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【ネジバナの育て方】増やし方や盆栽の植え替え時期・方法は?

2024/3/21

ネジバナの基本情報

科・属 ラン科/ ネジバナ属
分類 多年草
植え付け時期 7月〜8月
開花時期 4月〜7月
置き場所 日当たりと風通しの良い場所
肥料 基本的には不要

ネジバナとは

捩花 ネジバナ

Photo by こぶたさん@GreenSnap

ネジバナは、ラン科ネジバナ属の小型の多年草で、湿った日当たりのいい場所に生育します。花茎にくるくると沿ってらせん階段のように桃色の花をつけることから、その名がつきました。中には途中でねじれの方向が変わるものもあるなど、不思議な姿の花を咲かせる植物です。

日本でも温暖な各地に自生しており、山野草としても知られていますが、最近では盆栽として楽しむ方も増えています。

ネジバナの育て方

栽培環境・日当たり・置き場所

ネジバナは基本的に一年を通して風通しと日当たりのいい場所で育てましょう。ただし、夏場の直射日光には弱いため、30~40%程度の遮光下に置くのがおすすめです。

苗の植え付け

ネジバナの苗の植え付けは、3月から5月にかけて行います。苗を購入したら、鉢底ネット・鉢底石を敷き詰め、用土を入れたら根鉢は崩さずに苗を植えつけましょう。株元が少し高めになるように植えるのがコツです。植え付け後はたっぷりと水を与え、根が活着するまでは乾燥に注意しましょう。

用土

ネジバナの栽培では、水もちの良い用土を選ぶことが大切です。市販の草花用培養土を使えば問題なく育てられます。水ゴケ単用でも栽培可能です。地植えにする場合は、庭土に腐葉土を3〜4割混ぜておきましょう。

水やり

ネジバナはやや乾燥に弱い植物なので、山野草鉢など乾燥しやすい鉢に植えている場合は、1日2回を目安に水やりするか、底面給水で育てたり二重鉢にして乾燥を防ぎましょう。

地植えで育てている場合も、基本的には1日1回を目安として、通年水やりしてあげましょう。

肥料

ネジバナは肥料を多く必要としません。4月から5月にかけて、緩効性肥料を3~4号鉢で一つまみ程度与えるだけで十分です。花付きが悪い場合、10月にリン酸主体の液体肥料を施すのもいいでしょう。

病気と害虫

ネジバナにとって最も厄介な病気はウイルス病です。葉が異常にゆがんだり、不規則なまだら模様が現れ、生育が衰えて枯れてしまいます。治療法はないため、感染した株は速やかに処分しましょう。

害虫では、ナメクジやカタツムリが新芽を食害することがあるので、鉢の裏などを見回って捕殺します。アブラムシが発生すると花茎がゆがんだり、ウイルス病を媒介したりするので注意が必要です。

ネジバナについてよくある質問

ネジバナの増やし方を教えてください

ネジバナは株分けと種まきで増やすことができます。株分けは夏の終わり頃に、新芽を1~3本つけて自然に分かれている部分で分割します。

種まきは7月から8月に、黄ばんだ果実を花茎ごと切って紙袋に入れ、種を集めます。採取した種はすぐに親株の周辺や、段ボールを混ぜ込んだ用土に振りかけるようにまきましょう。

ネジバナの花後の手入れ方法は?

ネジバナの花が終わったら、大きくふくらんで黄ばんだ果実のある花茎を切り取り、紙袋に入れて種を集めます。種はすぐにまくのがおすすめです。その後、枯れた花茎や葉を取り除き、株を整えましょう。

鉢植えや盆栽の植え替え時期は?

鉢植えのネジバナは1年おきに植え替えを行います。盆栽の場合は3~5年に1回でも大丈夫でしょう。

ネジバナは植え替えの適期は、花後の休眠期か新芽が動き始める7月から8月です。作業中は根が乾燥しないよう、湿らせたティッシュや新聞紙で覆ったり、仮植えしたりするなどの工夫が必要です。

表土にコケが密生してきたら、表土を削って新しい土に入れ替えましょう。太い根を傷つけないよう注意しながら作業してくださいね。

ネジバナを育ててみよう!

ネジバナは、らせん状に咲く不思議な花が魅力的な山野草です。日当たりの良い場所で、水もちの良い用土を使って育てるのがポイントです。

病気や害虫にも注意しながら、株分けや種まきで増やしていけば、毎年美しい花を楽しめるでしょう。ユニークな形の花を咲かせるネジバナを、ぜひ自分の手で育ててみてください。