【パッションフルーツの育て方】冬越し方法は?肥料不足だと花が咲かない?
2024/6/13
パッションフルーツの基本情報
科・属 | トケイソウ科トケイソウ属 |
植える時期 | 4月下旬〜5月上旬 |
栽培場所 | 日当たりがよく、風当りが強すぎない場所 |
水やり | 庭植えの場合は不要。鉢植えの場合は、表面が乾いたら与える。 |
肥料 | 6月、9月 |
収穫時期 | 8月下旬から10月 |
パッションフルーツは鉢植えでも栽培できる!
Photo by ruddyさん@GreenSnap
パッションフルーツは、南米が原産のつる性の熱帯果樹でトケイソウの仲間です。厚みのある大きな葉が特徴で、花が時計の文字盤に似ていることから日本名では「クダモノトケイソウ」と呼ばれています。
果実は半透明のゼリー状の果肉と黒い種で詰まっています。長い期間、花や果実が楽しめ、夏のグリーンカーテンづくりでも注目されています。
パッションフルーツは鉢植えでの栽培も簡単です。パッションフルーツはよく根が張るので、鉢植え栽培する場合は直径が30㎝以上大きさのあるプランターあるいは10号サイズ以上の鉢を選ぶといいでしょう。
パッションフルーツの育て方
栽培場所
パッションフルーツは、初心者の方にも育てやすいですが、南国原産の植物なので、日当たりや風通しには注意しましょう。また、多湿の環境では、枝葉が重なり合って蒸れないように適度に剪定をして風通しをよくしてあげましょう。
水やり
水やりは、庭植えの場合、基本的に必要ありません。鉢植えの場合は、表面が乾いたら水やりをします。気温の高くなる6月以降は、1日2回ほど水やりをするようにしましょう。
植え付け
1つのプランターに1株だけ植え付けるようにします。
支柱立て
パッションフルーツはつる性植物なので、鉢植えの場合は支柱やトレリス、もしくはあんどん仕立てなどにして蔓をからませます。
グリーンカーテンにする場合は、専用ネットの設置します。
肥料
パッションフルーツは肥料の与え方も重要です。植え付け時の元肥として、マグァンプK大粒を混ぜ込み、花をつけ始めたらバラ用もしくは野菜用の液肥を与えると生育がよくなります。
それ以外にも、枝と葉が育つ硫安や芽と根が育つメネデールを使うと、バランスよく成長を早めることができます。
パッションフルーツの冬の育て方(冬越し)
南国原産のパッションフルーツは、寒さに弱く、外気温が10℃を下回ると屋外での冬越しさせることは難しいです。気温が低い時期は「冬越し剪定」といって、不要な枝をカットし、株全体の日当たりをよくして冬越しさせます。
屋内で冬越しさせる場合は、日当たりのよい窓際に鉢を設置し、夜間など気温が低い時間帯は、ビニールシート等で植木鉢全体を覆い、寒さ対策をしましょう。
どうしても屋外で越冬させたい場合は、寒さに強い品種を選んで育てるようにしましょう。「エドリス」と「モリッシマ」という品種は耐寒性に優れており、露地での越冬がしやすい品種です。
パッションフルーツの育て方についてよくある質問
パッションフルーツの実がなるまでに何年かかりますか?
一般的にパッションフルーツは成長が早いので、植え付け後、2年目くらいから実をつけ始めます。 しかし枝葉ばかりが繁り過ぎると、4年目くらいから収穫量が下がり、たくさん実をならせる期間が短くなってしまいます。
パッションフルーツの実がならない原因は?
パッションフルーツの実がならない原因としては、開花後の受粉がうまくいっていないことが考えられます。花が咲いたその日限りでしか受粉はできないので、花が咲いたら、その日のうちに人工授粉させましょう。雌しべから黄色い花粉をとり、雄しべに筆や綿棒などでやさしくはたくようにつけ受粉させます。
雨の日のあとなどで花粉が湿っていると受粉に失敗しやくなるので注意しましょう。開花期と、受粉日が重ならないよう、天気予報をチェックしながら、鉢・プランターを移動させたり、雨よけなどで開花した花が濡れないように工夫をするとよいでしょう。
なお、受粉が成功すると約2週間で実が膨らみ始め、そこから約1〜1.5か月で実を収穫することができます。
パッションフルーツの花が咲かないのは肥料不足が原因?
パッションフルーツの株自体は元気に育っているのに、花がついても色が変わって咲かずに落ちてしまう場合、日照不足や肥料不足、摘芯時期が間違っていたなどの原因が考えられます。
株の栄養が不足すると開花数にも影響するので、開花・着果の期間はリン酸成分が多く含まれた液体肥料を適量与えるようにしましょう。
パッションフルーツは挿し木で増やせる?
パッションフルーツは挿し木で増やすことができます。挿し木に適した時期は、収穫後の8〜9月頃です。
挿し穂には、わき芽の出ていない30cmほどの枝を使います。先端の葉を2枚だけ残し、残した葉の先端を少しだけ切り落とします。
この挿し穂を、十分に湿らせた土へ挿し、25℃程度の気温が保てる明るい日陰で管理しましょう。
パッションフルーツは肥料不足に注意して栽培しよう!
Photo by miya462さん@GreenSnap
夏場のグリーンカーテンとしても活躍してくれるパッションフルーツは、抗酸化作用や生活習慣病の予防などに役立つなど栄養価の高い食材なので、育てて食べて一石二鳥な植物です。肥料の与え方に注意しながら育ててみてくださいね。