玉ねぎを植える時期や定植方法、水やり頻度は?初心者向きの育て方を解説
2024/7/5
玉ねぎの基本情報
科・属 | ネギ科/タマネギ属 |
栽培難易度 | ふつう |
苗を植える時期 | 11月上旬〜12月上旬(生育適温:15〜20℃) |
収穫時期 | 5月中旬〜6月中旬 |
栽培場所 | 日当たりと風通しの良い場所 |
連作障害 | でにくい |
初心者は苗から玉ねぎを栽培しよう!

Photo by アラパンさん@GreenSnap
玉ねぎは、中央アジア原産のユリ科ネギ属の野菜です。卓上の万能食材として古くから愛され続けてきた玉ねぎは、どの家庭の台所にもあるほど庶民的な存在です。
独特の味と香りを持ちながら、さまざまな料理に幅広く活用できるオールラウンダーでもあります。ただし、栽培では少しコツがいるところも。適期の収穫・乾燥作業が上手にできれば、6カ月ほど保存が可能な作物でもあります。
そんな玉ねぎは種まきにコツがいるほか、栽培期間も長いため、家庭菜園初心者の方は苗から育てるのが一般的です。また、プランター栽培も可能です。
玉ねぎの育て方
栽培環境・日当たり
玉ねぎは寒さに強く、冷涼な気候を好むため、秋から育て始めます。日陰が続くとあまり生育しませんし、猛暑にも弱く休眠してしまうことがあるので、風通しと日当たりのいい場所を選びましょう。
鉢植えの場合は初夏は半日陰に置き、その他の季節はできるだけ日の当たるところで育てます。
用土
玉ねぎは水はけと水持ちの良い土を好みます。酸性の土壌では育ちが悪くなるため、地植えの場合は植え付け前に苦土石灰を巻いて中和しておきましょう。
プランターで育てる場合は市販の野菜用培養土でも問題ありません。プランター栽培の場合は底に砂利を敷いて排水を良くするのがコツです。
苗を植える時期・定植方法
玉ねぎの苗を植える時期は11月中旬〜12月中旬頃です。株元が鉛筆ほどの太さになったら定植しましょう。
株間を10cmほどあけて、指の第2関節ほどの深さの穴を指で掘り、苗を植え付けます。このとき、苗を深植えしないように注意するのはポイントです。
苗は倒れやすいため、軽く土寄せして、手で土と苗を抑えて密着させます。
肥料・追肥
玉ねぎは栽培期間が長いため、12月中旬と3月上旬に追肥が必要です。詳しいタイミングや量については、こちらの記事を参考にしてください。
水やり頻度
玉ねぎは地植えで育てる場合は、基本的に自然の降雨のみで十分です。ただし、乾燥が続きすぎると大きく太らないので、晴天が続く時は朝夕の涼しい時間帯に水をやりましょう。
プランターの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水が溢れるくらいたっぷり水やりをします。
収穫
玉ねぎの収穫時期は、5月上旬〜6月下旬です。
病気・害虫
玉ねぎで注意したい害虫は、タネバエ、ネギアザミウマ、ネギアブラムシ、ネギコガ、さび病、べと病、黒斑病などに注意が必要です。肥料の与えすぎや、追肥のタイミングが遅くなると病害虫が発生しやすくなります。
周囲の雑草を抜いて、実が太る前にしっかり追肥して対策を行いましょう。
玉ねぎの育て方でよるある質問
玉ねぎを種から育てるにはどうしたらいい?
玉ねぎを種から栽培する場合は、種まき時期を必ず守りましょう。この時期が早すぎると、株が大きくなりすぎて春にとう立ちする株が増えるので注意してください。
玉ねぎは植えっぱなしにしても育ちますか?
玉ねぎは本来多年草ですが、日本の園芸市場では一年草として扱われることが多いです。植えっぱなしでの栽培はむずかしいものの、連作障害は発生しにくいため、翌年も同じ場所での栽培は可能です。
玉ねぎは定植方法を抑えれば初心者も栽培しやすい
寒さに強い玉ねぎは秋から育て始め、春には収穫が楽しめる作物です。日当たりと風通しの良い場所で、排水性と保水性のよい土を用意すれば、初心者でもさほど手間をかけずに栽培できます。
栽培期間が長いので追肥のタイミングなどコツがありますが、品種選びさえ間違えなければ家庭菜園でも充分楽しめるでしょう。
収穫して十分に乾燥させれば、なんと半年以上も保存が効きますよ。さまざまな料理に欠かせない卓上の強い味方、ぜひ一度育ててみてはいかがでしょうか。