【ポポーの育て方】実がなるまで何年かかる?種まきでも育つ?
2023/8/6
ポポーの基本情報
科・属 | バンレイシ科ポポー属 |
栽培難易度 | ふつう |
植え付け時期 | 12月または3月 |
収穫時期 | 9〜10月 |
栽培場所 | 日当たりと風通しのよい場所に置く |
肥料 | 元肥および9月に追肥が必要 |
耐寒性 | ※品種によって異なる |
ポポーとは?
Photo by RIAN マスターさん@GreenSnap
ポポーは、北アメリカ東部の植物で、食用の果実としても知られています。秋になると細長い緑色の果実をつけます。果肉はオレンジ色で、1つの果実に黒くて大きな種がいくつも入っています。
ポポーの果実はトロピカルフルーツのような香りが特徴で、アボカドやマンゴーなどをミックスしたような食感です。
また、庭木としても人気があり、高さ2m以上に成長し、開花時期になると赤褐色の花が咲きます。2年目までは緩やかに成長しますが、3年目からは枝などもぐんぐん伸び大きく生育します。
ポポーの育て方
日当たり
ポポーは温暖な気候を好みます。日当たりと風通しのよい環境で栽培しましょう。
土づくり
水もちのいい肥沃な土に植え付けます。苗を植える穴には堆肥や腐葉土を混ぜ込むとよいでしょう。ポポーは根が深く張るので、深めに耕すことも大切です。
植え付け
ポポーの苗の植え付け時期は、12月頃が適期です。ただし、寒冷地の場合は、3月頃がいいでしょう。
苗は細い根がたくさんついたものを選ぶのがおすすめです。根を傷つけないように広げて植え込み、苗の周りの土をしっかりと押さえて固定します。
水やり
ポポーは乾燥に弱いため、植え付け直後から幼木の間は水切れさせないように注意が必要です。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。夏は多めにする一方、冬場は水やり頻度を減らし、乾燥気味に管理します。
肥料・追肥
ポポーには元肥のほか、9月頃のお礼肥が必要です。化成肥料や骨粉入り油粕などの有機肥料を施すことで、ポポーはすくすくと成長するでしょう。ただし、与えすぎには注意が必要です。
人工受粉
ポポーは雌雄異株なので、結実させるには人工受粉が欠かせません。花が咲く4〜5月頃になったら、午前中の間に雄花の花粉を筆などで集め、雌花の雌しべにつけます。
なお、2品種以上育てていると確実です。
収穫
ポポーの実の収穫時期は、9〜11月頃です。完熟すると、果皮が黄色くなりつやが出てきます。緑色が薄くなり、茶色い部分が現れてきたら収穫のタイミングです。
また、そっと揺すって、簡単に取れるようなら食べ頃のサインです。収穫した実は、追熟させると甘みが増して美味しくなります。
一つの果実を大きく育てるためにも、3〜4つほどに減らす摘果を行うといいでしょう。摘果することで果実の成熟もよくなり、おいしい果実を収穫できますよ。
剪定
ポポーは放っておくと3〜5mほどまで大きくなるため、主幹を落としてコンパクトに仕立てるのがおすすめです。 剪定時期は、12〜2月の休眠期が適期です。
主幹を切りつめ、4本ほど主枝を伸ばして仕立てます。また、主枝から出る新しい枝の先は2節ほど切り返すといいでしょう。なお、切り口には癒合剤を塗っておきます。
病気・害虫
比較的病気や害虫に強い樹木ですが、アブラムシが発生することがあります。早期発見が大切なので、こまめに観察しましょう。
もし見つけたら、水で洗い流すか、殺虫剤を散布して駆除します。ポポーは丈夫で育てやすいので、初心者の方にもおすすめですよ。
冬越し
ポポーは温暖な環境を好みますが、寒さにも強い特徴があります。そのため、冬場は屋外で冬越しができます。
寒さに弱い植物は室内で移動させる必要がありますが、ポポーなら一年を通して屋外で育てられるので、管理もしやすいです。
ポポーを鉢植えするときの育て方
ポポーを鉢植えするときは、2〜3年に1度の頻度で植え替えが必要になります。植え替えの適期は12月と3月頃で、定期的に植え替えて13号ほどの鉢で育てられれば理想的でしょう。
また、鉢植えは水切れしやすいため、幼木期間の夏は特に注意し、1日2回朝晩に水やりストいいでしょう。冬は土が乾いたら日中に水やりします。
耐寒性については品種によりますが、心配であれば冬は室内に取り込むといいでしょう。
ポポーの育て方についてよくある質問
ポポーは種まきからでも育つ?種まき時期は?
ポポーは、種まきで育てることができます。種まき時期は5〜7月頃が適期で、気温25℃以上にならないと発芽は難しいです。
また、ポポーの種は、発芽する前に一度寒さを経験しないと発芽しないという特性があります。そのため、まく前に種を冷蔵庫に入れて冷やすことで、発芽率がアップしますよ。
実生から育てる場合は、最初の1〜2年ほどは直射日光を避け、日陰で管理するのがおすすめです。
ポポーは実がなるまで何年かかる?
Photo by t.akiさん@GreenSnap
ポポーを植え付けてから実がなるまでには、地植えで4〜5年、鉢植えなら3〜4年ほどかかります。
ポポーをおうちで栽培してみよう!
Photo by lさん@GreenSnap
ポポーは庭木として人気があり、シンボルツリーとしてもおすすめの樹木です。秋になるとグリーンの果実をつけるので、おいしいフルーツが楽しめます。ポポーの実は、トロピカルフルーツなので、スライスしたりスプーンですくって食べられますよ。
ポポーは、鉢植えでも地植えでも育てられ、病害虫にも強く初心者にも育てやすい植物です。さらに果実も楽しめるのでぜひ育ててみてはいかがでしょうか。