オクラの育て方|種まきや収穫時期はいつまで?花が咲かない訳を解説
2024/10/30
オクラの基本情報
科・属 | アオイ科トロロアオイ属 |
種まき時期 | 3〜4月(発芽気温:25℃) |
植える時期 | 5〜6月 |
収穫時期 | 7〜10月 |
栽培場所 | 日当たりと風通しのよい場所に置く |
肥料 | 定植後から2週間に1回追肥する |
オクラとは
Photo by たまさん@GreenSnap
オクラとは緑黄色野菜の一つで、ネバネバが特徴の夏野菜です。ペクチンなどの食物繊維を豊富に含み、便秘などの予防効果が期待できると言われています。
オクラの断面はかわいらしい星型で、料理のトッピングにも人気がありますね。夏〜秋にかけて黄色い花が咲き、地植えや鉢植えで育てられます。
オクラの種まき時期はいつ?
オクラの種まき時期は栽培地にもよりますが、3〜4月が一般的です。
オクラの種まきは、ポリポットに播種する方法と直播する方法があります。いずれの場合も、深さ1cmほどの穴を開け、4~5粒の種を播いて軽く土をかけ、水やりをします。
ポットに播種する場合は、25~30℃に保温すると発芽が促進されます。本葉が2枚に成長したら間引いて2本立ちにし、さらに3~4枚になったら1本立ちにします。
オクラの苗の植える時期は?
オクラの苗の植え付け時期は5〜6月です。十分に気温が上がってから定植するようにしましょう。
オクラの苗は、本葉が3~4枚に成長したら定植適期です。畝幅を70cm、株間を25cm程度に設定し、1か所に2~3株ほど寄せて植え付けましょう。
オクラは株間をあけるよりも、1箇所に寄せることでコンパクトに育ちます。大きく成長しすぎると実が硬くなってしまうので、小ぶりに育ててたくさん収穫することがおすすめです。
オクラの育て方
栽培場所
一年を通して日当たりと風通しのよい場所で栽培しましょう。
オクラは高温性の野菜であるため、強い日差しも好みます。一方、寒さには弱く、気温が10℃以下になると育ちが悪くなるので注意してください。
土づくり
オクラは水はけのいい土を好みます。さほど土質を選びませんが、強すぎる酸性土壌は嫌います(適正pH:6.0〜6.5)。
プランター栽培の場合は、市販の野菜用培養土で問題ありません。地植え栽培の場合は、種まきの2週間以上前に苦土石灰をまき、1週間前には堆肥と元肥を施して、よく耕しておきましょう。
種まき時期までは保温と雑草防止のために、黒のマルチングシートを敷くとよいでしょう。
水やり
オクラは乾燥に弱いので、土が乾いたらこまめに水やりをします。特に実がつき始めたら、たっぷりと水を与えるようにしましょう。
肥料・追肥
オクラは肥料をよく吸収する性質があります。肥料が多すぎると、逆にいい実ができにくくなるため、元肥は控えめにしましょう。
開花が始まったら、10日~2週間ごとに追肥を行いましょう。1平方メートルあたり軽く1握りの化成肥料を目安に与えます。
病気・害虫
オクラの栽培で注意すべき病気は、苗立枯病です。早まきすると発生しやすいので、適期に播種することが大切です。害虫では、ネコブセンチュウやアブラムシ、ハスモンヨトウなどが問題になります。ネコブセンチュウ対策として連作は避け、アブラムシは発生初期の防除が重要です。殺虫剤の使用や、シルバーストライプのマルチングシートを敷くことで被害を抑えられます。
オクラの収穫時期
オクラの収穫適期は、品種によって多少異なりますが、開花後4~5日で長さ5~8cmくらいの若いサヤを収穫するのが一般的です。最初は成長過程がゆっくりのオクラですが、花が咲きはじめると実が大きく成長します。
オクラの実は茎から上向きに生えます。果梗が硬いため、収穫にはハサミを使うとよいでしょう。
また、収穫が遅れるとサヤが硬くなってしまうので、露地栽培は9月まで、プランター栽培では8月下旬頃までには収穫しましょう。
オクラの育て方についてよくある質問
オクラはなぜ2本植えにするの?
オクラは生育旺盛で、茂りすぎると曲がり果やイボ果が発生しやすいため、2〜3本立ちにして樹勢を抑えます。また、収量を高めたり、生育を遅らせてサヤが硬くなるのを遅らせる効果も期待できます。
オクラの肥料不足のサインは?
オクラに以下のような症状があれば、肥料不足が原因だと考えられます。
- 葉の切れ込みが細く深い状態
- 花は咲かずつぼみのまま落花する
- オクラの枝の先端あたりで花が咲く
このような症状が現れた場合は、追肥して様子を見てみましょう。オクラは葉の状態で、肥料の量が適切か判断できます。逆に、葉に切れ込みがないまたはとても浅いようなら、肥料過多のケースが多いです。
オクラの花が咲かない原因は?
オクラの花が咲かない場合は、以下のような可能性があります。
- 水の与えすぎ
- 種まきの時期が悪い
- 肥料のバランスが悪い
- 連作障害の可能性
オクラはアフリカ原産の植物なので、温暖な環境を好みます。そのため、適切な時期に種まきしないことで、その後の花つきにも影響が出るようです。また、水やりしすぎると徒長してしまい、その結果花が咲きにくくなったり実がならないことがあります。
オクラの実を収穫したあと、葉っぱはどうする?
オクラの実を収穫したあとは、摘心や剪定するとよいです。実より下の葉は1〜2枚ほど残して、その他は全てカットします。オクラの株をそのままにするとどんどん大きくなるため、摘心や剪定作業は忘れずに行いましょう。
オクラは冬越しできる?
オクラは本来多年草ですが、日本では冬越しできないことから一年草として扱います。そのため、オクラの株が枯れたら、翌年は新しい苗を購入して栽培しましょう。
オクラをおうちで栽培してみよう!
Photo by IZMさん@GreenSnap
オクラは粘り気のある夏野菜で知られています。星型の断面がかわいらしく、サラダなどに利用されることが多いですね。オクラは畑やプランターなどで育てることができ、家庭菜園にもおすすめ。
興味があれば、ぜひともご自宅のお庭などでオクラを育ててみてくださいね。