • キッチンペーパー
  • スポンジ
  • アルミホイル
  • 霧吹き
  •  

    種まきの前に、水に一晩浸けておきます(十分水に浸けておくことで、発芽しやすくなります)。種を一晩水に浸けたあとは、キッチンペーパーかスポンジを敷いた容器の上に、種どうしが重ならないよう均一に並べます。その後は、水に少し浸らせ、光が入らないようにアルミホイルをしっかりと被せておきます。

    種を乾燥させない程度に、1日に2回程度霧吹きを使って水やりを行います。水やりの頻度や量が多すぎると種が腐ってしまうことがあるので注意しましょう。

    三上真史

    水耕栽培で増やすときは、根の3分の2だけ水が浸かるようにするのがポイント!すべて水に浸けてしまうと、根が呼吸できず、根元部分がカビたり腐りやすくなるので気をつけましょう。

    豆苗は何回まで再生できる?

    生長した豆苗を切り取って、種床を放っておくと、また種から芽が生えてきて茎が伸びてきますが、再生できるのは1〜2回くらいまでです。

    生育中にスポンジなどに雑菌が繁殖し、カビが生えてしまうこともあり、同じ種床で長く収穫するのはむずしいようです。

    育ちすぎた豆苗も収穫して食べられる?

    豆苗の収穫のタイミングを逃し、育ち過ぎてしまった場合は、茎が硬くなり、筋も多くなり、食感が硬くなってきます。茎が成長してきたら、できるだけ早く摘み取って食べるようにしましょう。

    育ち過ぎた豆苗は生食するにはあまり適さないかもしれませんが、フライパンなどで炒め物にするなど加熱して食べること自体は可能です。

    豆苗を何回か再生して栽培してみよう!

    キッチンの窓辺など身近なところに容器を置いて、気軽に栽培して食べられる豆苗。こまめに水を取り替え、新鮮なうちに生食するとおいしくヘルシーです。お子さんとも栽培を楽しめる野菜の一つですので、ぜひ興味のある方はチャレンジしてみましょう。

    アドバイザー
    園芸デザイナー三上真史

    NHK Eテレ「趣味の園芸」講師・GreenSnapオフィシャルアンバサダー

    2011年から2021年までNHK Eテレ「趣味の園芸」司会を務め、現在は講師として出演。NHK総合「あさイチ」のグリーン講師も務める。
    園芸とフラワーデザイン両方の資格を持ち、両面から楽しさを伝える園芸デザイナー。
    ガーデンの監修・制作、テレビ・イベント・講演会等多岐に渡り、植物の魅力を発信している。

    公式HP:https://mikamimasashi.site/

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