【みかんの木の育て方】肥料時期はいつ?実がならない原因は?
2024/6/13
みかんの基本情報
科・属 | ミカン科 ミカン属 |
分類 | 低木 |
栽培難易度 | やさしい |
植え付け時期 | 暖地では3月、低温地では4月 |
収穫時期 | 9月下旬〜12月 |
みかんは鉢植えでも栽培できる!
Photo by nabeakiさん@GreenSnap
みかんはビタミンCが豊富で、風邪の予防からがん予防効果まで期待される柑橘類の一種です。
日本では特に温州みかんが多く生産されており、早生種・普通種によって出荷時期も異なります。果樹の中でも比較的育てやすい部類なので、果樹栽培初心者にもおすすめです。
品種にもよりますが、みかんは耐寒性が弱いため、ご自身の住んでいる地域に適した品種を栽培することをおすすめします。
みかんの育て方
栽培場所・日当たり
みかんは日光を好むため、日当たり良好な場所を選びます。庭植えの場合も鉢植えの場合も、できるだけ日光が直接当たる場所に置くことが重要です。
なお温州みかんは成長すると樹高3〜4mにもなります。植える場所の上空に障害物はないか確認しましょう。また作業スペース的にも、半径2mの範囲はあけて植えるのがおすすめです。
土づくり
土壌が硬い場合は、掘り起こしてほぐし、腐葉土を3〜4割、赤玉土を2割ほど混ぜ、柑橘用肥料を元肥として適量入れておきましょう。
鉢植えでしばらく育てる場合は、市販の柑橘用果樹の土などが便利です。
植え付け
みかんの植え付け時期は、暖地では3月、低温地では4月が最適です。
- 穴を掘る: 苗木の根鉢がすっぽりと入る大きさの穴を掘ります。穴の深さと幅は、根鉢の2倍程度が目安です。
- 苗木を植える: 苗木の根鉢を崩さないように注意しながら、穴に苗木を置きます。根鉢の上部が地面と同じ高さになるように調整してください。
- 土を戻す: 穴に土を戻し、苗木の周りを軽く押さえて固定します。このとき、空気が抜けるようにしっかりと土を詰めます。
- 水やり: 植え付け後、たっぷりと水を与えます。。
- 支柱の設置: 必要に応じて、苗木の成長を支えるために支柱を設置します。風で倒れないように、しっかりと固定してください。
水やり頻度
みかんの水やりは鉢植えの場合、鉢土の表面が白く乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合は、夏に乾燥が続くようなら追加の水やりが必要ですが、基本的に植え付け後の水やり以降は不要です。
肥料時期
みかんの肥料は、市販の柑橘類用肥料がおすすめです。製品の規定にもよりますが、3月、6月、10月に与えるようにしましょう。
摘果
みかんは放っておくと果実をたくさんつけすぎて味の質がかなり落ちます。そのため、摘果という果実を減らして味の質を上げる作業が必要です。みかんを摘果する時期は、初夏と夏の終わりごろです。
とくに温州みかんは葉25〜30枚につき果実1個を目安とし、以下のような果実は摘果してください。
収穫
みかんは品種によって異なりますが9月下旬から12月にかけて収穫期を迎えます。以下を参考に果実が完熟しているかどうかを確認し、適切なタイミングで収穫してください。
- 極早生温州:9月~10月下旬頃
- 早生温州:11月上旬~11月下旬頃
- 中生・普通温州:12月頃
- 晩生温州:12月下旬~3月頃
収穫後、みかんの剪定は暖地では2月中旬~3月、低温地や風の強い地方では発芽前に行います。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
夏越し・冬越し
みかんは比較的暑さに強いですが、夏は直射日光が強すぎる場合があるため、葉焼け気味であれば遮光ネットをかけるのもおすすめです。
冬越しに関しては寒さに弱いため、株元に腐葉土を盛るなどのマルチングをして霜や凍結から保護しましょう。
病気・害虫
みかん栽培ではエカキムシやカイガラムシなどの害虫に注意し、発見次第対策を講じます。また、カイヨウ病や黒点病などの病気にも注意が必要です。
みかんの木の育て方についてよくある質問
みかんの木は実がなるまで何年かかりますか?
みかんが実をつけ始めるまでには、植え付けから約3~4年かかります。苗木の種類や栽培環境によって差はありますが、適切な管理と育成を行えば、この期間で初めての収穫を迎えることができます。
みかんの実がならない原因はなんですか?
みかんの実がならない原因としては、不適切な剪定、肥料の過不足、水やりの不足、適切な受粉が行われていないことなどが考えられます。また、若木の場合は成熟していないため実をつけないこともあります。
みかんは肥料時期と置き場所に注意して栽培しよう!
みかんは初心者にも挑戦しやすい果樹の一つです。適切な場所選び、水やり、肥料の施し方を学び、剪定や摘果にも挑戦してみましょう。手間をかけた分だけ、甘くてジューシーなみかんを収穫できる喜びを味わうことができます。