【ネメシアの育て方】切り戻しや冬越しの方法などを解説
2023/8/18
ネメシアの基本情報
科・属 | ゴマノハグサ科ネメシア属 |
種まき時期 | 10月 |
開花時期 | 10~6月 |
植える場所 | 日当たりがよいまたは半日陰の場所に植える |
育てる環境 | 日当たりがよく風通しの良い場所で育てる |
肥料 | 液体肥料なら月に2~3回、固形肥料なら月に1回ほど与える |
夏越し | 高温多湿の夏はできる限り風通しのよい涼しい場所に移動する |
ネメシアは、キンギョソウを小さくしたような花を重ねて咲く草花です。ネメシアには、大きく分けて一年草の「ネメシア」と多年草の「宿根ネメシア」があります。一年草は高温多湿に弱く、夏には枯れてしまうのが特徴です。しかし宿根ネメシアは真夏と真冬以外は四季咲きです。それぞれ色合いが異なり、庭やコンテナで鑑賞するのに最適な植物です。
ネメシアの育て方

Photo by ごんちゃんさん@GreenSnap
ここからは、ネメシアの育て方についてそれぞれ詳しく解説します。
日当たり
ネメシアは、日当たりがよく風通しのよい場所が育ちます。充分な日光がないと花が少なくなったり、成長が遅くなる場合があります。しかし直射日光の強い夏の暑い時間帯には一時的な遮光が必要です。
土づくり
ネメシアは、水はけのよい土を好みます。地植えの場合は、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んで、よく耕すようにしてください。鉢植えの場合は、市販の培養土で問題なく育ちます。
種まき・植え付け
ネメシアの種まきの適期は10月です。種は高温だと発芽しにくいため涼しくなってからまきましょう。種が細かいため、土は種が隠れるように薄くかけることがポイントです。
水やり
土の表面が乾き土が白っぽくなったら、鉢底から水が出るほどにたっぷりと与えましょう。とくに乾燥した季節や気候の場合は、十分な水を与える必要があります。しかし、ネメシアは加湿を嫌うため水のやり過ぎに注意してください。土が湿っているかどうかを指で触れて確認し、湿度を保つように調整しましょう。
肥料
鉢植えの場合は、9〜10月、3〜6月の間に薄めの液体肥料を7〜10日に1回施します。濃い肥料を施すと、根が傷むので注意してください。地植えの場合は、鉢植えほどの肥料は必要ありません。植え付け時に緩効性化成肥料を元肥として施せば、問題なく育ちます。
剪定・切り戻し
ネメシアの花が終わった後、茎や花穂を刈りとることで、次の花がより多く咲くように促すことができます。茎を基部から少し上で切り取り、植物が健康に成長している場所で切断するようにしましょう。また成長に合わせて、とくに長く伸びた茎やバランスのとれていない枝を切りつめることで、植物の見た目を美しく整えることができます。
剪定や切り戻しの際は、清潔な刃物を使い、株が傷まないように配慮しましょう。
夏越し・冬越し
一年草のネメシアは、夏前までの開花なので夏越しの必要はありません。しかし多年草のネメシアは、適切なお手入れを続けて夏越しをする必要があります。主に直射日光は避けて、通気性のよい場所に配置しましょう。また鉢植えの場合は、雨が当たらないように移動させると安心です。
また寒さに弱い植物であるため、冬は寒さ対策として室内に移動させましょう。温度が低い場所で管理すると、植物が枯れたり、生育が止まったりする可能性があります。
植え替え
一年草のネメシアは、植え替えの必要はありません。多年草のネメシアの場合は、植え付け時期と同じ、3〜4月、9〜11月の春と秋が適期となります。鉢の中で根が回ってしまうため、毎年1回は植え替えを行いましょう。
植え替えの方法は、鉢から取り出したネメシアの根を優しくほぐし、古い土をかるく落とします。そしてひと回り大きな鉢に置き、根が広がるように培養土を追加します。このときに根元を埋めると根腐れのリスクが高まるので、適度な深さで埋めるようにしましょう。
地植えの場合は、秋に1度掘り上げて土に元肥を混ぜて耕します。そして傷んでいる根などを取りのぞき、再び植えましょう。
ネメシアの育て方でよくある質問

Photo by takaさん@GreenSnap
ここからは、ネメシアの育て方でよくある質問について解説します。
ネメシアが枯れる原因は?
ネメシアが枯れる主な原因は、過乾燥、過湿、栄養不足や過剰の直射日光などです。ネメシアは、乾燥に非常に敏感で過湿にも弱い植物です。そのため土壌が乾燥しすぎると根が十分に水分を吸収できず、葉や茎がしおれて枯れてしまうことがあります。
また、逆に加湿すぎると根腐れを引き起こし、枯れにつながります。さらに日差しの強い場所で栽培されると葉や花が焼けてしまう可能性があるので、適度な日陰を与えるか、明るい場所で栽培するように心掛けましょう。
ネメシアの花が終わったら花がら摘みをすべき?
ネメシアの花が終わったら花をこまめに取りのぞきましょう。いつまでも花を残しておくと、株が老化し花数が少なくなってしまったり、灰色カビ病になる可能性があります。花が咲き終わったら花がらを摘むと、株周りの風通しがよくなり長く咲き続けてくれます。
ネメシアの増やし方は?
ネメシアの増やし方は、種まきと挿し芽で増やすことができます。さらに地植えの場合はこぼれ種でも増やすことができます。
挿し芽の適期は、3〜6月、9〜10月です。新しく伸びた枝を2〜3節つけ切り口がななめになるように切り取り、1時間ほど水につけましょう。 そのあと、培養土に挿して根を出させてください。根が出たあとは、新しい鉢に植え替え十分な水や日光を与えて育成しましょう。
ネメシアを切り戻して上手に育てよう!
ネメシアは、耐寒性や耐暑性があるため、初心者の方でも手軽に育てることができる植物です。美しい花を咲かせ、ピンク、パープル、イエロー、ホワイトなど、鮮やかな色合いがあり、庭やプランターに華やかさを与えてくれるネメシア。さらに、強い芳香を放つ品種もあるため、花壇や庭で香りを楽しむことができます。
ネメシアの花が終わった後に切り戻しをして、長くネメシアを楽しみましょう。