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【もみじの育て方】鉢植えの植え替え時期や方法は?小さく育てるには?

2024/5/16

アドバイザー園芸デザイナー 三上真史

もみじの基本情報

科・属 ムクロジ科カエデ属
分類 落葉性高木
植え付け時期 12〜3月
植え替え時期 1〜2月
剪定時期 11月下旬〜1月頃
置き場所 日当たりと風通しのよい場所
肥料 元肥:不要/追肥:必要

もみじとは

もみじ

Photo by かつぱさん@GreenSnap

もみじとは、ムクロジ属カエデ属の落葉性高木で、秋の紅葉を象徴する樹木です。カエルの手のような形をした葉が特徴で、紅葉が美しく庭木や盆栽として古くから親しまれてきました。

9〜12月頃に紅葉し、4〜5月頃に線香花火のような小さい花を咲かせます。花後は羽のようなユニークな形をした種をつけます。

また文化的にもみじは葉の切れ込みが深いもの、カエデは切れ込みの浅いものと区別されることがあります。

もみじは鉢植えと地植えで育て方が違う?

もみじは鉢植えでも地植えでも育てることができるため、どちらで育てようか迷う方もいるかもしれません。

もみじは地植えで育てると5〜10mほどの大きさにまで成長します。植え付け後の移植はむずかしいので、大株に育つまでの間は日当たり加減に注意が必要です。ただし、水やり頻度などは少なくてすみます。

一方、鉢植えで育てると植え替えが定期的に必要になったり、日々の管理がややむずかしくなったりしますが、室内で鑑賞を楽しむこともできます。

大まかな育て方は同じですが、手入れのしやすさでいうと、地植えの方が簡単と言えるでしょう。

もみじの育て方(地植え・鉢植え別に解説)

日当たり

もみじは、日当たりと風通しのよい場所で育てます。日当たりが悪いと、成長が鈍くなり紅葉にも影響がでます。夏は日差しが強いので、半日陰で育てるとよいです。

植え付け

地植えもみじの植え付け時期は、12〜3月が適期です。

根鉢よりも一回り大きな植え穴を掘って植え付けます。植え付けるときには、根を軽くほぐして腐った根を切り落としておくと、根の張りがよくなります。

用土

もみじは、水はけと水もちがよく、有機質を豊富に含む土を好みます。

地植えの場合は、堆肥や腐葉土を植え穴を掘った土に混ぜます。

鉢植えの場合は、市販の庭木専用培養土や赤玉土小粒7:腐葉土3を混ぜた配合土が使えます。また盆栽では赤玉土を単体で使うことが多いです。

肥料

地植えの場合は、12〜1月頃に寒肥として骨粉入り油かすや緩効性化成肥料を、株まわりに掘った穴に埋めて施肥します。

鉢植えの場合は、同時期に土の上にそのまま置いて与えます。鉢植えは肥料切れしやすいので注意してください。夏から徐々に頻度を減らし、秋には肥料切れしているときれいに紅葉します。

水やり

地植えの場合は、根付いたあとは水やりの必要ありませんが、土の乾燥が続くときは水やりをしましょう。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。夏は水切れをしないように注意して、朝と夕に2回水やりをしてもよいでしょう。

切り戻し・剪定

もみじの剪定は11月下旬〜12月が適期です。重なっている枝や込み合っている枝など不要な枝を根元から切り落として樹形を整えましょう。

病気・害虫

病気はうどんこ病に注意します。うどんこ病は白い粉を吹きかけたように葉が白くなり、枯れていきます。風通しをよくして予防するほか、発症したら薬剤を散布しましょう。

害虫は、アブラムシやテッポウムシに注意します。アブラムシは葉につくので、発見しだい駆除してください。テッポウムシは、木の幹に穴をあけ中から食害するので、穴や木くずを見つけたら薬剤を散布して駆除しましょう。

鉢植えもみじは植え替えが必要

鉢植えもみじの植え替え時期は、12〜3月が適期です。2〜3年に一回植え替えをしましょう。

もみじの育て方についてよくある質問

もみじの成長速度は早い?

もみじの成長速度は早い方です。特に地植えで肥料を定期的に与えていると、どんどん大きくなります。

もみじが大きくなりすぎた!小さく育てるには?

もみじを小さく育てるには、鉢植えで育てて、強剪定する必要があります。太い主幹を、調整したい高さのところでバッサリと切り落とします。周辺で枝が分岐している場合は、それを残してあげるといいでしょう。

もみじの夏越し、冬越しのコツはありますか?

夏越しの作業は必要ありません。冬は、寒風や霜に当たって株が傷まないようにするとよいです。

ただし、寒すぎると落葉するため、鉢植えで落葉させたくない場合は、紅葉ピークを過ぎてから室内に取り込むといいでしょう。

もみじを鉢植えや地植えで育ててみよう

もみじは、古くから親しまれ北海道の南部ほどまでは、特別な手間もなく育てることができるので初心者にもおすすめの樹木ですよ。ぜひこの記事を参考にもみじを育ててみてくださいね。

三上真史

もみじは西日に注意しましょう!強い陽射しによって葉焼けしたり、乾燥によって枝ごと枯れてしまうことがあります。特に地植えの際には植え場所に気をつけてくださいね。

アドバイザー
園芸デザイナー三上真史

NHK Eテレ「趣味の園芸」講師・GreenSnapオフィシャルアンバサダー

2011年から2021年までNHK Eテレ「趣味の園芸」司会を務め、現在は講師として出演。NHK総合「あさイチ」のグリーン講師も務める。
園芸とフラワーデザイン両方の資格を持ち、両面から楽しさを伝える園芸デザイナー。
ガーデンの監修・制作、テレビ・イベント・講演会等多岐に渡り、植物の魅力を発信している。

公式HP:https://mikamimasashi.site/

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