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【苔の育て方】水やりは毎日必要?植え方と増やし方を詳しく解説

2024/11/20

苔の基本情報

分類 コケ植物
植え付け時期 3〜4月頃
置き場所 明るい日陰(種類によって異なる)

苔とは

苔Photo by ながさんさん@GreenSnap

苔とは、コケ植物に分類される植物の総称で、国内で1700種以上、世界では18,000種以上あるとされています。地面を這うように生育していくほふく性で、胞子で繁殖していく特徴があります。

苔類は、「苔類(たいるい)」「蘚類(せんるい)」「ツノゴケ類」の3つのグループに分類されており、テラリウムにも利用される苔は、その美しい姿勢や独特の雰囲気から人気を集めています。

苔の植え方と増やし方

苔の植え付けは3〜4月が適期です。また胞子で横ばいに増えていくため、増やし方としても同じ方法がとれます。

張り苔法

張り苔法は、シート上に剥ぎ取られた苔を土に押し付けて植え付ける方法です。苔を並べ終えたら、苔が1/3隠れる程度に薄く目土を被せて、水やりをします。

短時間に多くの苔を植え付けたいときにおすすめの方法です。

移植法

移植法は、苔の小さな塊を挿し木のように土へ差し込んで植え付ける方法です。面積の狭い決まった場所に植え付けることができるため、苔鉢やテラリウムを作るときにおすすめです。

まき苔法

まき苔法は、小さくほぐした苔を土にまいて増やす方法です。庭に直接まくことも出来ますが、雨風の影響によって定着しづらいため、トレーや鉢に苔をまいて管理します。

ゆっくりと苔が成長し広がっていくのを楽しみたい方におすすめの方法です。

苔の育て方

日当たり

苔は、暗く多湿の場所を好むのが一般的ですが、種類ごとに適している日当たりや湿度が異なります。

スナゴケ 半日以上直射日光の当たる日向
スギゴケ 2〜3時間ほど日光の当たる明るい日陰
ハイゴケ 日光の当たらない明るい日陰
コツボゴケ やや暗い日陰
シノブゴケ やや暗い日陰

用土

苔は水はけと水もちのよい土を好み、苔の種類に応じた用土を選ぶとよいです。一般的には、黒土や赤玉土、川砂が使われます。

肥料

苔に肥料は必要ありません。

水やり

苔は基本的に湿度を好み、2〜3日に一回の頻度で水やりをします。植え付けてから2ヶ月ほどは、とくに水切れを起こさないように注意します。また、夏は蒸れやすいため、朝か夕方に水やりをするとよいです。

切り戻し・剪定

苔を育てる上で剪定の必要はありませんが、茶色くなった葉をハサミやピンセットで取り除くことで、常緑のきれいな状態を保つことができます。

夏越し・冬越し

苔の生育適温は25℃前後が一般的です。暑さには弱く、気温30℃以上にならない涼しい場所で育てましょう。

一方で、5℃以下になると生育が悪くなるため、屋外で育てている場合は室内へ移しましょう。

病気・害虫

病気や害虫の心配はあまりありませんが、風通しが悪くなるとカビが発生したり、痛むことがあります。室内やガラス容器で育てている場合は、定期的に換気するとよいでしょう。

植え替え

苔に植え替えは必要ありません。

苔の育て方でよくある質問

初心者でも育てやすい苔は?

初心者の方は、スナゴケやスギゴケがとくおすすめです。スナゴケとスギゴケは比較的乾燥と日差しに強く、屋外での栽培も適しています。

苔は毎日水やりが必要?

苔の水やりは、基本的には2〜3回に1回を目安にするとよいですが、小さい盆栽鉢など乾燥しやすいため、気温の高い時期には毎日必要となるかもしれません。

一方で、テラリウムのように蓋つきの容器で育てている場合は、2週間に1回ほどの水やりで十分でしょう。

苔の育て方まとめ

苔の育て方は、種類や環境によって異なりますが、日当たりや水やりといった基本的なポイントを押さえておくとよいでしょう。苔は、胞子で増えるため花が咲くことはありませんが、テラリウムや苔玉にして独特の雰囲気を楽しむことができますよ。

ぜひこの記事を参考に苔を育ててみてくださいね。