【朝顔の育て方】種まき時期はいつ?プランターの置き場所は?
2023/3/17
朝顔の基本情報
科・属 | ヒルガオ科サツマイモ属 |
タイプ | つる性、一年草 |
種まき時期 | 5月中旬〜7月上旬(栽培適温20~25℃) |
開花時期 | 7〜9月 |
育てる場所 | 日当たりがよく、強い風の当たらない場所で育てる。 |
水やり | 鉢植えの場合は毎日水やりする。 |
肥料 | チッ素の少ない肥料を好む。 |
朝顔とは
朝顔とは、古来より薬草として中国から渡来したヒルガオ科サツマイモ属の一年性植物です。夏の風物詩の一つとして栽培されることが多く、青やピンク、紫といった花色で、ラッパ型の花を咲かせます。
屋外で育てるイメージが強いですが、午前中の日照時間が6時間以上確保できる場所だと室内栽培も可能で、比較的強いためどなたでも栽培しやすい植物です。
プランター朝顔の育て方
朝顔の育て方ポイントは、以下5つです。
- 日当たりと風通しのよい場所を選ぶ
- 種まきの前に、種を水につける
- 支柱や園芸ネットを用意する
- 午前中の日光があたる場所を選び、西日や夜間の照明に長時間当たらないようにする
- 咲き終わった花や混み合った葉は適宜切り取る
【種まき】
種まき時期はいつ?
朝顔の種まき時期は、おおよそ5月下旬〜6月下旬頃となっています。関東地方以南は5月中旬、関東より北の地域は5月下旬に種をまき始めるといいでしょう。発芽気温は25℃が目安です。
種まき方法は?何粒ずつまくの?
- 種はあらかじめ芽切り※をしてから、一晩水につけて給水させます。
- 排水性をあげるため、まずはプランターに鉢底ネット、鉢底石をひいてから、草花用培養土をいれてください。
- 深さ1.5cm程度を目安に、20cm間隔でくぼみをつけます。
- 種を2〜3粒、重ならないようにくぼみの中にまいたら、種が隠れるまでしっかりと土を被せます。
- 土は手のひらで軽く押さえる程度で
- ぎゅっと地面に押し付けるのではなく、手の平で軽く抑える程度にします。指で軽く土を少し掘り起こすと種が出てきそうな程度であれば、問題ありません。
※「芽切り」とは、種の表面をカッターや爪切りなどで少し傷つけ、削り取る工程のことです。種を削り取る際は、カラの一部を剥ぎ取り、中の白い部分が少し見える程度でOKです。あまり深く切りすぎると、発芽して双葉が出る際に、種に穴が開いてしまうことがあるので注意しましょう。
【プランターの置き場所】
朝顔をプランターで育てるときは、午前中の日光が6時間以上あたる場所を選び、西日や夜間照明が長時間当たらないような場所を選びます。
朝顔に耐暑性はあるものの、真夏の炎天下に長時間置いておくと、葉がしおれやすくなるため、プランターの場所をこまめに変えましょう。
【水やり頻度】
朝顔の水やりは、種まき後から発芽するまでは、土が乾かないように湿らせておく必要があります。
まれに雨風などで流れてしまう場合も考えられるので、種をポットや育苗トレーなどにまいた場合は、水を張った容器や鉢底皿に苗床を浸し、底穴から水を吸い込ませるようにします(底面吸水)。
発芽から花が咲くまでは水やりはやや控えめにし、花が咲き始めたら根元が乾かないようにし、夏場は早朝と夕方など気温が高くならない時間帯を選んで、朝夕2回の水やりを心がけましょう。
【肥料・追肥】
朝顔の肥料は、開花を促すために10日に1回程度、水やりと一緒に窒素分の少ない液体肥料を施します。花が咲き始める7月中旬頃からは、肥料を与えないようにしましょう。
朝顔を苗から育てる場合は、植え付け前に元肥として「マグァンプK中粒」のような、肥料のあげすぎによるトラブル(肥料焼け)が起こりにくい、緩効性肥料を用土に混ぜておきます。
【支柱】
朝顔の本葉からつるが20cmぐらい伸び始めた頃に、支柱を立てます。
朝顔の育て方についてよくある質問
種をまいたあとに発芽しない!原因はなに?
朝顔の種をまいてから芽が出ない原因として
- 種を深くまきすぎた
- 土を強く押さえすぎた
- 水やりを忘れた
- まく時期が早すぎた
- 鳥に食べられたなど
などが考えられます。
市販の種では発芽促進加工を施しているものが多いので、朝顔の種は通常、種まき後4日ぐらいで発芽し始めます。発芽促進加工されていないものでは発芽までに1週間ほどかかることもあります。しかし、2週間も経てば、すべての種の発芽がそろうでしょう。
種はまく前に吸水させますが、吸水させたまま2~3日経ってしまうなど、長時間浸したままの状態が続くと、種が窒息状態になり、発芽しなくなる可能性がありますので注意しましょう。
葉やつるは伸びるのに花が咲かない!原因は?
【原因① 夜も明るい場所で育てている】
朝顔は短日性植物であるため、夜間に電気の灯りが常に当たっている明るい環境にいると、朝と夜の判断がつかず花芽がつきません。
暗い時間が9時間より長くなると花を咲かせる性質なので、夜も明るい環境にある場合は、遮光をするなどして暗くなる時間をつくると花が咲きはじめます。
【原因② 与える肥料に窒素が多い】
窒素分が多く含まれる肥料を与えると、葉っぱやツルばかりが茂ってしまいます。花を咲かせるには、リン酸の多い肥料が必要です。
【原因③ 摘心をしていない】
朝顔はツルが伸び盛りだと、そちらにばかり栄養がいってしまい、つぼみや花が充実していかないことがあります。親つるは伸びすぎないように摘心すると、そこからつぼみがつき、どんどん花が咲いていきます。
【原因④ 品種による開花時期のズレ】
そのほかに考えられるものとしては、朝顔の品種によるものです。
私たちが通常栽培し、夏に花を咲かせる品種は「日本朝顔」という品種です。一方、「西洋朝顔(空色朝顔、丸葉朝顔などの総称)」という品種は、真夏(7〜8月)ではなく、9~11月頃に花を咲かせる品種です。
もし西洋朝顔を育てていたら、真夏には開花しないので、初秋の開花を待つか植え替えしかありません。
朝顔をプランターで種まきから育ててみよう!
プランターでも育てやすい朝顔。育て方のコツやポイントをたくさん紹介しましたが、小学生が自由研究などでも扱い、栽培で失敗することは少なくどなたでも簡単に育てられる植物ですので、あまり神経質にならず挑戦してみましょう。